見出し画像

奄美大島旅行記 その1

どうもTerammad Seinです。今回から奄美大島旅行記を書いていこうと思います。
なんで奄美大島?そう疑問に思う人も多いでしょう。
何か理由があるとかは特にないんですが…単純に酔狂なことをしたかったというのがあるからでしょうか。あと、あったかいところに行きたかったんですよね。京都はさみい。
急に二週間後に奄美大島に行こう!!!とは誰も考えないですよね?普通だったら。でも僕はひねくれていますからだれも(周囲にいるふつうの人なら)やってなさそうな普通じゃないことをしたい、そうして出来るだけ遠くにいってのんびりしたいなあ、と思ったわけですよ。
そう思い立ち僕は、部屋に転がっている一円玉すらもかき集め、最低限のお金を用意し、航空券予約アプリSkyscannerを開いてテスト後直ぐに飛行機に乗れるようにLCCのチケットを購入したのでした。
ちなみに僕はお金のない貧乏旅行者なので、今回の度は出来るだけ節約しようという前提で色々やってます。同じくお金はあんまないけど、遠くに旅行してみたいという人に有益な話ができたらなあと思います。

~人生(ほぼ)初飛行機の話~

出発日の前日、僕は友達と夜に飲みに行っていたのもあり、ここで寝たら確実に寝坊して飛行機に乗れないなという意識を持ったまま、寝ずに一晩を過ごしていました。その際夜夜を更かすお供になったのは、Tropico6っていうゲームです。このゲーム、中毒性がとんでもなく高い。やろうと思えば8時間くらいはぶっ続けでプレイできます。どんなゲームかというとsimcityに複雑な政治要素が絡み合ったゲームです。
カリブの独裁者——プレジデンテ——となり選挙で負けないようにしながら、島を開発し、数々の大国の干渉に対処することを迫られる、っていうのが大まかなゲーム内容なんですが、ゲーム内で時代近代から現代へとが次々と移ろっていく様が見られるのが歴史好きな僕にはたまりません。

てなわけでオールして迎えた朝八時。九時ごろには阪急河原町駅についていたいと思ったので、僕は急いでぱんぱんに荷物の詰まったナップザックを片手にアパートの玄関をあけたのでした。
京都中央信用金庫で滞在費用(食費と交通費)をおろし、河原町今出川のミスド前バス停から、いよいよ四条河原町ゆきのバスに乗り込みます。普段こんな時間帯のバスに乗ることはないので、高校生とか通勤サラリーマンとかが乗っててすこし新鮮な気持ちになりましたね。そして問題なく(当然)無事に阪急河原町駅に到着した僕ですが、やるべきことがあります。そう、関空きっぷという切符を買わねばならないのです。この切符メチャクチャお得な切符でして、河原町駅から関西空港まで

 片道1250円

でいけてしまうシロモノなのです。他にも電車だったり空港直行のバスがあったりすると思うのですが多分これが一番安いと思います。

さて、もう僕的には旅行は始まったも同然です。もはや大阪まで足を延ばすだけでもかなりの旅程になります。普段行かんしなあ。そんなことでとりあえず阪急の淡路駅まで急行で向かうワイ。

ここで、この旅を楽しむための注意点があります。それは…むやみやたらにスマホを使って情報を調べないことこれに尽きます。
は?電車の時間とかどうするんだ?もし飛行機に乗り遅れたらどうすんだ??そんな疑問、はたまた怒りの声も上がってくるでしょう。当然です。でも、これが後々効いてきます。とは言え、ほんとにやばいときは使いましょう。
なぜむやみやたらにスマホで情報を調べないのか?これは旅をより豊かなものにするためなんですね。特に一人旅をする場合はこれを推奨していきたい。そしてもう一つこの言わば「縛りプレイ」をするにあたる条件があります。それは旅行の予定に関して細かく決めてない人という条件です。旅行日程全日で何かしらやりたいこと、行きたい場所、会いたい人とかがあったりする場合は、当然この縛りプレイをやる必要はないのです。(言うまでもないでしょうが…)しかし、一人旅でなんとなーく、ふわふわ~とした旅行像しかないような人はぜひこのスタイルで旅を行うことをおススメします。

なんでそんなことをするんだ?イかれてる!

