関節リウマチで眼に腫瘍ができた!?
こんにちは。
いよいよ梅雨が始まりましたね。
梅雨と言えば、アジサイ、てるてる坊主、カタツムリ・・、自然のカタツムリ殆ど最近、私の近くでは、見かけませんが。
本日は、関節リウマチで眼に腫瘍ができる?。
皆さん、関節リウマチって、手や足の関節が痛くなる病気だよね?。
そう、その関節リウマチです。できる腫瘍の名は、眼窩炎症性偽腫瘍。
名前の通り、偽物の腫瘍です。
炎症が原因なので、ステロイドの内服で軽快する事が多いです。
ただし、ステロイドをやめると再発する事が多く、そのコントロールで苦労する事が多い疾患です。ステロイドは良い薬だとは思いますが、一生続けたくはない薬ですからね。しかし、残念ながら、ステロイドだけで改善せず、なかには放射線治療などが必要になる事もあります。
そのような中、やはり本当の悪性腫瘍の場合もあります。きちんと鑑別する必要はあると思います。それも眼腫瘍医の腕の見せ所だと思いますが。
ただ、今回は関節リウマチが原因としましたが、この腫瘍、かなりの疾患が原因となります。クローン病、ベーチェット病、甲状腺機能低下症、全身性エリテマトーデス、糖尿病など多岐にわたります。
眼腫瘍を見ると、何でも切って病理医に回せばよいという考えがあります。多くは、それでよい部分がありますが、本腫瘍のように切る必要のない腫瘍もあり、また、切る事で大きく増大してしまう腫瘍もあります。
眼科は外科領域と考えられ、器用な腕も必要だとは思いますが、きちんとした知識を蓄える必要は有ると思います。
では、また7月に。