理不尽だからこそ稼げる
Amazonに公正取引委員会の立ち入り検査が入った件について
自分なりの考えをまとめたいと思います。
そもそも今回の立ち入り検査が入った理由は
以下の2点です。
「カートボックス」掲載条件による価格操作:
アマゾンジャパンが、マーケットプレイスの出品者に対し、「カートボックス」(優先的に表示される枠)に掲載するための条件として、他の通販サイトと比べて「競争力のある価格」にすることを要求していた疑い物流サービス利用の強制:
アマゾンジャパンの物流サービス(在庫管理や発送の代行)を利用することで、「カートボックス」の掲載で有利に扱うという方針を取っていた疑い
1については、確かに安くしないとカートが取れない、というの事実です。
中古品だと、価格以外にも差別化できる要素はあります。
なのでカートが取れない=売れない、ということにはなりにくいです。
しかし新品だと価格以外に差別化できる要素はほぼ無く
安くしないとカートがとれず
売れ行きに大きく影響が出るため
必然的に価格競争になってしまいます。
2については、FBAを使っている出品者が
優先的にカートを取れるようにしている、ということですが
これも事実ではあります。
同価格であれば自己発送の出品者よりもFBAの出品者が
カートを取る仕組みになっています。
なので自己発送の出品者はいつまで経っても売れない
ということになりかねません。
実際この2点は事実なんですが
公正取引委員会の調査結果次第では
以下のような対応がAmazonに求められる可能性があります。
取引慣行の改善
・「カートボックス」掲載条件の見直し:他の通販サイトとの価格比較を強制しない公正な基準の設定
・物流サービス利用の任意化:自社サービス利用の有無が「カートボックス」掲載に影響しないよう改善透明性の向上
・出品者向けの明確なガイドライン公開:「カートボックス」掲載条件や価格設定方針の透明化
・独立した監査機関による定期的な監査の実施競争環境の改善
・自社販売と出品者間の公平な競争条件の確立
・出品者の利益を不当に侵害しない価格設定システムの構築
損害賠償の可能性については:
過去の事例では、Amazonは違反行為を中止し、取引業者に約20億円を返金した経緯がある
今回も、出品者が被った損害の程度によっては、同様の返金や賠償を求められる可能性がある
公正取引委員会の調査結果次第では、課徴金などの行政処分も考えられる
しかし、自分が思うのはAmazonの環境が整備されて
公正で誰もが利用しやすくなる
というのがそこまで歓迎できることなのか?
ということです。
私はAmazonで6年ほど販売してきていますが
今までもそりゃ大変なことや理不尽なことは腐る程ありました。
カートが取れないから売れない
返品詐欺
出品規制
FBAで在庫を壊される、失くされる
カタログの大量削除
などなど細かいものまであげたらきりがないほどありました。
しかし、未だに生き残って販売を続けてこれていますし
実際Amazonでの収益は右肩上がりです。
厳しい環境や理不尽な中でも
稼げることは稼げるのです。
問題やトラブルが起きても
どうやってこれを乗り越えるか?
と考えて今までやってきました。
その中でAmazonの環境を良くして
誰でも利用しやすくすれば、初心者が大量に参入したり
ルール違反や詐欺をしようとする人が
増えるのではないでしょうか。
だとすると、今回の立ち入り検査で
Amazonざまーみろ、公取もっとやれ
これで少しは良くなるか
とか思っているのは違うのではないか?
と個人的に思うのです。
Amazonが独占禁止法違反をしている
という判断がされるのであれば
それは罰を受けるべきだとは思います。
しかし、その結果Amazonで環境が変わったとしても
また違った問題が出てくるだろうし
結局のところ、稼げる、稼げない
というのはAmazonの環境ではなく
自分次第、ということだと思います。
なのでAmazonどうこうではなく
自分のレベルを上げていく
ここに焦点を当てて自分は頑張っていきます。