【動画3本】スポーツ選手の挙上制限を徹底攻略
こんにちは、肩です。
新店舗のオープンが近づいてきており、内装準備、スタッフのオペレーション確認でバタバタしています。
でも、新店舗のオープン前ってダンボールがたくさんあって、徹夜で準備して文化祭っぽい感じがして好きです笑
今回は整形外科勤務時代よく見ていた『肩』についてです。
苗字と一緒だからややこしいですよね笑
今回はアスリートの挙上時痛について解説していきます。
では、よろしくお願いします!
野球をしていて肩が痛いです。
テニスのサーブで肩が痛いです。
バレーボールで肩が痛くて、スパイクが打てません。
このような訴えで、整形外科に来院されるスポーツ選手は多いです。
ベッド上での評価をして、可動域制限に対してただ闇雲にストレッチングしたり、指圧したりしていませんか?
私も新人時代に肩関節疾患のアスリートを担当した時、ただ可動域制限をとるためにストレッチングばかりしていたこともあります。
5年間整形外科のスポーツ外来で野球を始め、テニスやバレー、珍しいスポーツでは水球などのオーバーヘッドスポーツの治療を経験してきました。
ストレッチングだけでなく、エクササイズまでしっかり指導して早期の現場復帰を目標に取り組んできました。
今回は僕の臨床経験を踏まえて、オーバーヘッドスポーツをしているスポーツ選手の上肢挙上の可動域獲得の具体的な方法とエクササイズを説明していきたいと思います。
肩甲上腕関節の評価
肩関節疾患を治療する際は、肩甲上腕関節、肩鎖関節、胸鎖関節、胸郭、脊柱、骨盤・・・
数え上げるとキリがないほどの関節が作用してしています。
今回はその中でも肩甲上腕関節に焦点を当てて解説していきます。
肩関節挙上の関節可動域を制限する3つの筋
肩関節挙上の可動域制限の原因になる筋はいろいろ考えられますが、今回は以下の筋について考えていきます。
小円筋
大円筋
広背筋
肩関節挙上の制限因子となる筋1 小円筋
■小円筋の作用
主に肩関節の外旋に作用します。
肩関節外転位では、中間位より強い外旋運動に作用します。
肩関節屈曲位では、外転位よりもさらに強い外旋運動に作用を増大させます。
肩関節挙上の制限因子となる筋2 大円筋
■大円筋の作用
主に肩関節の内旋に作用します。
肩関節外転位では、適切に筋長が伸ばされるため、肩関節の内転・内旋運動に作用します。
また肩関節屈曲位では伸展方向へと作用が変化します。
肩関節挙上の制限因子となる筋3 広背筋
■広背筋の作用
広背筋は大円筋同様、肩関節内旋に作用します。
しかし、腰椎屈曲・骨盤後傾位となると、伸張位となり肩関節挙上を制限します。
肩関節挙上の制限因子 関節包
■肩関節包下方部
挙上に伴い関節包下部は緊張するため、伸張性が必要です。
肩後下方の関節包の伸張性が低下していると、挙上時に上腕骨頭が前上方に偏位が生じ、肩峰下接触圧が高まった状態となり、インピンジメントサインが陽性となります。
■後方関節包
オーバーヘッドスポーツをしている選手では、他動的に内旋すると骨頭が前方に偏位することを多く経験します。
後方の関節包の伸張性が低下していると、内旋時に上腕骨頭が前方に変移し、前方に痛みを訴えることを多く経験します。
評価の際に内旋の可動域だけでなく、上腕骨頭の動きも詳細にチェックしましょう。
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