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レーザー彫刻機導入~組み立てから初期設定まで~

はじめに

半月ほど前に発注していたレーザー彫刻機が届いたので組み立てと動作チェックまでを行います。

機種

購入したのはこれ。

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ORTUR Laser Master 2 S2
型式:OLM2 LU2-4-20W-YRR
プラグタイプ:US

円筒形状のワークに彫刻するのに使うロータリーが付いているのでYRRが付いています。
20Wモデルですがレーザーの最大出力は5.5Wです。
ORTUR社の公式ショップから購入しましたが送料無料はありがたい。

https://ortur.net/

開梱

こんな感じで届きました。

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Fedexのテープ貼ってあるのに伝票はDHLの袋に入っている謎梱包。
ちなみに国内配送は西濃運輸でした。

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段ボールもしっかりしているし梱包材も十分。
アメリカやヨーロッパ相手に商売している中国企業の梱包はことのほか優秀です。

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アクセサリーもいろいろ付いています。
組み立てる際に用意するのはプラスドライバーNo.1のみ。
パーツリストは入っていますが、マニュアルは付いていないので必要ならサイトからダウンロードします。

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あと気になるのはACアダプターの仕様でしょう。
本体は24V動作なので最悪安定化電源で動作させればよいですが、添付されていたACアダプターは100~240Vの国際仕様でした。
これなら日本でも安心して使えますね。

組み立て~完成

結果から言うとマニュアル見ずに組み立てられました。
なので組み立て風景は割愛。
気になったところとして・・・

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これね。フレームの角になる部分。
直行するフレームの幅分サラってある上にタップ等の機械加工後にアルマイトかけてます。
手間がかかってます。これなら錆も傷も心配ないですね。
精度もよくて組み付けるだけで面もそろうし直角出るしでよく考えられてます。
しかし、この時点で何か違和感を覚えました。

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組み立て完了。
注意点は足のアクリル板の組み付けくらい。
アクリル板を直接ナベねじ留めるので締めすぎるとアクリル板が割れます。

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違和感のことですが、これで確信。
レーザーの保護カバーの構造が商品写真と違います。
商品写真のカバーはパカッと開くやつですがこれはマグネットでくっつくタイプ。

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添付のパーツリストを見るといくつかオプションがあるようで、今回購入したものはOption 2のLU2-4SFでした。
購入時にはここまでわからなかったのでリピートするときはきっちり指定しないと危険ですね。

【LU2-2とLU2-4-SFの主な違い】
 ・レーザー保護カバーの形状が違う
 ・LU2-2はフレームに目盛りがない
 ・フレーム接合時にLU2-2はL字ブラケットが必要

ソフトウェアインストール

最低2つのソフトウェアのインストールが必要です。
インストール方法は別の記事にしたいと思います。

【USBドライバー】
 ・ORTURのサイト(https://ortur.net/pages/supports)からダウンロード
【データ作成ソフト】
 ・https://lasergrbl.com/ からダウンロード

動作確認

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材料とレーザーカバーのギャップを付属のジグで調整します。
写真の丸い穴が開いているのがジグです。

キャプチャ

ACアダプターとUSBケーブルをつなぎます。
右下のPowerボタンを長押しすると電源が入ります。

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Laser GRBLでデータを作成して実行します。
実行前に必ずレーザー専用の保護メガネをかけてくださいね。
レーザーの光は反射光であっても目を傷めてしまう大変危険なものです。

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こんな感じで彫刻できました。
ブレて見えるのはX軸ベルトの伸びの影響ですね。
このあたりの調整に関しても今後記事にしていこうと思います。

感想

組み立ては簡単で私はマニュアル見なくても組み立てできました。
ただし、組み付け具合の調整は必要なようです。
初期不良もなく、レーザー強度や動作速度も満足できるレベルです。
機械の性質上、誰にでもお勧めできるわけではありませんが、自身で保守管理ができるのであれば大変高い満足度が得られると思います。

さいごに

駆け足の説明でしたがいかがだったでしょうか。
私も個人向けのレーザー彫刻機は初めて扱うのでわからないことも多いですが、動作確認で作成したようなロゴ彫刻やMDFのカットなど活用できる範囲が広い工作機です。
一台持っていると趣味の幅が広がること間違いなしですよ!

それではまた次の機会に!


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