イギリス学生ビザ申請-獲得までの道のりと雑感(2022年7~8月)

こんにちは、白米は水分少なめのかため炊きが好きです。

登録して3年経っていたようです。始めたくても書くことないな~と思うとなかなか始められず、これが初めてのnoteになりました。


2022年9月よりイギリス・ウェールズに交換留学に行くことになりまして、せっかくの機会なので記録を取っておこうと思いまして。
自分の備忘録として、後に留学を志す方への一エールとして、個人的に気になったことを記録したいと思います。コロナ禍以降すべてがイレギュラーですからね。

まずは準備期間でもっとも苦労したこと、ビザの取得です。
※あくまで私(弊学制度によるイギリス提携校への交換留学(22/23))のケースですので、これ以外の場合については記述していません。ご留意ください。

手順は目次で紹介する通りです。

1. Notification of CASを発行してもらう

Applicationを済ませると、CAS(Confirmation of Acceptance for Studies=入学許可証)が受け入れ先大学より発行されます。これが留学生としての証明になるので,無いとStudent Visaの申請ができません。

私の場合こんなスケジュールでした。

5月下旬:Application+書類アップロード提出
6月初旬:受け入れ先よりOffer Letter、即返信
~空白の1か月半~
7月下旬:受け入れ先よりCAS発行通知

この空白の1か月半に2つの難関にぶち当たりました。

難関➀:Visa審査手続の遅延

UKVI(イギリス政府ビザ・移民部門)がウクライナ難民のビザ審査を優先すると表明していたことから、早めに申請しなければ渡航に間に合う確証がありませんでした。
CASの発行を待つ一方で、UKVIの審査期間目安は毎日確認していました(以下サイトから引用)。

Visa decision waiting times: applications outside the UK
Check how quickly you’ll receive a decision on your UK visa application if you are applying from outside the UK.

(中略)
 - Study in the UK
You should get a decision on your visa within 3 weeks once you either attend your appointment at the visa application centre or use the ID Check app, if you are applying for a:

・Short-term study visa
Student visa
・Child Student visa

GOV.UK UK Visas and Immigration

通常は申請所来館日から3週間ほどで審査結果が下りるとのことでした。
なかなか更新されないUKVIサイトに通って不安を募らせながらCASを待っていたのですが‥。

難関➁:CASが来ない

個人的にはビザ発行への最大の壁だったように思います。
CASの発行時期は大学により著しく異なっているようでした。他校の友人は6月上旬には来た一方で、自分はOffer Letterへの返信後1か月経ち7月に入ってもなんの音沙汰もなく、当時は非常に焦りました。

しかし、思いつく限りの手段で問い合わせを繰り返した末、7月下旬に無事CASを獲得しました。

(余談)
各所に問い合わせるうちに、受入先大学窓口が梨のつぶてだった理由が代表担当者の病欠だと判明しました。ちゃんと引継ぎしてくれ~;;
こんなこともあるので、手続きが滞っておかしいな~?と思ったらアグレッシブに動いてみたほうがいいと思います。
本当にイギリス(ヨーロッパ)の社会人はルーズです。渡航前に体験をもって学ぶことができてよかったのかなと思います、今はね!実際ほんと勘弁してほしいですがね!


2. UKVIサイトでオンライン申請する

CASが来たら、次は大急ぎでビザの申請をします。
受入先大学からCASと一緒に「Visa Guide」が送付された(これだけ待たせるならもっと先にくれてもよくない?)のでそれを読み込んでから。

フォームの入力がすごーーく長いので、随時セーブしながら進めていきます。私はCASが無くても埋められる部分の入力を済ませていました。
しかしこの間にも難関があり..。

難関➂:フォームの入力事項がわからない

基本的には
➀申請者個人情報
➁受入先情報
➂渡航予定
④渡航歴(過去10年!)(人によっては大変そう)
⑤犯罪歴
といったごく一般的な質問項ですが、翻訳にかけても意味が今一つ分からない項目が多いと感じました。渡航後の手続きが思いやられる。
苦しみながらもVisa GuideとGoogleを頼りに打ち込みます。


