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刀の所有者詮索について

現在行方不明の刀剣(国宝や重文などの国指定品など)についてどこに行ったのか私含めて気になる人は多いはず。
しかし刀の現所有者を詮索することについては慎重になるべきだと思います。ましてや家を特定して押しかけるとかは論外です。
現状そういった事はまだ起こっていないかと思いますが、今後起こらないとも限らない。
展示等で刀剣を貸し出したものの、情報漏洩で所有者の住所がばれネットにさらされてしまうなども今後無きにしも非ずのような気もします。
刀剣探しが犯人捜しのようになってはいけない。

個人的には国指定クラスの行方不明刀剣が完全に無くなっている可能性というのは低いと思います。
ましてや写真や押形などが残っていたり、折り紙が付いていたり、朱銘や金象嵌などなど特定出来るヒントが付帯しているなら尚の事。
昭和に一度国指定を受けた後に地面に埋もれて無くなったり、納屋にひっそりと眠っているなど、可能性としてはほぼゼロなはず。
国宝や重文指定を受けている刀剣は必ず時の権力者、今なら成功した超富裕層などの手に渡っているはずです。

となれば、表に出てこないだけで誰かがひっそりと所蔵していると考えるのが普通。
公表しない正確な理由は分かりません。
恐らく大部分はお金の都合でしょう。
文化財などは金銭的価値が極めて高く、そのような物を取引する時は必ず国への申し出が必要ですが、それが行方不明となれば対人取引で超高額な資産を自由に売買する事が出来てしまうはずです。
お金の流れは第3者から補足されづらいです。
つまり足が付きづらく資産として優秀なはず。相続問題というのも理由としてあるでしょう。
そして当然ながら所有者変更届などは出さないはず。
そもそも出したら表に出る事になりますから。(本来は所有者変更届を出さないといけない事は言うまでもありません)

他にも管理上の手間(公開など)というのもありそうです。
加えて以下で「ぼたまる雪」さんが仰っているように、今の時代ならではありますが、今まで公表されなかった事に対して怒る人まで出てきて炎上、所有者の私生活に何かしら影響が出る懸念というのもありそうです。


結局は出てくるなら既に出てきているはずで、出てこないというのはつまりそういう事で。
出てくるタイミングとすれば所有者が変わるタイミングでしょう。
それが1年後か10年後か100年後かは分かりません。
私達一般庶民に出来る事で言えば、行方不明の刀剣が世界のどこかで誰かにしっかりと保管されている事を願う事くらいです。

大丈夫です。安心して下さい。
少なくとも私達よりも知識豊富で財力のある人がしっかりと管理しているはずです。

逆に言えば現在個人蔵の刀を一般公開して頂けるというのは完全に所有者の善意で感謝すべき事でとても有難い事ですね^^

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それでは皆様良き御刀ライフを~!

国宝や重文の所有者になるとどんな管理を課されるのかについて気になる方は以下も是非ご覧ください。

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