HEARでの活動の個人的な振り返り
どうせこれ見てる人の90%くらいがHEARの事を存じてると思いますので、あんまり深い経緯は書きません。
題名のとおり、片二重がHEAR用と称して制作してきた作品について簡単な振り返りをしておこうかな、という趣旨のもと執筆しております。
サムネ単位で振り返ります。コラボ相手とかの名前はあげる事になると思いますが、いち個人を深堀りする書き方は意図的に避けますので、「俺のことどう思ってたのかなワクワク」みたいなのは期待はしないでください。
れっつご
~ソロ活動前
黎明期ですね。
「Xさんがログインしました」という4人で運営していたチャンネルの、いちメンバーとして活動してました。(運営等はなすくんのアカウントで行われてました)
もともと「GN放送局」というオンラインラジオサークル(?)に所属してまして、メンバーはみんなその時の間柄でした。
で、GN放送局ってところがなんの前触れもなく爆散してしまって、パタっと喋る活動が終わってしまった。
それだけでもうHEARさんは偉いからね。予告してるだけ偉いからね。
僕は学生時代から小説畑の人間だったので、もといた場所に帰っただけというか、あまりダメージもなく。
そのころが一番小説に打ち込んでた気がします。公募とか出してました。
そんな折になすくんから「HEAR」で活動しないかとお誘いを受けまして。(それ以前も同じメンバーでつべやニコ動でちょっと活動してました。スマブラのキャラ参戦予想とかやってました。全部外しました)
で、久々にラジオに降り立ったってわけ。
いろいろ企画とか考えたり、エンターテイメントやってんねぇ!って感じで楽しかったです。
で、お前らビッグオーは見たのか?
「二重漫才」シリーズ
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これが僕名義で最初に発表した音声作品になります。
確かこの頃、リアルの方もコロナで仕事が休みになってばかりで、かといって遠出もできないみたいな世相だったので心底暇だったのを覚えています。鬼滅の刃がどうとか言ってる。・・・紅蓮華が4年前ってマ????
先にも述べた「GN放送局」ではそれぞれが個人番組として30分ほどの尺をもってたので、音声を作るノウハウ自体は無駄にあったわけでござい。
もっとなんかあっただろうに・・・。たどり着いたのが一人ニ役で漫才を収録と。
後の事を思うとまだ僕の奇行感は薄いですね。ここで踏みとどまればよかったものを。
Xさん時代からコメントで交流があった方とかにもきいていただいたりして、励みになっておりました。「椎名林檎ゲーム」が一番お気に入り。
「千本桜賭博録カイジ」
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HEAR公式シナリオ「シティ・ポップが彼を轢いたから」「怪獣の島」
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その頃、HEAR公式さんが「公式シナリオ」の公募を開催してました。
前述のとおりXさんで活動する前は物書きでやってたので、スゲー張り切ってた記憶があります。「ここで一発当てて界隈に認知されてぇ~」とか野心マシマシだった気がします。結果、2作送って、片方の「シティ・ポップが彼を轢いたから」が採用されたわけでござい。
・・・が、根に持ってる事があります。
正式シナリオに採用されて発表された後、某方が朗読された音声のコメント欄に「作品はよく意味わかりませんが(笑)」的な一文が挟まってて、コメント欄にしゃしゃり出たろかなっていう直前まで行きました。
たぶんその人はここを見てないと思いますのでセーフセーフ。塩まいたんで。
とはいいつつも、その「意味わからなさ」は小説界隈にいたときもたびたび指摘されてきているので、自覚がないわけじゃないんです。性格が出てるだけと言いますか、なんというか。
と、そんな話は別の機会で。たぶんせぇへんけど。
