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抗がん剤治療(DC療法) 3クール目

クリスマスで楽しそうに飾られた街を横目に、3クール目の抗がん剤治療のため病院へ。アレルギー反応が出たパクリタキセルが取りやめになり、今回が新しい薬の初回投与ということで、万が一に備えての入院だった。2泊3日の予定。

治療の種類
1-2クール目は、パクリタキセルとカルボプラチンを組み合わせた「TC療法」だったのに対して、今回から、ドセタキセルとカルボプラチンを組み合わせた「DC療法」になった。

ドセタキセルは、イチイ科の植物成分を原料として半合成された化合物です。細胞が分裂する際に必要な細胞構成成分の一つである微小管を安定化および過剰発現させることにより、がん細胞の増殖を阻害します。
このくすりの投与の副作用として、手足のむくみや胸やお腹への水分貯留が報告されています。この症状を予防するために、副腎皮質ホルモン(デキサメタゾン注)をあらかじめ投与します。添加剤としてアルコールを含んでおりますので、アルコールに対しアレルギーのある方やお酒に弱い方は、お申し出下さい。

国立がん研究センター 「ドセタキセル療法」より抜粋

ドセタキセルは、アルコールを添加しているのと添加していないのとがあるらしく、前回のアレルギー反応を鑑みて、アルコールが添加されていない方を使用すると説明された。

副作用について
入院日(投薬前日)、薬剤師さんから副作用の説明があり、既にTC療法を2回受けているので、パクリタキセルとドセタキセルの差分だけ教えてくれた。

  • ドセタキセルの副作用は、パクリタキセルとほとんど同じ

  • 筋肉痛や関節痛、痺れ(末梢神経障害)については、パクリタキセルより軽度になる傾向があり、反対に、骨髄抑制は強く出る傾向がある

  • パクリタキセルより頻度が高くあらわれる副作用としては、浮腫と爪が黒く変色すること

いつもジェルネイルをしているので、爪の変色には気がつけないかもしれないと相談すると、付け替えの時に爪が黒くなっていることがわかった場合は、ジェルをキャンセルして医師に状態を見せるようにとアドバイスしてくれた。

投薬日の流れ
投与時間が5時間強かかるTC療法とは異なり、DC療法は3時間弱で終わるとのことだった。アレルギーリスクの低減はもちろん1番のメリットだけれども、2時間以上も短縮されるのは、なかなかのメリットだと思った。

10:30に点滴針と心電図が取り付けられ、10:40ごろから投薬開始。TC療法で直前服用していた、アレルギー予防の薬「レスタミンコーワ」は処方されなかった。

  1. 輸液の点滴を開始 (全投薬が終わるまで続く)

  2. アレルギー予防と吐き気どめの薬「デカドロン」「パロノセトロン」「アロカリス」を混合した点滴を開始 (30分間)

  3. 抗がん剤①「ドセタキセル」の点滴 (60分間)

  4. 抗がん剤②「カルボプラチン」の点滴 (60分間)

30分毎の体温と酸素濃度と血圧の測定など、手厚いモニタリングを受けながら進められ、13:30には完了した。あっという間!

当日と翌朝退院するまでの副作用
今回もアレルギー反応や吐き気を感じることはなかった。また、アルコールが添加されていないお薬を採用してもらったおかげで、パクリタキセルで起きたような投与中の強い眠気や頭がぼんやりする症状も起きなかった。

心配になったのは、夕方ごろに胸がチクチク痛んで息苦しさを少し感じたことだった。症状が弱めだったのと酸素濃度に異常がなかったので、様子見となり、その夜はそのまま就寝。幸い、翌朝にはこれらの症状は消えて、無事に退院できた。

⏸️

ドセタキセル初体験で起きた副作用については、明日以降に書こうと思います。


追記:副作用の記録を書きました

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