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推しの子が終わって

〚ネタバレ注意〛※16巻見返して追記

おはようございます。カスカベでごぜーます。

推しの子完結しちゃいましたね。

誰も後追いなどすることもなく、アクアが背中を推したすべての人が前に向かい、アクア(ゴロー)も本懐を遂げ納得してたし、アイの本心も一応カミキに伝えたので、なんだかんだ全ての人は救われたのかもしれません。

ただ、なんか色々回収していないような気がするので、伏線要素を整理しておきます。伏線はすべて本作で回収されるべきという回収厨ではないですが、せめて供養はしておいた方がいいのかなと。

・タイトルの二重括弧

これは明文化されていないけど、つまりゴローの無限恒久永遠推しはアイではなく、さりなちゃんでありルビーだった。
アイの子供=〚推しの子〛、それ自体が嘘だったということなんでしょうね。
→16巻おまけからスレタイ云々言ってる人いたけど、それだと途中で何度も出てきた二重括弧が意味わからんので解釈変更なし。
1巻表紙のアイが推しの子というのは嘘で、16巻表紙のルビーが本当の推しの子ということなのかなと。
ただスレタイ推しの子も全く無意味ではなく、ダブルミーニングっていうんですかね。登場人物皆それぞれに推しの子がいるわけですよ。
あかね→かなとか、かな→あかねとか。お前らさっさと結婚しろ

・神話要素とツクヨミ、「自らを神と気づいていない神」は誰だったのか

ルビーは幼児時代にアマテラスの化身を自称して(実際最後にいったん引き篭もってしまったわけなんだけど)、さらに高千穂やアメノウズメノミコト、ツクヨミなど日本神話要素を混ぜ込んでいましたね。
ルビーがアマテラスなので、アイがイザナミ、カミキがイザナキ、アクアがスサノオとなり、ツクヨミはカラス転生とはいえアイとカミキとの関連も匂わせておきながら、単なる重めのゴロさりカプオタだったという。
結局ツクヨミさんとしても、なぜ映画がヒットして欲しいのかはよくわからなかったです。

あと、かな=クシナダヒメ説とか色々仕込もうとしたんじゃないかなという気もしないでもないですが、ファンタジー要素でアクア復活とかそういうのもなかったんですよね。さらっと流れた。
ツクヨミが言っていた「神と気づいていない神」は誰なのかも結局よくわからないままだったけど、ゴロー(アクア)は皆を導く神の化身だったのかもしれないと自分的には解釈しています。

またどこかの誰かの子として転生して、せっかくだから誰かの背中をめちゃくちゃ推していると信じたいものです。

・1巻のインタビュー

かなは好きだった人のことお陀仏とかヤバいだろってコメントをみかけたけど、あれはカミキがインタビューしているので、15年の嘘の脚本内のアイのことなのでしょう。
一時期はお陀仏=あかね説もあったけど、あかねが仮に歩道橋で落とされる初期アイデアだったとしたら、あかねが刺される前提無いので消去法でアイ一択になるはず。

・事務所の神崎光の名刺

若干こじつけ気味かもしれないけど、アクアが使ったカミキヒカルを匂わせるこの名刺は誰なのか。実は一時期、カミキが偽名でミヤコ時代の苺プロに潜り込んでいた?

・色々な15

4+5+5+1+0、壱護、苺プロ、ちりばめられた15への拘りは何だったのか。映画タイトル名で回収とはならんやろ。
→あの分厚い16巻で終わらせたの、まさか15年の嘘から1歩歩んで完結させたかった、とか言いませんよね。。。?

・鏑木勝也

メールアドレスのmasa-heavenは何の意味か。さりなちゃんの苗字も含め、天や神がよく使われているんですよね。
鏑もスサノオとの関連があるので、鏑木の苗字も日本神話要素ではあるんですよね。

ララライの初期メンバーで、アイをワークショップに入れており、そのワークショップの失敗も金田一が話せない範囲までは共有しているはず。
アイと明らかに同世代のカミキのことも幼少時から知っているはずで、カミキ~アイ~姫川夫妻の件はあれど、第三者視点ではワークショップそれ自体では口外できないほど失敗要素があったとは思えない。
そうなると鏑木と金田一は実は朧げに、特に姫川夫妻については諸々把握していたか、2.5次元編時点では、ワークショップはもっと闇深いものを構想していた?
15年の嘘のPを名乗り出るときの「これは僕にしかできない」は単にセンシティブな内容なので配給を探すのが難しいという意味なのか。
監督にアイへの罪滅ぼしか、と聞かれた時の一瞬の間はなんだったのか。
闇伏線要素一番多いのに、熱い映画オタクで終わったのはとてももったいなかった。

・金田一

いくら可愛がっていたと言っても、実の息子差し置いて一番辛いのがカミキの認識で、命を背負っていけというセリフが金田一から出てくるの相当に違和感。中学生にこれは、ほとんど呪いの言葉に近い。
なぜこんな声かけをわざわざしたのか。

