君に甘えたりはしないようにいつも前を向こう

と唱え続けて早5か月。
私は実践できているだろうか。自信はない。

この期間、いろいろなことがあった。私生活もなかなかバタついた。
何も見ていなかったわけではないが、何もなかったようにも思える。不思議な日々だった。
先日卒業コンサートの開催日と会場が決まりようやく心が息を吹き返したので、ふとnoteを書いておきたくなった。私の空白をともに過ごしてくれた乃木坂46に感謝を込めて。


11th YEAR BIRTHDAY LIVE、全日程視聴した。
乃木坂46というチームが好きで、推しメンがいない乃木坂46も大好きだ。絶対に見届けようと決めていたが、本当に見てよかった。

第一の感想として、「私の好きな乃木坂46が今を生きている」と思った。言うのは容易いが、それがどれだけの積み重ねの上にあるのか。すごいことだ。

そしてもう一つ。
これは私のnoteなので思ったことを正直に書かせていただくが、
真夏さんのために捧げられた最終日を除いたライブ4日間を通して、推しメンが、齋藤飛鳥ちゃんがそこにいた。飛鳥ちゃんがともに過ごした日々と人がそこにあった。
いささか勝手な感想だが、そう思ってしまった。


BIRTHDAY LIVE 1日目:全体ライブ。
2022年の楽曲を挟みつつ、ファン投票による人気楽曲をランキング形式で披露するセットリスト。
ランキングは『やさしさとは』を除くと2016年以降の楽曲のみで構成されていて、ユニットやアンダーの楽曲を除けば飛鳥ちゃんのポジションが中心にある楽曲ばかりのセトリとなった。

次に見るのは卒業コンサートのときだと思っていただけに、すごく変な気持ちだった。

2017年以降の全ての表題楽曲で1列目に立った飛鳥ちゃん。ポジションはとても見つけやすい。癖で必ず飛鳥ちゃんの場所を見てしまう。
飛鳥ちゃんに代わってそこに立つメンバーを見る。
美月ちゃんが、紗耶ちゃんが、他にもいろんなメンバーが。
かっこよく微笑む。
俊敏に踊る。
気迫を纏う。
その全てに圧倒された。涙が出た。

彼女たちは、飛鳥ちゃんではない自身として、素晴らしくそこに立っている。
それを踏まえた上ではあるが、飛鳥ちゃんのことを考えた?と聞いてしまいたくなった。こんなどうしようもないオタクをゆるしてほしい。

セトリの後半。
時計の円盤が大きく映されたスクリーンの前に、
見覚えのある最も新しい白いドレスを着た、遠藤さくらちゃんが。
その瞬間から涙が止まらなかった。

「悲しい気持ちも、つらい気持ちも、不安な気持ちも、乗り越えようとしています。」
メンバーでもっとも深い悲しみのなかにいるかもしれないさくらちゃんが、愛と決意に満ちた言葉を置いて、『ここにはないもの』を見せてくれた。

飛鳥ちゃんが真ん中にいると、どうしても「推しメンと自分」の軸でしか曲を読むことができなかったし、実際飛鳥ちゃんしか見えていなかったかもしれない。
さくらちゃんが真ん中に立った『ここにはないもの』は、飛鳥ちゃんと離れる乃木坂46の覚悟の歌だった。さくらちゃんの切実な想いと周囲の温かな表情が見えた。
乃木坂46も、私たちも、まだ寂しくてもいいし、それでも大丈夫だと思えた。

1日目以降も2日目、3日目と、どれだけのメンバーが飛鳥ちゃんに言及しただろう。どれだけのメンバーが飛鳥ちゃんを想ってパフォーマンスしただろう。
どれだけ飛鳥ちゃんがメンバー1人1人を気にかけていたか、どれだけメンバーが飛鳥ちゃんを愛したかを知っているから、
その片鱗を感じ取っては苦しくなった。

きっとこの他にもいろんな思いがあって、
過去を愛する乃木坂46、今に揺れる乃木坂46、未来へ走り出す乃木坂46。
私たちは全部大切にしてどーんとしています、そう示してくれた気がした。
やっぱり乃木坂46が大好きだと思った。



長い長い時間が過ぎた。
11th YEAR BIRTHDAY LIVEには心を揺さぶられまくったが、救われもした。
寂しさや不安を抱えながらも己を奮い立たせて巣立ちに備えるこの子たちのように、私も飛鳥ちゃんを見送るためどーんと構えていられたらと思った。

感謝、憧れ、思慕。
書ききれない想いを抱えている、みんな。
心の整理なんて到底付かないものだけど、
この空白期間も悪いことばかりじゃなかったのかもしれない。


永遠に来ない気さえしたその日は、来てしまう。
とてもとても寂しいけれど、その日には
素敵なサヨナラを言えますように。



(25.03.2023. 天気雨)

katamerice.

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