極めて受動的な物語が無力感と被害者性に彩られているなら、極めて能動的な物語は、主人公が力あるゆえの加害者性を意識する物語となりがちだ。力ある者は他者を害する危険性がある。主人公自身がその葛藤に立ち向かう。だが、無力感にさいなまれている人々が、こんな主人公に共感できるわけはない。
画像1

いいなと思ったら応援しよう!

片桐 秋
お気に召しましたら、サポートお願いいたします。