大好きな絵本と青と
12月ですね。
うたた寝でもしていたのかな? と思うくらい。気がつくと今年も残り1ヶ月。
ぼやぼやしてると人生もあっという間と思えてきます。
興味を惹かれるタイトル
とても興味深い本を読みました。
全体的に暗い印象の内容が多いですが、なぜか読後感は温かで。
5編の短編集でそのすべてに絵本が登場してくるのです。
絵本が大好き。そして、私の描く絵はなぜかいつも青が多くなるから、とても親近感を感じるタイトルでした。
『青い絵本』桜木紫乃 / 著 実業之日本社
最初の3編は現存の絵本が登場し、絵本が生きる力になっているお話。そして後の2編は絵本が生まれる過程が描かれています。しかもそれは人生最後の締めくくりとしてつくられ、さらに残される人のこれからを導いていくもの。
心をグッと掴まれる内容でした。
人生のクライマックスに絵本
絵本はそれ自体が深く、子どもでも理解できる易しい言葉で表現しながらも、人生をその一冊で表してしまうような存在だと日頃から感じています。そして今回は絵本が人生の重要な部分を占めている登場人物の、それぞれの人生のクライマックスを見せていただいたようでした。
人生の転機。卒婚、離婚、認知症、壊れた家族、倒産、失業、自死、病死……。暗いテーマばかり扱っていながら、絵本が温かくて優しい光を灯し、それが非常に強い力を持って支え導いてくれている。
絵本の強さを改めて実感させていただきました。
絵本に支えられた人生
私も絵本に支えてもらった一人。
それを綴った書籍も出版しています。
絵本の紹介もたくさんしていますので、絵本に興味を持たれた方はぜご覧くださいね。
そうそう、今回ご紹介した書籍の最初の1編には絵本セラピストが登場するのですよ。実は私もそのはしくれ。ほとんど活動できておらず参加するばかりですが(汗)
絵本を読んでもらうことで、大人が自分の心と向き合える場所、それが絵本セラピー。
全国各地で絵本セラピーが開催されていますので興味を持たれた方はぜひ参加してみてくださいね。
大人にとっての絵本の価値を感じてみてください。
それではまた。