3. IHS保険料&ビザ申請費を支払う

私が申請するStudent Visa(6か月以上の滞在)ではIHS(Immigrants Health Surcharge,いわゆる健康保険)に加入する必要がありました。Visa Guideにもその旨があり、UKVIフォームでは保険カードの受領地を指定します。
IHSのことはうっすら知っていましたが、実際いつ/どうやって加入するのか‥と思っていたら、UKVIでのビザ申請フローのなかで自動的に登録されており、気づいたら支払いまで終えていました。驚き。

難関(?)④:いきなり高額申請費

これは自分がよく知らなかっただけなのですが、両費用は基本サイト上で即時決済をします。
手続きを急ぐあまり親カードを使わせてもらう準備もせずに保険料決済画面まで来てしまい、ひとまず自カードを切ることにしました。
支払額は為替にもよりますが私のときは8万円ちょっとで、学生カードにはツライ額でした。

IHSの決済が確定するとUKVIに戻ってもうすこしフォームを埋めます。
するとビザ申請費用の支払いへ。これも6.2万円。口座もツライです。

ここまで終えるとようやくビザ申請センターの来館予約を取ることができます。長い道のりだった‥。

(追記)
申請時期によると思いますが、私が来館予約をしたときは1番早くて10日後の案内でした。かなり混むのだなと焦りました。何事も早く行うべきですね。


4. VFS Globalで必要書類をアップロードする

日本からのイギリスビザ申請手続きはVFS Globalという機関に委託されているようです。GWF number(ビザ申請IDのようなもの)でサイトにログインし、申請所来館の24時間前までに書類をアップロードします。

ここで私が最も危惧していた難関に本格的にぶち当たります。

難関⑤:必要書類がわからない

早めに書類を準備しようと、UKVI公式/周囲の経験/有力まとめサイトで必要書類についての情報を調べるのですが、各情報には絶望的な齟齬がありました。どれを信じたらいいのか!

UKVIのフォームを入力し終えると発行される必要書類チェックリストによると、必要なのは
➀パスポート原本
これだけです。

しかし、有力まとめサイトによるとさらに
➁CAS letter
➂成績証明書
④語学証明書
⑤財政証明書類
(とにかく大変なので他所を参照ください)
などなど大量に書類をアップロードするように書かれています。

(交換留学だし絶対こんなにいらんでしょ~翻訳お金かかるしな~)とかこぼしながらも、すべての書類を集めてアップロードしました。審査遅延のこともあり絶対やり直しにはなりたくなかったので仕方なく‥。
このアップロードは申請所来館の24時間前までなら何度でもやり直せます。入念に確認して間違いのないように進めていきましょう!私は不安すぎて4回くらいアップロードをやり直しました(なんで?)。

難関⑥:Priority Serviceが買えない

ビザが間に合わないのを恐れてPriority Serviceを購入しようと思っていました、しかし買えませんでした。
Priority Service/Super Priority Serviceとは、通常よりも早く審査結果が得られるという有料オプション(参照当時42,143JPY)(どひゃ~~!)です。
現在は販売枠が極めて少なく、サイト上で購入することが出来ませんでした。
仕方ないので諦めて、資料の確認に努めました。あとはなんか祈ってました(適当か?)。

(余談)
申請所窓口で確認したところ、1日に1~2枠販売してはいるとのことでした。ライブチケットの一般販売の支払いキャンセル分より少ない…。


5. ビザ申請所で生体認証&写真撮影

ようやくここまで来ましたね~長かった!東京は汐留にあるビザ申請所へ行きます。
持ち物はこちら ↓

【最重要】
・パスポート(原本)
【必須】
・印刷したUKVIのチェックリスト
・印刷したVFS GlobalのAppointment Confirmation Letter
(書類載せなおした人はその都度届くメールの最新版に添付されたpdfを印刷しましょう!Letter下部のDocument listが更新されています)
【あると安心】
・提出書類全てのコピー
(実際使いませんでした)

