暗号資産(仮想通貨)用語集
●暗号暗号資産(仮想通貨)とは
日本銀行(日銀)のホームページで「資金決済に関する法律」に基づいて記載されたわかりやすい文章がありましたのでご紹介します。
少し説明を加えると、
(2)は、ブロックチェーンという分散台帳技術を使用して、資産のやり取りがすべて記載され、暗号資産の移転(送金など)が行われるということです。
(3)JPYCというコインがありますが、これは事前に日本円で「1 JPYC=1円」で購入して使用するコインのため、法的な整理としては暗号資産ではありません。
ここで一般にいわれる法定通貨である「お金」の機能について、改めて調べてみました。
「価値の保存機能」については、例えば、魚や卵は腐ってしまい価値の保存機能がありませんが、10,000円札を銀行に預けっぱなしにしていても、その額面「10,000円」は「10,000円」のままで蓄えておける保存機能があります。
「交換機能(決済機能)」については、昔は魚と肉を交換するなど、物々交換で物品を手に入れていましたが、漁師が「肉が欲しい場合」、「魚が欲しい猟師」を探す必要があり、この時に猟師が「野菜や果物が欲しい」場合には、交換することができません。しかし「お金」を支払うことで、欲しいモノといつでも交換することができます。
「価値の尺度機能」については、高級デパ地下で、「キャベツ1玉1,000円」という値札を見たら、近所のスーパーの特売の「キャベツ1玉98円」を買おうとすると思います。このようにすべてのモノの価値が「お金」で示されていることで、簡単に比較することができます。
●アルトコインとは
まず、暗号資産の代表として、ビットコインBitcoin(BTC)というコインがあります。
このビットコインの誕生後に出てきたコインを、すべて総括して、ビットコインの代わりのコインとして「アルトコイン」(alnternative(代わり、代替えなど) coin)と呼んでいます。アルトコインには、イーサリム/Ethereum(ETH)、リップル(XRP)、エイダ/Cardano(ADA)、ポルカトドット/Polkadot(DOT)などがあります。
●ブロックチェーン(block chain)とは
分散型台帳(Distributed Ledger Technology : DLT )とも言われており、コインが誕生したときから現在に至るまでの、コインの送金や受金などをブロックにまとめて、各ブロックをチェーンのように繋げて、正しい送受金の履歴を維持していく技術のことをいいます。特徴としてはデータの改ざんが極めて難しく、改ざんを成功させるには、莫大な時間と労力をかけて過去から現在においてのすべてのデータの変更が必要となることから、一般的に改ざんできないとされている点です。
●サトシナカモト(Satoshi Nakamoto)とは
ビットコインの生みの親とされています。日本人名ですが、日本人なのか、また個人名なのか団体名なのかについても詳細は明らかになっていません。
2008年にサトシナカモト氏が書いた論文「P2P電子マネーシステム(Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System)」を発表し、2009年にビットコインの運用が開始されました。
●P2Pネットワークとは
クライアント・サーバー型と違って、サーバーでデータを一元管理しておらず、P2Pネットワークは、世界中にいるクライアントが、データを分散して管理されています。このことからメリットとしては、データが分散管理されているため、一部のコンピュータがダウンしても、その他のコンピュータが稼働しているため、サービス自体に影響を与えることがありません。
例としては、GoogleやFacebookなどは企業がデータを管理していることから中央集権型(centralized)と言われています。一方でビットコインはP2Pネットワークで稼働しているため非中央集権型(decentralized)と言われています。