何が起こったのか分からないけど結果的に良かった話。
子供の頃、TVでアニメ「日本昔ばなし」を放送していた。
土曜のよる7時から、「日本昔ばなし」
7時半から「クイズダービー」
8時から「8時だよ全員集合💨」
もう天国のような土曜日の夜(^-^)
「日本昔ばなし」は、日本に伝わる昔ばなしのアニメなのですが、たまにとてもシュールなお話がある。内容はうろ覚えなのですが…(^-^)。
昔々、ある男が畑に行ってみた。すると畑にとてもでかいカボチャが…(でかい何か野菜的なものだったはずなのですが、何かは覚えてないのでカボチャで話を進めます)。
男はでかいカボチャの皮に穴を空けて覗いてみた。
すると何と、でかいカボチャの中は、部屋になっていて、二人の男が碁に興じていた。(この時点でとてもシュール(^-^)🌟)
位置的には穴を開けた部分が、一人の男の後ろで、対戦相手のもう一人の男はカボチャに穴をあけた男と向かい合っている事になる。
カボチャの外から中を見ている男は、
碁をしている二人のうち一人には気付かれている、もう一人には気付かれていない、という状況。
アニメの中では、碁をしている二人は、昔の中国の掛け軸の水墨画にでてくるような、髭をはやした役人の様な服装をしている。でかいカボチャのなかに、中国の宮廷の一室があるイメージである。
カボチャの中での囲碁対決は、外から覗いている男と向かい合っているほうが劣勢。囲碁には腕に自信のあった男は、カボチャの中で戦う二人の、向かい合っている方に、カボチャの穴から身を乗り出しゼスチャーでアドバイスをし始めた。男に背中を向けている対戦相手には気付かれていない。
カボチャの外からのアドバイスで、カボチャの中の囲碁で劣勢だった男が形勢逆転で優勢に!
ところが、背中を向けていた対戦相手の男が、何かおかしい事に気付き後ろを振り返る。
カボチャの外から碁のアドバイスしているイカサマに感づく男! すべてを理解し「とんでもないヤツじゃ!!」とカボチャの外の男に、カボチャの中から碁石を投げつけた! アドバイスを受けていた男も空気を読んで、一緒に「とんでもないヤツじゃ!!」とアドバイスをくれた恩人に、碁石を投げつける。
カボチャの中から、碁に興じていた二人の男達に大量に碁石を投げつけられた男は、「これはたまらん!」と逃げ帰る。
その後このお話はとんでもない展開を繰り広げる。
カボチャの外に居た男に投げつけられた碁石は、何故か何かの野菜の種(すみません何の種かは忘れてしまいました。)で、男はその種を畑に植えるととても豊作になりました。(おわり)
…ええ! これで終わり??? あのカボチャはなんででかかったの? あの中で碁に興じていたあの二人の男は何者?? なんで碁石が種になって植えると豊作に???
当時小学生だった私は、何もかも分からないこの「昔ばなし」に、何の教訓が? 何が? 何で? その後ずっと考え続けた。
年をとった今でも、とても印象に残っているこのお話。たくさんの理不尽を経験したせいか、結果的には主人公の男は得をしたわけだし、良い話だったなと思うようになった次第。(おわり)