断髪レポ(ボウルカットから坊ちゃん刈り)
前回の記事にコメントをありがとうございました。
今回はコメントいただいた体験談を書きたいと思います。
今は、ロングにしてから、一気にバッサリ切るために髪の毛を伸ばし中のため、今回の断髪期間で、一番バッサリ切ったときの体験談を書きます。
すっかりボウルカットにも慣れてきて、前髪がかなり伸びてきてしまったのと、横の髪が耳に掛かってきてしまっているのが気になってしまい、もう一度、切り直しに行くことにした。
今度は、ファッションモールの中にある、飛び込みOKのガラス張りの美容院を選んだ。
受付を済ませて、まずはシャンプー、これは美容院なので、普通のやり方。
そして、担当の方が来て、ケープを付け直し、髪をコームで丁寧にとかしながら、どうします?と聞いてくる。
「前髪を短くしてほしいのと、横は耳に掛からないようにしてほしいんです。」
「後ろはどうする?」
「後ろはいまどれくらいの長さになってますか?」
「そうだなー、刈り上げのところは、1.3cmくらいかな?」
「じゃあ、後ろは高さは変えずに、薄さを2mmで刈り上げてください。」
「今の長さがあれば、もうちょっと我慢して、ツーブロックにもできるけど、どうする?」
「いや、ばっさり切っちゃってください!」
「何か決まりでもあるの?」
「いや、ないんですけど、短いのが好きなので。」
「変わってるね。」
「そうですかね?」
「前髪はどのくらいの長さにする?」
「眉に掛からないくらいでお願いします。」
「横はどうする?」
「ぐるっと耳の周りをバリカンで刈り上げちゃってください。」
「わかりました。」
美容師は少し諦めたような顔をして、ネックシャッターを付け、奥から黒いバリカンを持ってきて、ほんとに2mmでいいのね?と再度、確認をした。
丁寧に後ろの髪をとかすと、2mmに設定したバリカンをカチッ、ヴィーンとスイッチを入れて、私の頭を少し倒して、襟足からバリカンを入れていった。
ヴィーン、ヴィーン、ヴィーン
バサバサバサバサ
2mmの短さになるようにバリカンが後頭部を走り、ケープの上に髪の毛がどんどん貯まっていく。
何度も刈られていると、バリカンの熱さが伝わってくる。
ヴィーン、ヴィーン、ヴィーン
ガラス張りなので、後ろから視線を感じる。
後ろを刈り終えると、ブラシで髪の毛を払い、もみあげからバリカンを入れていく。
耳周りを丁寧に刈り上げ、後ろの髪に繋がるようにバリカンを当てて、動かしていく。
「動かないでね。」
そう言うと、シェイバーで細かな部分を剃り落としていく。
よく見えないが、シェイバーが通る部分はいつも青くなるので、恥ずかしい。
耳周りの髪も、ブラシで払い、一度、ケープを払うと、コームで前髪をとかした。
「前髪は眉に掛からないくらいだよね?」
「あの、もうちょっと短くできますか?」
「そうだね、その方がバランスいいかもね、眉上2cmくらいにしよっか。」
美容師さんも感覚が麻痺してきている気がした。
チョキ、チョキ、チョキ、チョキ
「目、開けてみて。」
その時点でもう眉のだいぶ上に前髪があったので、これでいいです、と伝えた。
「それにしても変わってるね、こんな感じのははじめて切ったかも。」
後ろから鏡を見せられて、そこにうつった自分の姿を見て、私自身も少し驚いてしまった。
青々と思い切り刈り上げられた後頭部に、剃り落とされたもみあげ、眉上2cmの前髪で、前から見るとまるで坊ちゃん刈りのような仕上がりだった。
お金を支払い、美容室を出ると、ジョリジョリした後頭部を触ってみる。
「ああ、気持ちいい…」
周りの人にどう思われているのかを考えているだけで、テンションが上がってしまった。
私の中では、これが麻薬のようなものなのかもしれない。