・カミキヒカル

元天才子役とはいえ、ネグレクトでほぼ天涯孤独だったカミキは金のない劇団出身で、どうやって事務所を立ち上げたのか。
毎度白い薔薇使うのも、本数に意味込めているのもわかるけど、何故白薔薇なのかは結局わからないままだったり。
あかねちゃんが便乗して白薔薇もっているのも結構謎だったり。

・吉住の妹

あそこまでB小町加入匂わせてたのに、最終回の新メンバーにいない?
3期ではVTuberデビューして🐥とのコラボお待ちしてます。

・2枚のDVD

何故ルビー用はルビーへ、でアクア用はお兄ちゃんへ、なのか。
ここでアイを憑依してみると(いぇい!)、アクアにしようかアクアマリンにしようか悩んで面倒くさいからお兄ちゃんにした、という線が濃厚と思われる。
→DVD自体にはアクアへ、と書かれていたのでやっぱり自分以外への認識が雑すぎるよアイお母さん。。。

あの内容ならアイがルビーには見せない理由もないし、アクアが見せないで抱え込む事情も思い当たらないです。
そもそもアクア宛てのDVDでの私はキミを愛せない、という言葉について
客観的に見れば子供への愛情すら信じられないアイの、あの時点でのアクアへの言葉(愛してると言ったのは亡くなる直前)なのに、あれをカミキへの言葉と受け取って話を組み立てた時点で、アクアは脚本やカミキへの断罪で相当なミスリードをしている気がする。
そうなるとアイからカミキへの15年越しのラブレター、本当か?となる。

#そもそも双子に15歳で見せるということは、別れたのは少なくとも16年前で、アクア18歳ならカミキ的には+2年で19年越しでは?・ω・)
→本誌掲載時に華麗にスルーしてしまったけど、結局ルビーのDVDどこいった?勘のいいガキは嫌いだよ

・天童子まりな

映画製作中に引っ掻き回す予感を匂わせてたけど、その後妄想以外では一切出てこなかった。あくまで絶望のルビーを救うための、前世バレきっかけを作るための使い捨て舞台装置でしかなかった。
もう少しこうなんというか手心というか。

まあルビーの真の母はミヤコさんなので、ホントミヤコさんいて良かった。

・アイとは

アイがネグレクトからの発達障害の気質あるのは言動やあかねちゃん分析で触れられているけど、そもそも発達ムーブを「演じている」ただの弱い女の子だとしたら、怒りの感情に繋がること自体に違和感を感じる。こういう言動したら、こういう反応来るぐらいは推測できそうなものではある。
逆に、そこは天然だとしたら意味が分からない仕打ちがあっても、怒りは湧かない気がする。ほへー?的な。

また、8-9歳で色目を使われるのはルッキズムの魔力と言っても流石に違和感が過ぎる。アイドルとしての振る舞いを身に着けるのはデビューしてワークショップ通うようになってからで、それまでは鏑木P曰く安い服着たイモ娘だったのにである。
この辺は神の力と結びつけようとしていたのではないかと邪推してみる。

あと壱護が察していた「もっと胸に秘めてた孤独」も触れられていなかった。ニノやメンバーと友人になりたかった件だけじゃないの?なんか他に孤独要素ありましたっけ。ご飯にガラスは普通に嫌だけど

・転生の目的について

本来のアイの子供はツクヨミ曰く死産(魂のない子)だったようで、そこにゴロさりが転生したのだとしたら、アイが殺害された原因は転生させたツクヨミにこそあるわけで、なぜそこまでする必要があったのか。
カミキがスター性のある人を取り巻き連中に襲撃させるのを止めるための計画だとしたら、ツクヨミが神の使いとして15年の嘘をヒットさせたい理由にはなる。
だけどツクヨミちゃんの行動原理はだいたいわからん。こいつやっぱ頭カラスなんじゃ。。。?

・15年の嘘の脚本

アクアの復讐に都合の良い脚本にしているとすると、どこまでが実話で
どこからが脚本なのか。真実を知る2名が両方退場しちゃったから映画だけがまるでノンフィクションかのように流れてしまっているし、なんなら脚本家も退場しちゃったから、意図した脚色部分すらわからなくなっちゃった。

カミキ主観ではそんなに映画的でもないそうなので、現実は相当にちうがくせいレベルでグダグダということになる。
→カミキ主観での「都合の悪い事はきれいに隠す」のコマだけベタ塗りで、何の件を言っているのか見えなくて引っかかる。
両方この世にいない主治医(ゴロー)とアイだけのやりとりについて、さらっとでも触れてるのおかしくない?脚本書いたお前何者なのってとこに、カミキは気づいてたのかもしれない。

・父性のない世界

ゴローは父親不明、さりなちゃんは父の存在感がなく
アイはカミキを隠していたので、双子自体も父親は不在。
かなは離婚で父親不在、Memも母子家庭、カミキは育児放棄の様相
主要人物で父性が明確なのはあかねだけという徹底ぶり

