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3月のまとめ
時系列で整理してみました。
3月に入ったくらい
学校は学生に対し、学校に出てこなくてもペナルティはない。オンラインで授業の録音を提供する、とアナウンス。ちょうどストライキも続いており、目に見えて学生の授業への出席が減っていく。
10日
友達とメッセージでやりとりして、手洗いしなきゃだね〜、今度久しぶりにご飯食べに行きましょうよ、と盛り上がる。この頃はまだ全然ご飯食べに行ける(と計画できる)状況だった。(ごはんの計画はのちに流れた)
12日の夜
学内で初めての感染者が出たとのアナウンスあり。夜遅くに次の日(13日)の授業がなくなる旨連絡あり。
13日夕方
これ以降の二学期、三学期全ての対面授業中止、普段通りの試験中止、オンライン切り替え、大学の図書館以外の場所を閉鎖の連絡あり。
スーパーからトイレットペーパーやパスタ、トマト缶などが消える。バスはがらがら。
この日の英首相会見では「イギリスはイタリアの1か月前の段階である。国民の60%が感染し、多くの人が愛する人を亡くすだろう。」と。
16日
家にいるのにも飽きたので午前中だけ学校に行く。一応学校のカフェは空いていた。
夕方、ボリスジョンソン英首相の会見あり。かなり緊迫感を伴う会見で、いつもなんだかニヤニヤしているような印象のボリス氏がかなり真剣な口調でリスクのある人は12週間家から出るな、飲みに行くな、と言う。イギリスの首相会見は根拠がはっきりと示され分かりやすい。専門家が2人必ず首相の脇について、質問にも答える。
17日
この日も朝だけ学校に行く。人はまばらだが、まだ学生が学校で勉強していた。
夜、学長名で図書館を含めほぼ全ての施設の閉鎖及び、「帰宅できる人は数日中に帰宅することを強く勧める」と知らせるメールが届く。
データを見ると患者数な2週間の30倍に激増していて、ゾッとする。死者の数も3桁を超えたのを見て現実感を感じられない。
仲のいいシンガポール出身の子が帰国を決めたと連絡をくれた。
夜の定期Skypeで夫にイギリス及び大学の状況を説明、日本に住む夫との温度差があるものの、真剣にいろんな選択肢を探る。
18日夕方
一晩明けて朝一でまた夫と話し、その際夫は私に帰国を強く勧める。夫は夫の両親らと話しヨーロッパのニュースを見て夫もかなり真剣にこの状況を理解したようだ。かなり悩んだが結局「帰れるから帰ろう」というシンプルな理由により帰国を決める。帰国のチケットを予約。
その後一大決心をした興奮状態でいてもたってもいられず、図書館から借りていた本の返却に行く。
チャットをしていたら友達が「今日の5時から空港閉鎖になるらしい」と真剣にデマをいう(そのくらい、状況は混乱)。
20日
この騒動に影響を受けた人は課題の2週間の期限延長を受けられる旨連絡あり。
21日
三学期、学寮に住まない人は寮費を徴収しない旨連絡あり。
30日
大学から今後の試験等について細則に関し大きなアナウンスあり。
グラフ見ると、12日あたりから急増し始め、指数関数的に増えています。伴い死者数も急増。日々状況が変わり、不安感も増して行きました。マスクやゴム手袋をしている人も増え、地下鉄が止まり、美術館、博物館が閉鎖、レストラン、カフェ等も閉鎖、毎日のように首相からの記者会見が放送されていました。寮はほとんどの人が帰国。びっくりするくらい静かで、怖いくらいでした。
私のコースメイトの中国出身の子は取ったチケットが運休、次に取ったチケットにも乗れず、今のところ残留決定になるなど、特に中国行きは混乱していました。帰らないと決めていた日本人も帰国を考え始めたり(私含む)、そもそも帰国を決めた日に日本もイギリスも国境封鎖等の決定がないとは言い切れないので、不安は募るばかりです。私はたまたま無事に帰ってこられましたが、かなり精神的に辛かったです。
日本もぼんやりしてると本当にすぐイギリスの状況になってしまいます。イギリスの感染拡大の状況にかなり似ていると感じています。違いは政治の科学的根拠を持った判断力です。日本には全くそれがない。その分イギリスよりひどくなる可能性も十分に考えられます。
かかってしまった人への差別が起き、差別が怖いから正直に話さなくなる、それがさらに拡大を広げるサイクルがムラ社会の日本では起きやすい。農耕民族として当たり前の反応ではありますが、そこは今まで培ってきた理性を発揮させてください。かかった人へは最大の労りと思いやりを。誰もがかかりうるからこそ、差別は大敵です。医療従事者への思いやりも忘れずに。差別するなんてもってのほかです。
とにかく家にいて、接触を避け自分と愛する人(そして名も知らない誰かの愛する人の)の命を守る行動をしてください。
それでは、また。