
伊佐美と俺。
「伊佐美、久しぶり。元気だった?」
2年ぶりの再会は突然だった。あの時、リカーマウンテンで別れたっきりだ。
「久しぶりだね。相変わらず天パなのね、カスオ」
そう言うと伊佐美は少し笑いながらも、少し悲しげな目をしていた。
「あの時の事覚えてる?貴方は私に会いに来たのに、別の焼酎と会っていた。あの子元気?赤霧島ちゃん」
そう、俺はあの時、伊佐美を買おうと思ったがコスパ重視で赤霧島を買ってしまったのだ。
「聞いてくれ伊佐美、確かに俺は赤霧島を買ったが、一番好きなのはお前なんだ!お前が一番好きなんだ!!バレンタインコーナーでお前のチョコが売ってた時も自分用に買ってしまったくらい好きなんだ!!とても恥ずかしかった!!」
「嘘よ!!貴方が一番好きなチョコはメルティーキッス。正直メルティーキッス以上高いチョコは味の違いがわからないって言ったじゃない!!サダハルアオキも正直よくわからんって言ってたくせに!!」
「伊佐美、もうやめよう。俺はずっと心の中に伊佐美がいた。赤霧島でも六代目百合でも無い、お前が一番好きなんだ。」
そう言うと伊佐美は背を向け話し始める。
「私、元祖プレミア焼酎よ?高いよ?」
そっとカスオは後ろから伊佐美を抱きしめる
「良いんだ。リカマンは4月中お前がセールで4500円のところが3000円で売ってるから。お前に会えた。それ以外なら絶対会わなかったけど」
「カスオぉ!!」
「伊佐美ぃ!!!」