生まれてくる赤ちゃんへ・1

こっこちゃんへ

予定日まで片手で数えられるようになりましたが、元気ですか？

焼肉食べると陣痛がくるっていうジンクスがあると知り、昨日は久しぶりに焼肉屋に行きました。前に行ったときはつわりで食べられなかったけど、今回はたくさん食べられたよ。こっこちゃんは、食後にお腹でうごうごしてました。一緒にスタミナつけて出産がんばろうね。

こっこちゃんがお腹に来てから10ヶ月。ママにいろんなことを学びました。どれもママにとってはとても大切なことで、教えてくれたこっこちゃんには感謝してます。忘れたくないことばかりなので、ここに書いておくことにしました。

まずはパパとの話からしようかな。パパとママは基本仲良しなんだけど、ときどき喧嘩をしてしまっていました。それにママはパパに甘えてばっかりで、もっと対等にお互いを支え合える関係になりたいなと思ってました。

ママはこっこちゃんが生まれてから、なるべく喧嘩を見せたくなかったから、もっと安定した関係が築けるように、いろんな人に相談しました。

ママが１番大事だなと思ったのは、パパとの関係を0か100かで捉えないこと。0が「大嫌い。一緒にいたくないから別れる」、100が「大好き。この人がいないと生きていけない。なんでもしてあげたい」として、関係にはその間がたくさんあって、別に40とか70のときがあってもいいということです。

あんまり他の夫婦の関係を知る機会がなかったけど、どうやら100でないときの方が多いみたい。ママは最初いつも100でいれるように目指そうとしたけど、うまくいきませんでした。というか、99.99みたいになっているときこそ、ちょっとしたすれ違いがきっかけで0に急降下しちゃったりして、むしろ100に近い気分のときの方が、ママは気をつけた方がいいんだなって分かりました。60とか70が良いほうだと思うと、肩の力が抜けて楽になりました。

それと、いろんな本を読んで、パパとの喧嘩のきっかけも分かってきたよ。「10:90反応」っていうのが1番の原因でした。「大切にされてない感じがする」とか「パパの言ってることが変わった」とかいう感覚が引き金になって、ママはパパにすごく怒っちゃったりすることがあるんだけど、実際に起こった目の前のことへの反応（感情）っていうのは100の内たったの10くらいのものなんだ。あとの90は、引き金となる感覚に関わる昔の出来事が思いだされて引きずりだされた感情だということが、よくあったんだ。これを自覚してからは、少し落ちついて対処できるようになったよ。

あと、一回「10:90反応」になった後、野生動物みたいに「警戒モード」になって、ますますパパのやることに過敏に反応してしまうこともあるから、それにも気をつけてるよ。

こんなことを学んでから、パパとの喧嘩は0じゃないけど、大分減った気がします。

パパはママの妊娠中、健診にも毎回ついてきてくれて、つわりが始まってからは家事のほとんどを頑張ってくれました。妊娠中、何度「この人と結婚してよかったな」って思ったことか分かりません。うっかりさんなところやいい加減なところもあるけど、ママはパパのことを妊娠前よりも大好きになったよ。

これからまた喧嘩することも、パパとの関係を悩むこともあるかもしれません。でもママが大変だったこの時期、パパがママとこっこちゃんのために一生懸命頑張ってくれてたことは絶対０にはならないと思ってます。

思ってたより長くなっちゃったから、続きはまた今度書くね。今からパパと散歩に行ってきます。

ママより