こんな声も当然あがるでしょう。でも俺にとって見たらその言葉はむしろ褒め言葉なんだよなあ

こんな酔狂なコトをやる理由その1。よく周りを見るようになる。
その2、人とのコミュニケーションが生まれる

たったこれだけ?と思う方もいるかもしれません。でも、たったこれだけです。しかし、これを見くびってはいけません。特に一人旅では…
よく周りを見るようになるというのは意外と単純なことで、やはりスマホから目をはなすことで視覚的な情報を自分自身で探そうという意識が向きやすいんですよ。その体験はもはやその時点で既に自身を非日常の体験へといざなっているのです。普段生活していて、どれほどスマホを眺めている時間が一日に多いか、胸に手を当てて?考えてみてください。僕はホントにスマホ中毒ぎみでなんもない休日とか一日中布団にはいってyoutube見てます。あと例えば電車内の暇な時間。大体スマホをいじったり音楽を聞いて目をつむったりしてるんですが、これは個人的には一人旅においてはNGかなあと。普段から通勤通学で使う人にとってはもう慣れ切った日常の一部、たしかに移動時間ってのは好奇心の対象ではなくなっていることでしょう。しかし、一人旅においてはそれは違う、と僕は思います。やっぱり、車窓からでも景色を見てるといろいろ面白えもんが見れるんですよ。そう、スマホから目を背離すことで、意外と身の回りに面白れえもんが広がってんじゃん、と新たな発見をすることができます。
その2の人とコミュニケーションをとるようになる、ってのはこれは完全に一人旅向きですかね。別に友達やら恋人やらと旅行するときは、否応なしにコミュニケーションが発生するので別に心がける必要はありません。でも一人旅では自分から動かないと一日誰とも話さなかった、ってのはごまんとある。しかし、見知らね人に自分から進んでコミュニケーションを取りに行くってのは結構難しいことで…(僕がコミュ障だからってのもあると思いますが。)だからこそわからないことを近くにいる人に聞いてみることで少しでも会話をしてみてください。分からないことを聞くのは、なんら不自然なことではありません。そりゃ嫌な顔をされることもあるとは思いますが…そんなときはイヤホンを付けて爆音でロックでも聞いてください。激しいやつを。地元民が教えてくれる情報はネットの口コミなんかよりも遥かに優秀だと思います。実際僕が行った飲食店や海岸は、宿のオーナーさんから聞いたものが多いのですが、たしかにすっごい良かったんですね。

まあこんな感じで薄っぺらいことをつらつらと書きましたが、まあ出来るだけスマホを使わずに旅をしてみるとオモロいかもよ、ってことを伝えたかっただけですね。

淡路駅到着。ここで天下茶屋方面に向かう電車に乗り換えます。この乗り換え意外は普段阪急使わない人は割とミスりがちだと思うのでご注意を。
淡路駅から天下茶屋までは大体30~40分くらいでしょうか。まあ気長に行くとしましょう。天下茶屋駅に到着したら南海電車に乗り換えましょう。直ぐに南海電車の駅に接続できますよ。
ここで朝ご飯を食べてなかったので、腹ごしらえをするとしましょう。駅の近くにマックがあったんで入ります。
空港から大阪、京都方面に向かう人が多いのか結構外国人が多い。サムライマックを見たお客さんが、「ワオ!サムライマック?!」って言ってるを見て笑ってしまった。なんかかわいいな笑
僕はビックマックのセットを食べました。久しぶりにマック食ったなあ。最近マック値上がりしたらしいんで、さらに行くことがなくなっちゃいますね。もう気軽に行ける金額じゃないっすよ。でも、久々に食べるとやっぱ美味え。マックで30分ほどダラダラしてたら、結構ギリギリの電車に乗ることになってしまった。この時僕は全然あせってなかったんですが、結果的にこれメチャクチャギリギリで、多分あと一本遅いやつに乗ってたら飛行機乗れなかったです(苦笑)関空に向かう急行は本数も少ないんで、くれぐれもお気を付けを。そして思ったことがあります。

関空遠くね??

関西空港ってこんなに大阪市内から離れてんのかと痛感。関西空港=大阪空港と脳内変換されていたせいか、かなり和歌山県寄りなんだというのに驚きを隠せません。かなり長いこと電車に揺られていたのですがぼーっと車窓から景色を見てると急に城が現れたり、急に超高層のビルが見えたり、となかなかに興味深い。後日調べたらこの城は岸和田城という城みたいです。城の目と鼻の先に高校らしき建物もありいい学び舎だなあと思ったり。
そんなこんなで、関西空港がいよいよ近づいてきます。この動画↓ぜひ見てほしい。関西空港に連絡するための鉄橋ですが、海の上を走っていてメチャクチャテンション上がりました。足元を見下ろせば波が鉄橋に打ち付け、目線を上げれば雄大な大阪湾が広がっています。これだけでも既に旅行する価値があるレベルで面白れえ。

