117.「カタカムナ文明 カムヒビキ 」
今日からしばらくは、カタカムナ文明の、カムヒビキの内のタカマクラ、ナナヨツギ、ヤサカノマガタマに関するカムヒビキの歌をまず紹介し、それからしばらくの間、その解説について書いていきたいと思います。まず、カムヒビキの第一首の歌について今日は説明いたします。
では、始めます。
アマカムナ
アマカムヒビキ
ヤホ ヤチホ ヤサカ マガタマ
アメ アマヒ アキツ ナナヨノ
タカマクラ ヨロズ ハジマリ
イツノタマ アキツ トヨクモ
アメノウケ コゴリ コゴリミ
ヒジリタマ アキツ フトヒノ
アマヒクラ ヤタチ ホホデミ
イワネタマ アキツ アサヒノ
ヒコネクラ ソトヨ ニギスム
エミノタマ アキツ ヒコネノ
ホシマクラ ウヅシマヒコユヅ
ウジメタマ アキツ ホシマノ
サタテクラ ヤシキハルホシ
ナリマタマ アキツ タカマノ
フタセクラ オホキ アソフク
クシサチタマ アキツ ヤサカノ アラカタマ
先づ「タカマクラナナヨツギ」の意味から述べていきましょう。
「タカマクラ」とは、宇宙の天体の座、則ち天球の全体を意味する「ナナヨツギ」とは「七の数で規制される周期活動」という事です。別項で説明するように、この「七の周期性」は、相似象として人類の歴史に重要な関連を及ぼしています。この事は、現代科学ではまだ充分に説明できませんが、たまたまこれに該当するとみられる調査の実例もあります。我国上古代のカタカムナ人は、その「七の周期」の原型パターンとも言うべき相(スガタ)を、宇宙の恒星空間に於る星座の新陳代謝する相に見出しました。つまり、天体の変遷が、「七」の周期性をもつことをサトリ、その事をタカマクラのナナヨツギと言いそのサトリを七種類の単玉に托して表現しそれを「ヤサカノマガタマ」と称したのです。則ちその七種類のマガタマのそれぞれを、イツノタマ、ヒジリタマ、イワネタマ、エミノタマ、ウヅメタマ、ナリマタマ、クシサチタマと名付け、ロ絵のような形でナナヨツギの表象物として示していました。
前に掲げた五七調で綴られたカムヒビキは、それらのタマに托された意味を述べたものであり、彼らの鋭い直感のサトリを現代語に訳すことは非常に難しいのです。それにカムヒビキは個々の歌詞の意味が、前後の歌詞の意味と幾重にも関連しかけ合わされた意味をこめてヒビクので、それを直訳的に説明する事はムリですが、一応の手がかりとしてそれぞれの歌詞の意味の概要から解説しましょう。彼らは、要点のみをズバリ、ズバリと示しています。その短い言葉から歌詞の意味をきめるにはここにあげたカムヒビキのみでなく、他の揚所で示して居るものをも参考として、彼らの用語になれたカンを以てくみとるようにして欲しいものです。
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