見出し画像

10年ぶり2度目の開腹手術 | 手術前日〜手術日

子宮筋腫の手術を10年ほど前にしている。多発性で大小合わせて50個以上切除する必要があったので、腹腔鏡ではなく、お臍の10cm下を横に15cmほど開腹した。今回の手術では、お臍の少し上から10数センチ縦に開腹するとのことだった。ロボット手術もできる大学病院を紹介してもらってはいたのだけど、子宮内膜の増殖にともなって既に子宮は14cmを超えており(赤ちゃんが産まれる時の頭のサイズが大きくて10cmほどらしいので相当に大きい)、膣から引き出す(膣式子宮摘出手術)ことが難しく、子宮を何分割かに切断して取り出すことも癌細胞が散ることで転移リスクが高くなるので選択できないとの説明だった。摘出するのは子宮と卵管と卵巣。リンパ節については、CTで確認できる限りは子宮内膜から外へ癌が浸潤している様子はないことから温存することになり、その代わり、子宮に近い骨盤リンパ節の一部を採取して生検することになった。麻酔は、全身麻酔と硬膜外麻酔を併用すると、事前に麻酔科の医師から説明があった。入院期間は10日間を予定していて、手術前日の昼過ぎに入院する。事前説明はおよそこういった内容だった。

🤖🙅

入院前までにやっておくように言われていた、ジェルネイルの除去と仕掛っていた歯の治療を終わらせ、入院。13時過ぎに病室に着いてからは、治療自体はおこなわれないものの、いろんな役割をもつ人々が次々と訪室され、役割ごとにユニフォームが違うことと、役割がかなり細分化されていることに、大学病院という組織の大きさと秩序を垣間見てひたすら感心していた。お世話になった順だと、事務員、看護師、看護助手、医療機材メンテナンス担当者、附属看護大学の先生と学生、薬剤師、栄養士、病衣配布の担当者、清掃担当者、麻酔科医、婦人科医。たくさんの人によって医療サービスが運営されているんだねと、その日ずっと付き添ってくれていた夫に話すと、この病院の中で3,000人近い人が働いているらしいよと教えてくれた。手術前日は、いろんな役割の人からそれぞれの視点で手術と入院計画の説明を受け、身長体重の計測と除毛をすませ、21時から下剤(マグコロール散50g 1包とセンノシド12mg 2錠)の服用、22時に消灯という流れで進んだ。

🌃

朝6時に起床。起床後まもなく浣腸。9時前に医師が研修医を連れて訪室、研修医が点滴の針を入れることになったが、まさかの肘の曲げ伸ばしする箇所に刺した上に不慣れな手つきでこんな感じの仕上がりとなり… 🥺 その時に夫に送った愚痴がこちらです。

大学病院という特性について理解しましたと署名して入院しているので、この失敗も研修医の成長の一助となるに違いない! と心を鎮める努力をしながら手術室から呼ばれるのを待つこと2時間。11時過ぎに手術着に着替えて手術室があるフロアまで担当看護師と歩いて移動した。手術台にはホカホカの温水ウォーターパッドのようなのが敷いてあり、かなり心地がよかったのをよく憶えている。腰あたりに麻酔の管を入れた。ほとんど痛くなかった。手際よく準備を進めるスタッフの皆さんの様子を頼もしく見守っているうちに麻酔で眠りに落ちた。

😴

手術時間は、当初の予定では2時間半だった。

いいなと思ったら応援しよう!