予約時間の15分前に集合とあったので、余裕をもって25分前には到着。
建物の4階入り口前でしばし待機。
15分前過ぎにエントランスに案内され、書類確認と簡単なボディチェックを受けます。

整理券の案内時にパスポート返却(郵送OR手渡)について聞かれますが、窓口に行くまでに決めれば大丈夫そうです。事前に考えておくといいと思います。

整理券をもらったら窓口に案内されるまでしばらく待ちます。
すごく待つと聞いていたので本なんかも持っていきましたがそこまで待ちませんでした。時間によりけりなのでしょう。

窓口で書類とパスポートを提出します。
その後しばらく待って、生体認証&写真撮影をします。サクサク対応でした。

終われば帰ります。あとは待つだけです。

(余談)
あまりにも心許なかったのでUKVIのお問い合わせフォームに「ビザ審査はこの日までに間に合いますか?間に合わないようでしたらお金がかかってもいいので早く審査を終えてくれませんか?」という旨を送りました。出来ることなんでもやっていこう精神です。


6. ビザ受理通知、そして受取へ

不安な日々を過ごしていましたが想像以上に早く受理通知メールが届きました。16日間なので2週間とちょっとです。早すぎて審査落ちしたのかと焦りました…。
受理通知とともにパスポート受取の案内が届きます。郵送の方は郵送通知が届くのでしょうか、分かりませんが‥。

受理されたらすぐ受取に行くぞ‼と思っていたのですが、私用の関係でなかなか受取に行けませんでした。VFS Globalからの受取催促の連絡が3回ほど来てビビりましたが、通知から10日ほど経ってから受取に行きました。

もっていったものはこちら↓

・申請時のレシート原本
(無くさないように気を付けましょう‥)
・顔写真付き本人確認書類
(無ければパスポートのコピーを取っておく必要があるので注意!)

非Priority申請の場合、パスポートの受取は朝8時~9時。早い&短い。
後になればなるほど混んで待たされますので、受付開始の15分前くらいに行くことをおすすめします。

受付を終えて程なくして窓口に呼ばれ、パスポートを受け取ります。

ギチギチに封された袋からパスポートを取り出してビザ及び記載情報を確認します。
私は諸々確認していたところValid from/untilが異様に短くて(もしかしてビザ有効期限が短い!?)と焦り窓口に泣きつきましたが、勘違いでした。入国期限だったようです。ビザの有効期限は同封の紙を確認します。

確認を終えたら退館します。

これで遂にビザ獲得です。 な、長すぎた‥‥‼‼‼


感想と教訓

コロナ前にイギリス留学を経験した先輩から「ビザは大変だぞ~」とよく聞いていたのでちゃんとやらねばなとは思っていました。しかし、ここまでとは思いませんでした。時期が時期なのもありましたが。

教訓として
➀貪欲に情報収集すること
➁貪欲に掛け合ってみること
は、案外やってみるべきだと思いました。

 相手が大学であろうと、イギリス政府であろうと、問い合わせてみたら多少なりとも要望にこたえてくれるかもしれない。
もちろん無理なときは無理ですが、最初から無理と思うのは違うなと。
実際、多めに書類を提出していながら、通常よりも早くビザ審査を終えることが出来ました(問い合わせのお陰なのかどうかは分かりませんが)。

これも経験をもって学ぶことが出来ました。


こうして文字に起こして振り返ってみると本当に感慨深いです、何故か。
留学という更に大変な日々を迎える前に良いウォーミングアップになったのかなと思っておきましょう。

しかしビザは入国できる/できないの問題なので手続きはスムーズにできるに越したことはありません、本当に。

この記録があなたの学生ビザ申請の助けになりますように。
そして世界に一刻も早く平和が訪れますように。


05/09/2022
katamerice.


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