一方「怪物の島」は採用されませんでした。僕的にはこっちが本命でした。
たしか当時ポケモンの対戦動画見るのにハマってて、ラプラスを見てたら構想が思いつきました。実機のポケモンはだいたい四天王倒したら満足してやめるタチです。
みんボプロジェクト
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相変わらずコロナで暇だったんで、ちょっと新しい事やってみようと思い立って立案したのがこれでした。
以降「HEARで前例がないから」は僕が捜索をする上のモチベとしてめっちゃ重要になってきます。
あえて台本を用意せず、応募者の人たちには思い思いの「汎用セリフ」を提出していただき、それを勝手に筋を立ててボイスドラマにするという。よく形になったね、君。
僕の経歴の中ではじめてちゃんと制作した「ボイスドラマ」でした。GN放送局の時分にかじったことがあったので作り方は知ってましたが、当時の知識をフルに結集して作りました。
こんなんで人来てくれるのかなぁなんて不安になってましたが、蓋を開けたらたくさんの方にご参加いただきました。
プロジェクトの進行って、創作とは全く違うメソッドだったので学びにも刺激にもなりました。
片二重のガーやってバー
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でたわね。
この頃、リアルの方でも不安定な情緒になっててですねぇ。主に仕事の都合なんですが。
キチゲの解放みたいな感じで収録してました。
ようつべで「Frantz K endo」さんというたぶん知ってる人は知ってることで有名なクリエイターさんが居まして、その人を勝手に師に仰ぎ、リスペクトで作りました。見れるんなら見た方がいい。あれはほんと何食ったらそれが出てくるのみたいなチャンネル。
結果として、たぶん僕の活動としては一番インパクトを残せたラジオ・・・ラジオ? になったのかなと思います。いろんな人からコメントいただけて、やりがいを感じてました。
このラジオで「全国4000万のヒアリストのみなさま、ヒアヒア」という挨拶をずっと使ってましたが、ついぞ流行りませんでしたね。なんでや。
結局10回もやらなかったのですが、このテンションで作り続けてたら今頃廃人になってると思う。百舌鳥さんとのラップバトルとか楽しかったなぁ。あとこの頃から音声に対する気合とサムネの書き込み度合いが比例し始めます。
韻踏みおとぎ話:酔狂と不死の美女
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HEAR始めたころに一度「物書きは休止にしよう」というスタンスでいたんですが、公式シナリオの成功体験とかHEARシナリオ部とか見てたらやっぱり書きたいという欲には抗えなくなり、ボイコネにも脚本書きとして手を出してました。
その当時の作品をこっちにも持ってきたという経緯です。
これについてもリスペクトしている作品がありました。志人さんというラッパーの「狐の嫁入り」という楽曲です。
もうこれ本当にすごくて。四の五のいわず聴いてほしい。
とにかく衝撃に次ぐ衝撃でした。
たぶんHEARでも同じくらいのタイミングでラップが流行ってた記憶がある。不思議なムーブメントでした。
遠い世界/トロイメライ
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HEARさんの「今週のお題」というものがあったのですが、その中で「おとぎばなし」的なのがあってですね。それを見て何を思ったのか急にボイドラ作ろうってなったんですよね。
そんで自分の守備範囲のSF要素と組み合わせて。さらに当時のHEARの仕様(自動再生機能があったが、任意で設定できない)を利用したHEARならではを追求した作品に仕上げました。
が、その想定していた仕様が製作期間の間に変わってしまう(再生機能のONOFFが自由に設定できるようになる)という間の悪さ。そういうところ含めての藝術すよ(?)
