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ただのショボ過ぎる夫婦喧嘩のおはなし。



「ねー!今日の晩ごはんなにがいいー??」

お天気のいい昼下がり。
“天気がいい”という理由だけでわくわくしてしまう様な、そんな日。

2階の子供部屋でスイッチ版信長の野望〜大志パワーアップキット〜をやる長男次男コンビに、1階のキッチンから声をかけてみた。
(渋すぎる小学生たち!)

私が晩ごはんのリクエストを聞くことなんて稀だ。
よっぽど機嫌が良かったのだろう。
(おひさまよありがとう!)

我が家には5人の子供がいる。
当たり前だが、聞くとみんなバラバラな答えを返してきて逆にややこしい事になるので、基本的に私の独断と偏見でその日のメニューは決まる。
(独裁国家よろしくな振る舞いを決め込むも、平気で謀反を起こすのはいつも長女のパイセンだ)


そんなキムカスミンが国民の声を反映させようとしているという奇跡の日!(大げさ)
どんな答えが返ってくるかなーと思い待っていたら、天使が過ぎてもはや菩薩の生まれ変わりなんじゃないかという様なリクエストが届いた。


「そうめんがいいー」



という長男りゅうちゃんのリクエスト!



の方じゃなくて、、


「母の作るものは何でも美味しいから何でもいいよ〜」
という次男かいちゃん。
どの角度からみても1兆点の解答。




を、聞いたりゅうちゃんもすかさず
「ぼくもー!母のごはんおいしいしー!出来ればそうめんー」
という、あざとさ100点満点の一言。


「はーい!ありがとー!」


そう返したところで、このやり取りは終わった〜と思っていた私に、あざと星人りゅうちゃんからサラッと投げかけられた新たなるリクエストにより、私は思わず「ぶっ!」と吹き出してしまった。



「ははーあとさー、お金の話とかもう子供の前で喧嘩するのやめてなー」


ぶはっ!そして、ぐさっ!


不意をつかれて思わず笑ってしまったけど、実際は笑えない。

そう、彼が言っていたのはこの夜の出来事の事だった、、



はっきり言ってしまうと、
私達夫婦は、ずっと噛み合っていない。


例えば最初の妊娠の時、ホルモンバランスの乱れからかメンタルが崩壊しまくっていた私が些細な事で泣き始め、その後ガチで一晩泣き続けた翌朝、鼻をすする私に対し夫からかけられた「風邪ひいてるんか?」という一言には本気で絶望したし、
(同時にめっちゃ笑えたけど!)


例えば「終電で帰ってくるわ!」と言って出掛けた私が、結局終電どころか始発ですらない時間に帰宅して、
「私が謝るのは、終電で帰らなかった事ではなくて“終電では帰らない”と事前に伝えなかった事だ」と言ったら、夫は怒りを通り越してまるで宇宙人を見るかの様な目をこちらへ向けていた。
(これも最高に笑えるよね)


でも、夫婦なんてそんなもんでしょ?


どちらが「良い」とか「悪い」とか、そんな安易な答えは用意されていないし、片方の正しさだけが採用された世界は、もう片方にとってはデスロードだ。

今でこそ終電どうこうで宇宙人扱いされる私だが、12年続く夫婦生活の最初の5年程は非常に奥ゆかしく、3歩どころか30歩ほど後ろをついて歩く様な、自ら率先して彼の正解や価値観にゴリゴリに合わせにいって生きていた。


若さと自己肯定感の低さで為せる技だったなー、、



と、遠い目になる私はいつもこの頃の鬱憤を抱え続け、現状に不都合を感じると決まってこの頃の負債を精算させようとする。

ように、夫には見えているらしい。

 


確かにそういう時期もあった。
だがしかし、私は冷静だ。


私の中に今あの頃の負債が残っていないといえば嘘になるが、その後結構色々好きにやったなーという自覚もあるので、客観的に見た時にもう精算作業は済んでるだろうなという自覚はある。



ていうか、そこじゃない。


そこじゃない、、

ちがうちがうそうじゃない!(鈴木雅之!)


そういう世界線じゃなくて。


そもそも、お互いの小さ過ぎるおちょこの中の数滴多い少ないを闘う事に、正直もう辟易していた。



そう、私達の夫婦喧嘩は、犬どころかもはやハエ1匹ですら相手にしない程のザコすぎる闘いなのだ!!!



昨晩のよからぬ流れは、「病院へ連れて行ったあとに、なんやかんや日用雑貨を買ってたらお財布がすっからかんになっていたので今月足りないし下ろすわ〜」と伝えたところからスタート


「食費は月〇〇までって言ってるやん」「何度も伝えているけど、まずその設定に無理があるし、そもそもそこにかける私の労力や時間をなんだと思っているの?」「でもその中でやっていくしかないんだから仕方ないやろ?」「いやいや意味が分からないなんで転職しないの?ってやり取りは何年もしてきてもうその気がないのは分かるんだけど、だからって私がそこに合わせる必要はないよね、ていうか何年も合わせてきて無理があるなと思ったから伝えてるんだよね?そしてそもそも妥協しながら生活するのが普通と思ってるその概念をどうにかしたほうがいいと思うけど?」



ザコッ!ザコすぎるっ!!!



「食費は月〇〇」のところには好きな金額を入れてくれ。
それが「5万」でも「50万」でも「500万」でも、私が無理と思えばそれは無理なのだ。

ネットでの情報「家族4人で月3万!」とかに振り回され過ぎ。
そもそもあなたが一緒に生きてるのは、“ネットの誰か”ではなくて“私”なのだ。


なぜ、他人の価値観を優先されなければいけない?
その情報を書いてる人はきっと、そのゲームが楽しいのだろう。


でも、私は楽しくない。それだけ。

なんでたったそれだけのことを理解できない?
愛がないわけ?


はー、つら。


って、もう何年も何年も、少しづつ形を変えながらこのザコすぎるやり取りを繰り返していて。


あーはいはい
またこのパターンかよー
私も成長しないなー
ださっ!つらっ!


と思いながら、グツグツドロドロと思考を発酵させていたら、、!

私の中のとんでもなく恥ずかし過ぎてダル過ぎてイタ過ぎる恥部が登場し、そっと悲しみにこんにちわモードで続きはまた明日!見てくれよな!(ポケモン!)

#急におわる
#そんでメルヘンせっかちの話どこいった

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