芝居のトラウマから救ってくれた二人の役者さん
池袋のライブハウスでとある役者さんと出会う。
演劇ユニット、AのTさん。(記事にでてくる人名、グループ名はイニシャルで書かせていただきます)
Aは男女お二人の演劇ユニット。お二人は個々でも活躍されている。男性の方がTさん。劇団で役者をやったりご自身で脚本も書かれている。
普段の喋るお姿は、とても優しそう。役にはいるとコミカルな役からシリアスな役まで。
私が学生時代演劇部だったので、気になるのはお芝居をはじめたきっかけ。
Tさんいわく、お芝居をはじめたきっかけは、学生時代、演劇部の勧誘をしてたおねーさんが可愛かったからと。
共感しかない!
私は掛け持ちで美術部にもはいっていたけど、
美術部に入ったきっかけが、部長の女性が素敵だったから。
Tさんは、ライブハウスで音楽をやっているアーティストさん達が、役者で参加する演劇のイベントを立ち上げたりする。Tさんが脚本、役者でも参加している。この方は人の良い部分を引き出すのが上手いなと、感心してしまう。
劇団YのK団長さんとの出会いはとつぜんだった。
その夜、埼玉県在住の漫画家さんのアシスタントのお仕事で帰りが遅かった。東京の自宅に帰る途中、最寄りの駅をでてアーケード街を通っていた時、傍らでサンドイッチマンのように「上演中」と書かれた看板を背負った女性がなにやら帰り支度をしていた。私は、「劇団の人が芝居のビラ配りをしてて帰るところかな」と思い、「お芝居ですか? フライヤーください」と話しかけた。
するとその女性(K団長)は、路上で一人芝居をしながら公演のチケットを売っているという。
それならば、一人芝居をみたい(^-^)!
K団長は、私1人のために、人もまばらな夜のアーケード街で一人芝居をはじめた。演目は2つ。
ひとつは、
過去団長がかかわったお芝居のワンシーン。
もうひとつは、「北の国から」の田中邦衛のワンシーン。
「面白い!」すごい人とであった(^-^)!
当然、その団長さんの劇団Yの公演チケットを買った。数年前の事である。いまだその劇団のファン。縁があるのか夜、路上で団長と時たま会う。
チケットは必ず買う。団長の劇団は面白い。団長さんの劇団はどんどん大きくなっている。
私の記憶が正しければ、出会ったばかりの頃
団長は、いつか本多劇場で一人芝居をやりたいと言っていた。夢がかなうといいね。
自分は、芝居の道は選ばなかったけど、
お芝居の道を選び、突き進んでいる人をみると、
私が演劇を選べなかった、後悔とも無念ともどうにもならない感情が、逆に誇らしく思えるんよ。