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Scottish#1

どこの拍を抜くか

偶数拍子の踊りは奇数拍に強拍が来る、というのは分かっていると思う。其の上で、どこにどれだけのインパクトを置き、どこからどれだけ抜くかというのを細かく調整してゆかないといけない。Scottishは細やかな拍の入れ具合のケアが踊りの完成度に直結する素直な踊りだと思う。ここだけで十分遊べるので、派手なアレンジはMazurka以上にいらないと感じることも多い。
まずは彼らを見ていこう。言っていることが伝わるはずだ。

ステップ(後で少し注釈をつけさせてくれ)を見てまず気づくのが、4,8拍目の抜きだ。そのせいで全体が軽やかになっている。動きも非常に大きい。フロアを滑りまわるように踊るのが彼らの特徴だが、そのための工夫の一つがこの”抜き”なのだろう。拍を抜いたほうが動きが大きくなるというのは(動きを大きくするためには拍を抜かないといけないというのは)大きな発見だ。

ちょっと注釈

さて、先程ステップといったが、これは足の置き場所を示しているのではない。重心の位置および動き(重心の過去-現在-未来)の結果は足に現れる。つまり、足には体全体の様子が反映されるということだ。したがって足をよく見ることは重要である。そして足を見ると同時に全体も見ないといけない。膝から下を真似しようとしてもなかなか上手くはいかない。

一旦ここまでにしよう。これでも話しすぎたぐらいだ。