第68回重要刀剣等審査の受付が開始
年に一度の重要刀剣等審査の受付が開始されたようです。
日刀保のHPより申請が可能となっていますので、特別保存刀剣や特別保存刀装、刀装具をお持ちの方で我の刀こそは!という方、申請されてみては如何でしょうか。
申請にあたりインターネットか書面による事前申請が必要なので期間内に必ず行うようにしましょう。
①スケジュール
②審査費用
日刀保の会員になっているかどうかで値段がかなり変わります。
また合格すると最大で24万円の費用が掛かりますのでご注意ください。
不合格になっても特別保存が保存に繰り下げになったりはしないのでご安心を。
合格は嬉しい反面、お財布には優しくないですね。。
③審査基準
以下に該当しない物(特に③と④)は刀を見れば分かるので、例えば室町時代以降の無銘作など合格対象にならない物を出すのは審査費の無駄になる可能性があるので注意しましょう。
④重要刀剣になると何が良いのか
愛刀家からすれば自分の持っている刀が高い評価を受けて嬉しい、という一面はまず一番にある気がします。
他には合格するとその刀の押形が描いてもらえ、それが図譜に載ります。
その際に申請者の名前が載るので、そういった所に喜びを感じる人もいるでしょう。
また重要刀剣になると販売時の値段が倍近くなるものもあります。
故に下取価格も上がるので嬉しいという人も居る事でしょう。
その他、新指定品の中でも良い物は刀剣博物館の展示会で展示されます。
自分の刀が博物館に展示される…想像するとワクワクしますね!
⑤過去の合格率等の傾向など
過去2年のデータを見ると大体合格率は13~17%あたりと見ておけば良いかもしれません。狭き門ですね。
■第67回(2021年)
(カッコ内は合格率)
刀剣
申請数 852→ 合格数 111(13.0%)
刀装
申請数 50→ 合格数 11(22.0%)
刀装具
申請数 261→ 合格数 45(17.2%)
■第66回(2020年)
刀剣
申請数 805→ 合格数 119(14.7%)
刀装
申請数 58→ 合格数 8(13.7%)
刀装具
申請数 268→ 合格数 37(13.8%)
因みに67回の内訳をみると、以下になります。
・新々刀 1
・新刀 20
・古刀 90
その他在銘無銘率や、五ヶ伝の割合、刀装具の内訳なども以下にまとめてみましたので興味がある方はご覧ください。
新指定品の中でもずば抜けた出来というものが毎年何点かあるようで、そういった物は2年に1度の特別重要刀剣審査でも一発合格する例もあります。
展示会が始まったらそういった刀を探して予想するのも面白かったり。
という事で審査に出される方、ご武運を!!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)