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『ガンダム』用語を△で言うと…
△=自己複製子+階層構造+回路
・△は安定を目指す
・△は内と外を区別する
・△の特技は内部化
・△は三体から
『モビルスーツ(MS)』 :人体△の拡張
・ロボットではなくスーツ
・基本的には戦車などと同じ兵器であり道具(内部化と身体拡張)
・単なる兵器を超えた「パイロットと一体化する回路」を備えていたりする
『ニュータイプ』 :△の進化(特に回路)
・宇宙空間への適応力を高めた新しい個人△
・従来の「階層構造」をスキップして、解への直接的な「回路」を作る
・△の「内部化」能力が高まった人とも言える
『サイコミュ』 :ニュータイプとMSをつなぐ物質
・人が心を含む身体の拡張を完成させる物質
・「内部化した意識」を「外部化する装置」ともいえる
・『ニュータイプ+MS = 進化した個体△』
・サイコミュ搭載MSは引くほどトンデモ機能を発揮しまくる
■アムロとシャア:それぞれ異なる方向の「△の革新」を体現
アムロ:ニュータイプ
単独でニュータイプとして進化したが、秩序側△の兵器として利用された。逆にララァは改革側△に利用された。
シャア:ニュータイプっぽい人
既存の△を内と外から壊し、新しい秩序を作ろうとする。
この対立は「個体△の進化待ち派 vs. 集団△を革新させ派」で、最終的に後者は「猿共は消しちゃおう派」になる。
■『ミノフスキー粒子』:△の分断(回路切断)
■『スペースコロニー』:地球環境△を模倣・再生産する自己複製子
■『サイド』:コロニーを個体△と見るとサイドは集団△
■『コロニー落とし』:環境△を環境△に落とすという…(; ꏿ_ꏿ)
■『強化人間』:人為的にNT集団△をつくる試み だいたい死ぬ
まとめ
『ガンダム』は△の進化と戦争の物語で、「モビルスーツ」と「ニュータイプ」による人の内部化がせめぎ合う構造になっている。そして、「△をどういう方法で維持や進化させるか?」という普遍的テーマも扱っている。
( ^o^)/尺が余ったので「ラグランジュポイント講座」
■ラグランジュポイント(Lagrange Point)
ラグランジュポイントとは、宇宙空間において「重力と遠心力が釣り合って安定する地点」のこと。主に二つの天体の重力が作用し合う中で、特定の位置に存在する。
ガンダムの宇宙世紀ではスペースコロニー等の主要な建設地になっている。
ラグランジュポイントの種類 ※()内は地球圏の場合
• L1(地球と月の間):重要な軍事施設や戦略拠点が置かれる
• L2(月の裏側):月の影に隠れる安定地点(観測施設などに向いている)
・ L3(地球からみて月の反対側):安定性が低い
• L4・L5(月の軌道上で60°前後にある地点):特に安定しており、コロニーが多く作られる。最も人口が多いエリア。
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ジオン公国の本拠地のサイド3は「L2」に位置し、地球からの干渉の少ない戦略的な立地になっている。物語の始まりサイド7は「L3」にある。
△で考えるラグランジュポイント
コロニーは自己複製子として宇宙に適応するが、その定着に必要な物理的安定地点がラグランジュポイント。スペースコロニー(個体△)とサイド(集団△)を維持するための環境△とも考えられる。一方で、安定した環境ゆえに地球圏の支配が固定化され、地球連邦の権力から脱しにくくなっているとも言える。つまり、ラグランジュポイントは「△の安定点」だが、その安定感がまた新たな対立を生むという形になっている。