風刺を書くな、皮肉を書くな。

風刺を書くな!皮肉を書くな!
諸君らの筆が何を描いても構わない。
ただし、ただしだ。
そのインクを使うのだけはよしてくれ。
私にその色を見せないでくれ。
陽に透かしてまじまじと見てみよ。
その滲みの中にふつふつとある、
薄気味悪い緑色はなんだ?
諸君らは覚えがあるはずだ。
それは諸君らが忌み嫌う、
あの人々の糞便ではないか。

風刺を書くな、皮肉を書くな。
自分らの糞便で揚々と筆を進める我々を、
彼らはあの醜い笑顔で観察しているのだぞ。