それって誰のため?
以前「無知の境地」で農作物による環境負荷の話をしましたが、最近はどうも農作物の栽培がさらに盛んなようです。
それはもちろん食べるためではなく、小麦やとうもろこしなどから抽出されるエタノールなどを利用するバイオマス燃料で、これはガソリンなどの代わりになるそうです。
とうもろこし由来のエタノールは既に消臭剤に使われていますね。
そう!
作物は食べられることなく、廃棄されるのです。
勘の良い方なら私が何が言いたいのか、お分かりいただけるかと思いますが、農作物を栽培するには、膨大な農地が必須で、さらにそこから成分を抽出するためには、膨大な農作物が必須になる訳です。
つまり、ますます農地開墾のために、森林伐採が進み、環境破壊も進む訳です。
二酸化炭素を吸収し、全体量を調整するには森林の数が必要だとも言われているのに?
たしかにバイオマス燃料なら、石油石炭よりも二酸化炭素の排出量が抑えられるため、環境破壊の進行を抑制できるのではないかとの話があります。
しかしWFP国連食糧計画の調査では、10年以上前から今後食糧危機の発生する可能性が高いと報告されています。
今回のコロナ禍でも、国政では全国民にワクチンを接種させることができなかった国々があったことを皆さんもご存知でしょうが、もし今後食糧危機が起こった場合も、こういった国々に食糧が支援される可能性はあるのでしょうか?
現在でさえ、食糧供給は偏りがあり、特に南半球の国々では食糧不足で栄養失調があるのに?
あなたの残したそのご飯、どうなるの?
もし始めから量を少なく注文していたら、それをどれだけの人が食べられるようになるのか?
女性には特にご飯を残す美学がありますよね。
体型維持とか、女性同士のくだらないマウンティングとか、贅沢したいとか、食べたいものは全部食べたいと行った幼稚な悪態とか。
そもそもなぜそこまでして私たちはエネルギーが必要なのでしょうか?
100均の話題の商品を買うため?
インスタで自己肯定感を上げるため?
生活するため?
それはあるかと思います。
ですが、環境問題を除いてもバイオマス燃料もビジネスの一環なのです。
エネルギー資源の新規分野なのです。
なぜ代替えが必要なのか?
なぜそもそも使用するエネルギー量の減少、抑制はしないのか?選択肢自体ないのか?
またちょっと考えてみてください。
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