ちぇしゃ的、PCの選び方
ちぇしゃです。今回は、職業を生かして、イマドキのPCの選び方について書いてみたいと思います。
背景
近年は13インチクラスのノートPCの性能が上がってきていて、普通にメインで使えるほどになってきています。またノートPCは携帯性も省電力性も兼ね備えていて、さらにはトラックパッドだとジェスチャー操作が使えることもあり、色々と便利になってきています。
そこら辺を踏まえて、僕なりのPCの選び方をご紹介したいと思います。
まずはイチオシ定番パターン
まず、定番パターンとして推したいのが、13インチの薄型モバイルノートPCと、USB Type-C接続でPCへ給電する機能のある液晶ディスプレイの組み合わせです。
PCの選び方としては、RAM16GB、SSDは256GB以上で用途に応じて、といった感じですね。店頭に置いてあるものはRAMが8GBのものが多いですが、なるべく16GB欲しいところです。
家では液晶ディスプレイにつないでデスクトップっぽく使い、外では普通にノートPCとして使う、1台2役な感じです。
最近の機種はモバイルノートでもメイン機として使えるぐらい性能がいいので、一般用途ならこれで事足ります。バッテリー内蔵なので、停電でも慌てないで済む、という意外なメリットもあります。
ただし3Dゲームやクリエイティブワークのような高負荷な処理にはあまり向きません。
持ち運ばないのなら
また、全く持ち運ばないのであれば、マイクロデスクトップという選択肢もありです。大きさはざっくり20cm x 20cm x 4cmぐらい、Mac mini や Lenovo ThinkCentre Mシリーズなど、いくつか種類があります。小さい筐体で、それこそ画面の裏に取り付けたり机の隅に置いたりしても邪魔にならず、消費電力もさほど高くない、といった感じです。
スペックの選び方は、モバイルノートと同様で、RAM16GB、SSD256GB以上です。注意点は、SSDではなくハードティスクを内蔵している機種があることです。速度がぜんぜん違うので、SSD推奨です。
これに、普通にディスプレイ、キーボード、マウスまたはトラックパッドをつないで、純粋にデスクトップとして使う感じですね。拡張性がノートPC並みですが、今は拡張するものがあまり多くないので、その点はあまり気にしなくても大丈夫かと思います。ジェスチャー操作が便利なので、デスクトップでも意外とトラックパッドいいですよ。
性能的にはモバイルノートとさほど変わらず、一般用途なら十分ですが、3Dゲームやクリエイティブワークといった高負荷な処理にはあまり向きません。
一般用途かつMac派の方
上記のような用途で、かつMac派のあなたは、MacBook Airに、Thunderbolt3またはUSB Type-C接続で給電できるディスプレイを組み合わせるのがお勧めです。
カスタマイズモデルになっちゃいますが、RAMは16GBにしておくことをお勧めします。M1プロセッサのMacBookの制約として、外部ディスプレイは1台しかサポートしていない点がありますが、M1自体の処理能力は高いので、そこさえ気にしなければ大抵のことはこなせます。
また、デスクトップであればMac miniもお勧めです。M1プロセッサ版だと、性能的にはMacBook Air, 13インチMacBook Proとほぼ変わらないところですが、こちらはHDMIがあるので、合計2台のディスプレイがサポートされます。周辺機器的には、Magic Trackpadイチオシです。
Mac miniはIntel版も併売中ですが、数年前からアップデートされていない従来機種で、Intel環境が必要などの理由がなければ積極的に選ぶものでもないと思います。こちらは処理速度がM1より劣りますが、最大3台のディスプレイがサポートされます。
ゲーム、3Dなど高負荷向け
高負荷なゲームや3Dグラフィックなど、負荷が高い処理を行う場合は、それなりに高性能なものが必要です。
かなり場所をとるのですが、タワー型のデスクトップでグラフィックカード装着済みのものがおすすめです。
スペックとしては、上位クラスのCPUを選択し、RAMは32GB以上、SSDの容量は用途次第ですが512GB以上をお勧めします(というか高性能機を選ぶと自動的にSSDの容量も大きくなる傾向があります)。
当たり前といえば当たり前ですが、持ち運べないので、人によってはもう1台サブ機が必要になるかもしれません。
クリエイター向け(Mac編)
出先でもクリエイティブな作業を行うことがあるクリエイターの皆さんで、Windowsである必要がない方には、MacBook Proがお勧めです。
モデルは新しく出た14インチと16インチのMacBook Proで、RAMは32GB以上がお勧めです。併売中の従来機種(13インチ)はRAMが最大16GB、外部ディスプレイ1台のみ、という制約があるので(しかも性能自体はMacBook Airの上位版とほとんど変わらない)、使用環境がそれで大丈夫かを考慮する必要があります。
クリエイティブ界隈は、今でこそWindowsも浸透してきていますが、元々はMac中心だった世界。Macの方が都合がいいことも少なからずあるように感じます。
自宅やオフィスでは外部ディスプレイ、ですが、高性能機は給電能力の要求も高いので、電源はドッキングステーションか直接かで、100Wクラスの供給能力が欲しいところです。
クリエイター向け(Windows編)
出先でもクリエイティブツールで高負荷な作業をすることがある、Windows派クリエイターの皆さんには、15インチクラス以上、かつディスクリートGPUを搭載したノートPCをお勧めします。
スペックは、上位クラスのCPU、RAM32GB以上、SSD512GB以上、NvidiaやAMD RadeonなどのディスクリートGPU内蔵、といった感じで、いわゆるゲーミングノート的なモノになります。
家ではディスプレイやキーボード、マウスまたは外付けトラックパッドを繋いでデスクトップのように使い、持ち出すには大きく重いですが、出先ではACアダプタを使いながら単体で作業する、といった感じです。
この手の大型ノートPCは消費電力が比較的大きく、一部液晶ディスプレイに備わる給電機能では追いつかない場合があります。付属のACアダプタを家でも使うか、または高電力を供給できるドッキングステーションを導入するか、どちらかの対応が推奨です。