娘のキャリアを応援する母親像

誰しも自分の子どもの成長を喜ぶもの。身体が大きくなったとか足が速くなったとか、勉強ができるようになったとかそんな感じ。これはごくごく当たり前のことで、むしろ喜ばなかったらまずい。

成果として何を期待しているのかはわからないけど、育児という分野で自分がしてきたことの正解や結果=つまり自分が納得できる形が出るのは子どもが自立してからという賭けみたいなところがある。

子どもが幸せそうに毎日を過ごしてくれればいいけれど、そうならなかった場合は少なくとも責任を感じてしまうかもしれない。さらに、その子どもが何に対して幸せを感じるかなんてわからないので育児は本当に難しい。

「一生懸命な母親」の矛盾

ある時私がTwitterで出会い、腑に落ち、これでいいんだと影響を受けた思考を紹介したい。

『娘の部活やキャリア、結婚、育児を懸命に支えてきた専業主婦やパート主婦。このような母親に育てられた"娘"は自分の子どもに同じようなフォローをするのが難しく、ジレンマが生まれるのではないか』

というもの。子育て優先で立派に育てた娘は、自分の子どもにはそうしてあげられない。(キャリアを積んでいるから) もしくはキャリアを捨てて、育児をするようになる。つまり、矛盾が起こるのではないかというもの。(と、私は解釈した)

母親というのは子どもにとって最も近い大人であり、言葉ならず行動や考え方などの影響を大きく受ける。今子どもであっても、いつかは必ず大人になる。そのときに自分の子どもに対して、「自分がこうして育てられたから子どもにもこうしなきゃ」とか「こうしてあげなきゃ」という縛りが発生すると思う。

このとき、これまで積み上げてきたキャリアとの板挟みになる人も多いと思う。「子どもに一生懸命な母親像」は、一歩間違えればその子にとっては将来的に負担になってしまう。現に私がそうだった。早めに気付くことができてよかったと感じている。

背中を見せるというより環境づくり

女性はもちろんのこと、周りを支える人たちにもこの考えがなければ「自分勝手な母親」として見られてしまうこともあると思う。だから、上手く言語化して伝える作業も必要だ。

人々の思考は凝り固まっているので、突拍子もないことを言っている、変わった人、冷たい人とネガティヴに捉えられてしまうかもしれない。

なかなか理解されないことも多いかもしれないが、こんな時こそ負けずに「自分を信じること」が重要である。そして、自分と自分の子どもの将来を大切にしてあげるべきだと考える。

理解をしてくれない人、自分を批判するだけの人は住む世界が違うんだと思って置いていこう。そう、それが自分を育てた親という皮肉な話になったとしても。

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