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時間があれば回したい|ちょっと聞いて下さいよ#2 ベイブレード

久しぶりに雑談をできる相手とごはんに行っても、うっかり、子ども、仕事、健康の話をしてしまう。
しょうもない話をしたい。
それが叶う相手とはなかなかゆっくり会えないので次に会えたら話そうと思っていることを忘れないように書きおく、シリーズ「ちょっと聞いて下さいよ」。
サシ呑みでダラダラおしゃべりする感じでおつきあい下さい。

回さずにいられない

ちょっと聞いてくださいよ。
ベイブレード、回したことあります?
そうですあの、おもちゃの、いかついコマ。
我が家でも子どもが欲しい言いまして、昨年サンタクロースによって導入されたんです。

やばいです、あれ。
めっちゃ回したくなります。

私、子どもが家にいない時でも家事の合間に回したりしてます。

お手軽コマ回し

子どもの頃コマ回しいうと結構難しいイメージだったんですが、ベイブレードは回すのが簡単なんです。
ランチャーと呼ばれるスマホぐらいの大きさでもっと厚みのある専用の道具にベイブレードを取りつけて、ランチャーに着いてるひもやベルトを引くだけ。
回りながら下に落ちてくれるんです。
これをシュート言います。
GOシュート!です。

昔のコマ回しみたいに、ひもをきれいに巻きつける器用さを求められたり、回せるようになるまでに練習がいる、というところがないんです。
ランチャーをグンッと引けばとりあえずブインブイン回ってくれる。
まずこれが気持ちいいです。

そして回るベイを眺めるの、めちゃ楽しい。
スタジアムと呼ばれる透明な囲いのついた専用の台の中にシュートするんですけど、台の内側にギザギザのレールがついているんです。
そんでベイブレードの軸の下側が歯車状になっていていて、台と軸のギザギザがカチッと合うとベイがギュインと加速するんです。
一度手を離れたら減速するしかないはずのコマが、加速するんです!
画期的やないですか?!
グンッブインブイン、カチッギュイン!です。
これをエクストリームダッシュ言います。
これはできる時とできない時があるんですけど、決まるとまた気持ちいいんです。

2人で遊ぶのですが、相手のベイを場外に弾き出すか、相手より長く回り続けた方が勝ち。
そしてもう一つ、ベイを激しく当てて相手のベイのパーツをバラバラにしても勝ちとなるんです。

カスタマイズを語りたい

この3つのパーツの組み合わせを自分でカスタマイズできるんです。
これがまた楽しいんです。
あ、タカラ◯ミーの回し者ではないです。
安心して聞き流して下さい。

左からブレード、ラチェット、ビット


ベイがこんな感じで3つの部品に分かれていて、一番上のブレード、真ん中のラチェット、一番下の軸であるビットと3種類のパーツがあります。
3つだけ、というのがわかりやすくていいですよね。
でもこれ奥が深いんです。

まずブレード。ここが対戦するベイとガツンとぶつかる部分なんですけど、ブレードと呼ばれるように刃の形で、ギザギザしてるんです。
ギザギザの数も形も様々で、重さもいろいろです。
攻撃に特化したものや、逆に相手の攻撃を受け流すようなものとかあって。
形によって攻撃力や防御力が変わるんです。

そして真ん中のラチェット。
これベイブレード全体の高さを調整する部分で、形もいろいろあって重心やバランスも変わるんです。
高さが変わると相手のベイに当たる位置も変わってきますし、
回りながら1箇所に留まらず、軸が移動しながら回り続けたりするんです。

そんで最後にビット。
軸先なんですけど、コマの軸先ってどんな形してると思います?
私の中では針みたいに尖ったものだったんですけど、ベイブレードの軸先、ビットは種類がたくさんあるんです。
先がシュッと尖っているもの、ボールみたいに丸いもの、平らなものもあって。
素材もプラだけでなく、ゴムやメタルもあったり。
このビットがベイの動き方を決めるんです。
静かに安定してスンッと回り続けるのか、動き回って跳ねてダッシュしたりするのかとか。

それぞれ攻撃力、防御力、持久力、ダッシュ力や重量が数値化されてて組み合わせは無限大。

気づいちゃった

でもこの数値表を見て私、少し我に返ったんです。
私は高校で早々に数Ⅲ、数Cはあきらめて理科は生物1本のバリバリの文系なんですけども。
あれ?ベイブレード、これ物理ちゃう?
形や重さで動きが変わるんです。
しかも力のかけ方であるシュートは人によって力量もクセも違うはずで。
それを子どもから大人まで遊べるように計算して設計して作られてるのほんますごいなと思って。
このパーツの組み合わせを考え抜いた先には私が手放した物理やそれに必要な数Ⅲ、数C達がうっすら見えて、ちょっとさみしい気持ちにもなりまして。

慣性の法則を体感せよ

回るベイを写真に撮るのもおもしろいです

とにもかくにも、回るコマは美しい。
回して回して回せばいいやんと思いまして。
物理法則も物理なんでまずは体で感じてなんぼですものね。
私もこの先おかしなハマり方をしてしまったら、もう一度高校数学と物理をやり直し始めるかもしれません。

それにベイブレードは簡単に回せるんですけど、そこから相手に勝つ強いシュートをできるかどうかはやっぱり練習あるのみなんです。
何度も何度もシュートの練習をしながら回るベイを見て、自分のスタイルに合ったパーツの組み合わせを模索する。
それを大人も子どもも一緒になって夢中になれるの、いいおもちゃやなと思います。
おすすめです。

どうです?回してみたくないですか?
ほんまに、回すだけでも気持ちいいんです。
バーンとかます攻撃力と、スンッと回り続ける持久力と、ドーンと構える防御力、どれが強いのがいいですか?
3つのバランス型もありますよ。
わかりました。
ベイを組んどきますんで、今度一緒に回しましょう。
シュートのかけ声は、
スリー、ツー、ワン、Go シュート!です。
覚えといて下さいね。

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