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【説】とくに何もなくても進化は起こる説

前回【説】ぶっちぎった説

進化生物学者のジョン・メイナード・スミスとエオルシュ・サトマーリによる
進化における《移行》の定義
「進化において、複製の性質複製されるモノが根本的に変わること」


●第一の移行 (40億年前〜30億年前)

『自己複製する分子』▶▶▶ 『△膜内ぬくぬく分子群』
《個体単位▶▶膜単位》
・多数の分子が大きな「膜内」に入る形式
・安全性が向上⤴
・膜内での生化学反応が促進⤴

●第二の移行
『△膜内ぬくぬく分子群』▶▶▶『△ひも運命共同分子体』
《膜単位▶▶ひも単位》
・個々の複製分子を化学的な「ひも」につなぎ合わせた形式
・個々の複製分子の運命を 同じひも(染色体?)に繋がれた複製分子と結びつけた
・分子間の協力を促す圧力を生み出す
・生化学的な複雑さを増大させた⤴

●第三の移行
『△ひも運命分子体▶▶▶『△原核生物』(細菌 古細菌〜)
《ひも単位▶▶DNA単位》
DNAを発明!
(極めて安定した自己複製分子) ※長くなるので説明は省略

●第四の移行(約20億年前)
『△原核生物』▶▶▶『△真核生物』
《DNA単位▶▶細胞単位》
細胞核を発明!
・細胞に核を持つ生物(膜の中にもう一つ膜)

●第五の移行
『△真核生物』▶▶▶『△有性繁殖生物』
(第四の移行と同時かもしれない説)
・二体の生物のDNAを混ぜ合わせる生殖方法
・大きな危険をともなうが 進化的には効率的

●第六の移行
『△有性繁殖生物』▶▶▶『△多細胞生物』
《細胞単位▶▶細胞群単位》
植物界動物界が現れる
・呼吸 消化 移動 などに特化したが進化(脳 肝臓 筋肉)
(これらの特化した細胞たちは自力では繁殖できない
生物を構成している何兆も細胞の運命は全て一蓮托生であり 最終的にたった数個の精子と卵子の運命が決するまで全体でその成功(性交)を後押しする
精子と卵子がその使命を果たせるか果たせないかで 運命が決まる!

●第七の移行
『△多細胞生物』▶▶▶『△群集(コロニー)生物』
《生物単位▶▶生物群単位》
・△群集を作る生物
アリ ハチ ハダカデバネズミ ハイエナ イヌ イルカ サル ヒト
意識さん発生!

●第八の移行
『△群集生物』▶▶▶『△言語生物』
《生物群単位▶▶ミーム単位?》
言語を発明!(単語構文が新しい淘汰の単位になる)
ミームが自己複製するメカニズムが組み上がる
・△の中の△をつくり始める(新しい多層化
・意識さんがしっかりしてくる
思考を始める
・現実世界(無意識さん担当)と想像世界(意識さん担当)が切り離される
(想像世界を自由に操作できる)



《とくに何もなくても進化は起こる説》

以上見ての通り どの進化にもコレと言える要因はない(わからない)
❶動き
❷自由(空間 材料 余裕)
これだけあれば進化は勝手に起こる(ようになってる)
自由度が大きければ多様性が高まり多層化が進み なんか起こりやすくなる
その結果 なんちゃら爆発ぶっちぎり現象が起きる

逆に 進化が停滞しているような時期は
何かしらの理由で 自由度が小さ過ぎた時期
むしろ、進化しないほうになにかしらの要因がある