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Bambu Lab X1-Carbon 照明のアップグレード

はじめに

X1Cの純正の照明は・・・暗い!
どのくらい暗いかというとこのくらい!

せっかくタイムラプスも撮れるのに黒いフィラメントだと潰れちゃいますね。
LEDを追加して明るくしてみます。


ライザー(天板を嵩上げする部品)の設計

こんな感じで天板のガラスを嵩上げするための部品を作ってそこにテープLEDを仕込みます。
テープLEDはCOBの物でできれば5V駆動ってことでこれを選定。

明るさを調整することができるリモコン(有線)が付いているのもいいですね。
このリモコンもライザーに仕込んでみようと思います。

リモコンは殻割して中の基板だけ使います。


SOLIDWORKSでサクサク設計します。
造形範囲に収まるようにフレームは4分割します。
ジョイント部分はきつめに設計して接着しなくても固定できる程度にしています。

スイッチ基板のケースを一体化、配線も外から見えないようにフレーム内に収められるようにしました。

ビルドプレート内に収まるように分割して造形します。
今回は使用したフィラメントはPTFGです。
色は本体のアルマイト色となじむようにグレーにしました。
あと、サポート専用フィラメントを使っています。

ジョイント部も感動的なくらいピッタリ!
以前のEnder3-V2ではこんなに追い込めなかった…。
ちょうどよいキツさで狙った通り接着も不要でした。

LEDの取り付け

テープLEDを貼り付けたら配線と基板を取り廻します。
余分な配線はカットしてもよかったんですが、ハンダ付けがめんどくさいので配線を逃がすスペースを作ってそこに押し込んでいます。

テープLEDの貼り付け部はテーパーになっています。
角の部分に大きめの逃がしを設けているので厚みがあるテープLEDでもきれいにコーナーを折り返せるようにしました。

配線カバーを取り付け。
これも接着不要でしっかりと組み付きました。
元のリモコンのボタンがシールだったので剥がして再利用しました。

これを本体+ライザー+天板の順で載せて完成です。

動作チェック

ではどの程度明るさが変わったか確認します。

写真でわかる通り全然明るさが違います!
これだけ明るければスモークガラスの扉越しでも造形状況を確認できそうです。

カメラ映像の比較

まずは純正ライトのみ。
問題なく見えてはいますが全体的に暗いですね。

次に純正ライト+追加ライト(光量最大)。
明るくなったんだけどカメラが露出補正してしまうので造形物の陰影が潰れがちですね…。
明るくすればいいってわけではなさそうです。

ならば!
このために明るさが調整できるLEDを選定したのです!
純正ライト+追加ライト(光量最小)

造形物のフロント側が潰れ気味ですが、画像のザラツキも少なくてディティールもはっきりわかりますね。

光量の調整

エンクロージャー内を明るくしてもカメラの補正が入って造形物のディティールがはっきりしなくなることが分かりました。
選定したテープLEDは10段階で光量を調整できるのでどの程度の明るさがよいか確認です。

使用するフィラメントの色によっても変わりそうですが、+2くらいがちょうどいい気がします。
ちなみに+10でも+2でも肉眼ではどっちも純正よりはるかに明るいです。
むしろ+10は眩しいってレベルなので…。

モデルデータ

最初に紹介したコントローラー付きテープLED前提なのでニーズがあるかわからないですが、モデルも公開しておきますね。

さいごに

X1Cの内蔵カメラが無駄に優秀で、庫内を明るくすると露出が自動調整されてディティールが損なわれてしまうのは盲点でした。
明るさ調整できるLEDを選定してよかった~。
ライザー自体も本体にピッタリ収まって見た目も目立たず大満足です。
そのうちタイムラプスも公開できるといいなぁ。

それでは、またの機会に~!

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