124.カタカムナ文明 宇宙生気(イキ)「イホツノミスマルノタマ」について
今日は宇宙の生気「イホツノミスマルノタマ」に関するカムヒビキについて書いていきたいと思います。
アマカムナ アマカムヒビキ アモリ スル
イホツ ミスマル フタヤタマ
アキツ モロカゲ ウマシ イキ
フトヒ ソトヨノ ホホデミタマ
クシヌ イソニギ アマヒカゲ
アキツ サカタル マサチエミ
マクラハルタマ トタテタマ
ヒコネ クシヒコ アマ アサヒ
アキツ フタカミ シツハタテ
ハルヒ サチハヤ アマツナギ
アマツ シキタマ ヤマトヒコ
アキツ フトチノ ハナヒラキ
イツセ トヨサチ ニギホスム
「ミスマルノタマ」は、アマ始元量による生命構成の要素を、十一種類の「双珠」に托して表現していました。いわば、「生命」の表象物でありますが、宇宙の生気(イキ)という事は、単に宇宙だけの生命というのではなく、ウマシイキ、「則ち、宇宙の力が、万物を生産してくる「気」の意味で、いろいろの天体を始め天体上に生存するさまざまな生命質や物質、則ち、分子、原子、電子、細胞等と呼ばれるものが、発現し、生成する、宇宙広域関連の「機能」のことなのです。機能とは機構の能力、則ち、「構成されるととによって発現される能力」という意味です。発現される力とは、字宙の生気(イキ)であり、そのイキの持続が「イノチ」であると、カタカムナ人は観じていました。現代科学は物質と生命質を分け、生命質の究極を求めて、蛋白質、核酸、遺伝子等へ追い進み、結局、物質の究極の元素(CHONSP等)の原子に到着してゆきづまっています。固体、液体、気体の、さまざまな現象をカタチに造って居るモノは、たしかに、そのような原子分子細胞等の物質ですが、しかしそのような物質を発現させてカタチを造り、生命現象を発生させて居るモノ、則ち「生命の主体」は、直観と物質そのものにあるのではないと感じていました。
直観と易占いカタカムナ人は生命質も物質も共通の要素量(モコロ)によって構成され、その構成のされ方によって、それぞれのハタラキが発生すると観じ、細胞や分子原子より以下に、更にいくつかの変遷の過程を考え、最も究極の単位に、アマ始元量の微粒子(マリ)を直観して居るのです。前述のマガタマのイツノタマの「イ」も、ミスマルのタマが表象する宇宙生気「イキ」の「イ」も、このアマの微粒子をさしてします。「イ」というヒビキは「コマカイ物」という思念であり、それが電気性をおびればイカツ「電子」である。則ち、この「イ」の持続「チ」が生命である、という直観が「イ」の「チ」という言葉を発想したわけです。同様にして、字宙の生気が「イ」の気「イキ」であり、その「イキ」の発現する様相を、モノのカタチに托して表現した表象物が、イホツノミスマルノタマなのです。カタカムナ人の心情では、人間の身体も、植物も、物質も、大地も、みなこの「イ」の機構として感じ、例えば、我々の皮膚を損傷すれば痛んで、一時体内の電気状況が偏り、復元をはかるように、大地も、穴を堀ったりして傷をつければ、我々の身体と同じように痛み、大地の電気分布状況は変動して、その上に生育するものにも影響をあたえるが、やがて、新しいバランスを得て、落ちついてゆく、と観じたのです。その事は、今我々の精密な測定器をもって調査すれば、美事に証明されるのです。これは一例にすぎませんが、このように、カタカムナ人が、直観の物理によって悟って居た事を、後代人は、経験上の統計的な知恵によって、方角や家相等々の易占の術として、神秘性をまじえて、とらへて居るわけです。さて、ミスマルのタマが、ヤサカのマガタマの如き単一の玉ではなく、フタヤタマ則ち、「双珠型式」で表現されて居るのは、「我々の生命体をはじめすべてのモノが生まれるのは、万物万象の始元量の「アマ」と、更に、そのアマを生むカミ(起源)の、アマヒの〈カム〉との、フタヤによって、宇宙の生気(イキ)が発現するのであるというサト
リを表象して居るのです。前に述べたのカムヒビキは、この宇宙生気の発現
の次第を、十一種の双珠の名をよみこんで、七五調の歌に綴ったものです。
則ち、その十一種のタマとは、ホホデミタマ、クシヌタマ、イソニギタマ、マクラハルタマ、トタテタマ、ヒコネタマ、クシヒコタマ、ハルヒタマ、サチハヤタマ、アマツナギタマ、アマツシキタマであります。以上にその歌詞を解説していきましょう。
「アモリ スル イホツミスマル フタヤタマ」とは、「イホツノミスマルノフタヤタマは、アマ始元量が宇宙に降下「アモリ」する様を表はして居ます。という意味です。アモリとはアマクダリでありますが、カタカムナの時代は、後世の天孫降臨というような神秘思想とは無関係で、則ち、「ア」はアマ、「モ」はモスソをひく感じの思念、「リ」は離れる思念で、「アモリ」とは、宇宙的関連を意味するヒビキなのです。イホツミスマルとは、「イホ」は五百、則ち数の多いという意味、「ツ」は個々、「ス」はスル、構成する、の意味ですから、イホツミスマルとは、「マから現はわれる、たくさんの個々のミ」という意味になるのです。
つまり、巨大な諸天体を始めとして、分子、原子に至る「物質系」や、天体上に生育する人間や動植物をはじめ、単細胞のヴィールスに至る「生命質系」等の、「あらゆる万物万象」をさしています。フタヤタマとは、それらの、アマから降下する「アモリ」すべての物「ミスマル」が皆、「アマ」と「カム」のフタヤ、則ち、言いかえれば、宇宙生気の発現する本源のアマのフトヒに象徴される「カムの力」と、宇宙の広域関連のモロカゲを構成する「アマ始元量」との、二つのカミ「起源」に基いて、発生するものであるということを、双珠の型式で示したという意味です。「アキツモロカゲウマシイキ」とは、「宇宙のすべてのモノは、宇宙の広域のモロモロのオカゲを蒙って、宇宙の生気が、生成発見されたものである」という事を、以下の十一種のフタヤタマによって表現した、との意味です。
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