さて、面白え鉄橋を渡り終えたらようやく関西空港に到着です。長かった。ホントに。はやあしでエスカレーターに飛び乗り、切符片手に改札口を出ます。
そこには関西空港駅の看板が。その時、焦りながらも胸の高鳴りを憶えました。ああ、俺は遂に関西空港に来たんだ…!ここから世界中の色んなところにいけるのか!!と。しかしそうやって喜んでいるのも束の間、ホントにそれどころではなかったのです。LCCの第二ターミナルは第一ターミナルからかなり距離があります。(連絡バスで10分くらいかかる)僕はこれを考慮に入れていなかったので、一刻を争う事態になってしまいました(苦笑)
大急ぎで連絡橋を渡り、空港特有の動く床を一瞬だけ楽しみつつ(何やってんだ)、なんとか連絡バスに乗り込みます。
汗だらだら息ぜえぜえです。財布を落としてないか怖くなったりも。
でもなんやかんやで間に合った。あと三分遅れていたら搭乗口にたどり着けなかったと考えるとぞっとしますが(笑)
CAさんも「奄美行きのお客様はもういらっしゃいませんか~」と声を張ってロビーで声掛けをしているなか、大慌てで世間知らずな若者が飛び込んできたのはほんとに滑稽以外の何者でもなかったでしょうね。航空券を発券する機械の使い方(ピンク色のピーチ専用のやつ)もよくわからなかったんでCAさんに手取り足取り?教えてもらいながら無事発券に成功。なんとか荷物検査までたどり着きます。
人生初の荷物検査もなんだかワクワクするよなあ。もうここまで来たら勝ったな風呂入ってくる状態で、僕も余裕です。これで空を飛べることは一応確定したのですから。(笑)
なんということもなく荷物検査をクリアし、遂に後は飛行機に乗るだけってところまできました。いよいよか…!!!

10分くらい待合スペースでスマホを充電してたら、搭乗が始まった模様。後ろのほうの窓側の座席の客からどんどん案内されていきます。僕ははやる気持ちを抑えながらもひとよりも数段早い足取りで…飛行機の一歩手前まできました。
おお、これが旅客機。意外と小さい?もっとでかいもんだと思ってました。
つい興奮して窓から機体の写真を撮ってしまうワイ。
いやあ、割と周りの人はみんな飛行機に乗ったことがあるみたいなので、遂に自分もそっち側にいけるのか!という感慨が胸にこみあげてきます。

幸い窓側の席だったので、とてもいい眺めが見れそうだなあと思いつつ、でかい荷物は上に収納して、ベルトを装着。気持ちがはやりすぎてワロタ。周りの客よりも明らかに浮かれています。いや、みんな実は浮かれているけど、恥ずかしいから隠してるだけなのか??友達や家族と来ている人が圧倒的に多いんで、そっちに気を取られているからなのでしょうか。そういえば一人で待機するロビー、明らかに異質だったよなあ。自分の後ろの席にはいけてる大学生の兄ちゃんのグループが座ってたし。なんだこいつ一人でって思われていたことでしょう。
と・に・か・く!早く飛んでくれえ、じれったい。段々と座席も埋まってきて結構満員。こんな変な時期なの意外とみんな島に行くもんなんですね。
さて、いよいよ入口のドアも閉めると、CAさんが注意事項を説明しはじめました。緊急時の対応の仕方など。こういうのって初めて乗った時しかちゃんと聞かないきがする…そう思いながら耳を傾けます。

そしていよいよ飛行機が動き始めました…ドキドキワクワクの瞬間です。
なんかのろくね??って思った自分は馬鹿ですね。
所定の位置までついに飛行機がたどり着きます。CAさん、シートベルトをしっかりご着用くださいとの一言。次の瞬間、飛行機は急加速を始めました。

うおおすごい!! もはやアトラクションじゃねえか!!!

十分に速度をあげた機体は、一瞬のことながら、ふわりと尻を浮かせ、高度を上げていきます。斜め上方向に進む機体の中で、大阪の街を遠里に見やりながら、僕は夢心地に浸ります。

きっと、人類で初めて空をとんだ人間も、こういう高揚感だったんだろうなあと思いながら、僕はずーっと、雲の上に飛行機が届くまで、街を見下ろしていました。
しかし途中で耳の異変に気づきます。なんか、変な感じがする。ああこれが気圧の変化というやつか…!まあでもそんなことは眼前に広がる雲海を見れば気になりません。いやはや、雲の上はまさに海にしかりですね。
この空が、どこまでも続いているんだなあ。そう感慨にふけりながら、小一時間ほどこの雄大な景色を眺めていました。不思議と飽きないのです。僕が初めてだからかもしれませんが、ホントに無邪気な少年のようだったと思います。

とはいえその夢心地も長くは続きません。奄美大島は1時間とちょっとで着くのですから…
段々と島に近づくにつれて、眼下に広がるペルシャ・ブルーの海、雄麗な山々。着陸前、僕の脳内ではラフマニノフのピアノ協奏曲第二番の第三楽章が流れ始めました。これが奄美大島かあ。でっかいんだなあ。無事着陸をはたし、若干の振動が腰に響き、到着の合図を身体に伝えます。さあ、ここから5日間、どんな姿をこの島は見せてくれるんだろうか…

      

     ——————続く——————


長くなってしまったので、次回につづきます。まだ一日目の半分までしかきてないので(苦笑)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?