作品内で父性キャラといえるのは監督とギリで壱護ぐらい

アイはカミキに父性を求められなかったが、壱護はB小町の心配の方をしていて、子供を産むかどうかの最後の相談がゴローだったのにもかかわらず
ゴローは決めるのは自分自身、と突き放してしまう。
ゴローがアイを救う最後のチャンスは、父性を得られなかったゴローが放棄して潰してしまったということになる。
「父性の欠落した人達」が裏のテーマとしてあるのかなという気がするが、掘り下げも回収も何もないので、この辺はネタをまいただけなのかもしれない。

・IF話

IFの話だが、ストーリーが崩れたのはやはりあかねちゃん歩道橋から落ちた時だったんじゃないかと思う。
アクアが救った上にぶつかったの単なる通行人でしたオチだったけど、あそこであかねが退場しなければ、名探偵過ぎて大概解決しちゃうルートになるのは当たり前体操すぎるというか。

アクアはあかねにルビーを守るようお願いしていたけど、具体的な相談はしていなかったので
あかねは卒業ライブの日、単に用事があって行けないとだけ言い、ニノの生霊を憑依させて髪型まで合わせて行動を読み防刃ベストまで準備している訳だけど
ニノ襲撃の可能性についてアクアに話しておらず、アクアはそのことを知らなかったのだと推測している。
アクア的にはあかねに阻止されないために用事があるというタイミングを狙った結果、卒業ライブの日になったというのが真相なのではないか。
じゃないとアクアが元彼女に妹襲撃のおとり役させるクズ男過ぎる。
→ルビーを殺そうとしたな、がどちらの件のことを言っているのかわかりずらい。
タイミング的には神社で突き落とされそうな気配をあかねが間一髪で間に入った件は聞いていただろうから、その件でルビーを守ってくれと言っておいたんだと思う。
電話なりで報告聞いた節はなさそうだし、会話してたら察してあかね駆けつけてそうだから、やはりニノ襲撃あたりからは知らない説

アクア的にはかな本命なので、あかねがフリーで動けたら、かなにアクアの次の行動を伝えていれば、かなが止めればカミキ心中ルートは防げたのかもしれない。勇気を出せず告白が遅すぎた結果、取り返しがつかない結果を招いたともいえる。そりゃあビンタしますわ。
道義性とか言ってる人いて、むしろ道義的な人物って本作ではメルトぐらいでは?

・所感

終盤、原作者さんの描く悪人の精一杯が、カミキとニノあたりまでだったのではないかなと思いました。

あそこまで伏線をちりばめたのなら、鏑木Pと金田一のワークショップの裏の顔がとんでもないドロドロのヤリサー運営で、姫川夫妻やアイやカミキ含め全員が芸能界関係に体を売らされていたとしたら。
カミキを真犯人とするミスリード脚本をアクアが持ってきたので、便乗して映画化することで過去の悪行を葬るために鏑木Pが奔走したのだとしたら。
カミキはワークショップの闇をネタに金策して芸能事務所を立ち上げたとすると、特段のヒットもない元天才子役が金持ってる理由も説明がつく。
映画が公開され、カミキが糾弾された裏で高笑いする鏑木Pこそ真の黒幕、芸能界の闇だったとかできたんじゃないかなと。

日本神話要素は。。。ホントにつまんだだけなので回収しようがないですね。タイムリープネタか、ツクヨミがアイの転生体説でも持ってこないと。
→闇の教団が穢土転生とか不穏な話が見えたけどあーあー聞こえない聞こえない。
あかねちゃんが闇の教団の教祖に登り詰めるなろう系作品始まったらワンチャン面白そうなので、その時は誰か教えてください。


壱護がニノとリョースケの話知ってる時点で、リョースケ犯人ならニノは真っ先に疑われるはずだし、2人が寄って行ったカミキもイモズルのはずだったのに、とにかくこの世界の警察が終始ポンコツすぎて色々苦しい。

ということで推しの子楽しゅうございました。
16巻予約して発売待ちなので、何かしら補完があるのかもしれません。
→解明的な話は特になかったけど、まあ仮にあっても結果的には蛇足でしょうな。
ラフ画っぽく見えるのは、MEMの心象やMEMの描いたイラスト、MEMからの見え方をイメージしているんじゃないかな。MEMはB小町引退して、推す側に回ったのを表現したんじゃないかなと。

クライマックス色々ショッキングな事態で頭の整理が追いつかないままのビターエンドだったので色々言われていますが、単行本として見るとこの終わり方しかないんじゃない?だってこの話は復讐劇だよって個人的には思います。

・それは悪手だよ

逆に良手ってなんだよ。わかりにくいよ。
ルビーが羽ばたかない→カミキに狙われない→海に落とすまではしないで済む→アクアが自らの命を懸ける必要がなくなる
これならツクヨミの推しの子=アクルビの生存ルートができる。
こちらがツクヨミの望みだったのかな。カラスはあくまでゴロさりが尊かっただけ。

・実写版(ドラマまで)

8話まで見ましたが、全然脚本違うし相当纏めてるしB小町の曲もオリジナルなのにどう見ても推しの子で、なんかあれ凄すぎません?
(ドラマはここでは触れません)
とりあえず、「ニノ」がどっちのこと言っているのか混乱したw
映画も見たいですねえ

アカ先生、メンゴ先生、次回作楽しみにお待ちしております。

















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