一猫さんに声を収録いただいたのですが、4つのニュアンスをそれぞれ演じ分けていただきまして、めっちゃ負担かけただろなぁ、って思います。お疲れさまでした。
あとリアルだとこれ制作している時にてんかんを発症しまして、仕事を辞めることになってました。もうこんな前なのかぁ。
善性バッドトリップ
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本当にこれについてはよく頑張りましたとしか言えない。この規模の作品は今後の創作ではもう実現不可能だと思う。
この作品については個別でノート有りますんで、詳しい話はそっちに貼っておきます。
ねこつうさんにも個別で記事を書いていただいたので、そちらもぜひ
ボイスドランブル-声戟-
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どこかで雑談してた時に「ボイスドラマの戦闘描写ってめちゃくちゃ難しいよね」っていう話題になって、それに賛同した上で「ボイスドラマならではの戦闘描写とは」というテーマが降ってきたので制作しました。
わりと理にかなった作品になったんじゃないかと思います。
主人公の声をあててくれた珀雅さんという方が、先に登場したGN放送局時代の付き合いの人で、募集を賭けた時に手をあげてくれたのが嬉しかったです。
Twitter上のつながりはありましたが、もう接することはないだろうと思っていたので。
2XXX年のディスカバリーチャンネル
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SFってんなぁって感じの作品。
こういう形式(ディスカバリーチャンネル風)という構想自体はずっとあったんですけど、どうも台本が固まり切らなくて、作りますって話を裏でゆぺさんと交わしてから台本ができるまでに四半期かかった記憶が。
そこまで深い思い出はないです(笑) この頃はもうHEARにあんまり投稿してなかったと思うので、たまには顔出したろみたいな気概でした。
神算碁戯
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俺じゃなきゃ見逃しちゃうね
創作に携わったことのある人なら一度は聞いたことのある言説だと思うんですけど、「自分がやりたいことを追求すると賞賛されない」「賞賛される作品は自分がやりたいことではない」みたいなジレンマあるじゃないすか。
その例に倣うと完全に前者にあたる作品でして。
自分がやりたかったこと、かっこいいなと思うディテールを切り貼りしまくった一作。誰にも評価されるとは思っていなかったですが、そんな気概で人に声当ててほしいだなんて依頼できませんし。
独りよがりなプロジェクトやりたいなら全部自分でやりなさいよって話ですよね。それが「ガーやってバー」だったわけですが。
松本人志の映画みたいな作品(悪意なき評価)
終末ジャッカーズ
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HEARが閉店する間際にはなった一作は別として、自分がちゃんと制作したものとしてはこれが最後になったのかと思います。
「異世界のラジオ」というコンセプトそのものはずっと前からあって、ボイコネで一本シナリオを書いたんですけど、ライブで実際に演じられた際に「なにこれ意味わかんない」とボコボコにディスられました。それはそれとして。
そのシナリオをボイスドラマ形式ではなく、1本のラジオ番組として落とし込んだのがこれ。AIボイスチェンジャーとか使ってとにかくいろんな人材を準備しました。CMで出演いただいたらいねさんやタケノコさん込みで。
まぁわりとやれたいことやれたので満足してます。
ハナタムケプロジェクト
じつはこれを最後にしてHEARの活動を終了させる予定だったのですが、先にHEARが終了してしまうという事で紹介させてください。このエピソード自体は今後も語ることになると思う。
現在、HEARの音声をヒントにして謎を解き明かす(予定だった)ノベルゲームを制作しています。体験版まで遊べます。
せっかくなんで宣伝させてください。
うまく事が運べば2025年内に公開予定。
今後について
別のところでも明言しているのですが、片二重という名義での活動はこれをもって終了としたいと考えてます。GN放送局時代から変えたいってずっと思ってたけど変えそびれ続けてた感じだったんで。
片二重以外に名義としてはドット絵、小説、ゲーム用と他に3つの合計4つあるので、創作活動という括りとゲームだけの2つ絞ろうかなと思ってます。
それでもまぁ変わらず片二重と呼んでいただければ返事します。10年来の付き合いの名前なんてそう簡単に忘れられるものでもないんで。
あとは、先に書いたゲームの製作が終了したらまた物書きに戻ろうかなと思ってます。自発的にしゃべる系の活動はやらないつもりです。お呼ばれとかされない限りは。
てな感じです。ご縁がある限り、これからもどうぞよろしくお願いします。それじゃ、バイヒア。