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Bambu Lab X1-Carbon 最初のカスタマイズ

はじめに

導入したばかりのBambu Lab X1-Carbonの出力テストを兼ねていくつか定番のカスタマイズ用の部品を製作しました。
今回はその中から2つほどご紹介です。
ダウンロードしたモデルを造形して終わり!のつもりが、ついつい自分好みに設計し直してしまった渾身?の部品たちです。


Poopのごみ箱

X1Cはクリーニングやフィラメントの切り替え時に排出されるフィラメントが背面の穴からポイッと出てきます。
海外ユーザーはPoopと呼んだりしていますが、まさにそんな感じです。
これを受けるごみ箱はもはや定番でいろいろなモデルが公開されています。

だいたいが排出されたごみを受けて本体横に流す滑り台とごみをため込む箱部分が一体化した形状をしています。
本体の周辺に十分スペースがある場合はこれでもいいんですが、私の場合はこんな大きな箱を頻繁に出し入れできるほどクリアランスがありません。
なので滑り台部分とごみ箱部分を別体で制作することにしました。
ごみ箱は何でもいいので滑り台だけ作ります。
出来上がったのがこちら。

ごみ箱部分はダイソーで買ってきました。
造形物の取り出しの都度、溜まったフィラメントを回収すればこれでも十分そうです。
サポート用フィラメントを使ったら思ったよりもたくさんごみが溜まってしまったので多色印刷する場合はもっと大きい箱を設置できるように工夫が必要かも。
需要はよくわかりませんが、似たようなモデルがほとんどなかったのでモデルデータ公開しておきますね。

フィラメント供給部の二股化

ノーマル状態だとAMSと手動供給の切り替えの際にチューブを繋ぎ変える必要があるんですが、Y字のジョイントで合流させてやればいいじゃんってモノ。
写真のはとりあえずよさそうだと思って作ったかける工房さんのモデルをプリントしたもの。

しかしながら、材質や造形条件などの違いもあるんだと思うんですが、フィラメントが引っかかって供給できないことが頻繁に発生してしまいました。
どうもY字の合流部で引っかかるようで、何回か作り直したり通路を磨いてみたり出口側のジョイントのC面を大きくしてみたりしたんですが、完全解決に至らず。
なので合流部の形状を自分なりに見直したものを作成しました。

外形が筒じゃなくて角になっているのは積層時のフィラメントの方向をフィラメントの流れと同じ方向にするため。
公開されているたいていのモデルは円形状なので円筒を立てる方向で造形したくなるんですが、積層痕がフィラメントが引っかかる方向にできてしまうんですね。
横倒しで造形すればフィラメントの流れと同じ方向に積層痕ができるので引っかかりづらくなるという算段。
X1Cの精度であれば横倒しでサポートなしでもねじ山も十分造形できるのでそれに対応する外形にしたわけです。
プロセスの設定は「0.08mm Extra Fine」を使いました。

今のところはこれに変えてからフィラメントが引っかかってエラーになったことは無いですね。
これもモデル公開しておきますね。

余談~造形精度がやばい!~

下の写真は不採用になったジョイントの試作品なんですが、右が「0.16 High Quality」、左が「0.08mm Extra Fine」で造形したもの。

「0.8mm Extra Fine」の精度、やばくないですか?
1世代前の光造形と同じくらいの精度と表面性状ができてますよ。
もちろん用途や形状によって適不適はあるんでしょうが、このレベルのディティールが出力できるなら私の用途では光造形は不要になっちゃいます。
(ちなみにCreality Halot MAGE 8Kを使用中)

さいごに

Ender3では本体に使う部品を作りまくっていたので、こういった補助的な部品があまり必要ないというのはある意味淋しいような気もします。
それだけX1Cは優秀であるということかもしれません。
ほかにもいくつか作成したものがあるので次回以降に順次紹介していきます。
それでは、またの機会に~!

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