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【あとがき】狼なんて犬は喰わない?!

 第一声は「や、やっと終わった……」に尽きる作品です。
 この作品は、今までで一番難産で、書き直しも多く、書くのにも時間がかかりました。
 春日すもも、としてはおそらく初ファンタジー(?)になるのですが、元から、本当にこういう設定は考えが及ばなくて、どういう展開にするべきなのか、悩んで悩んで悩みまくりました。なので『完結』できたことが、奇跡に近いです。すごいぞ、わたし。

 あらすじは『突然、狼に変化し、それ以来、狼の耳と尻尾が映えて獣人となった水嶋煌牙が、獣人が多く住む里に移住し、下宿先で出会った目つきの悪い犬が、犬と人間の姿を自由に変えられる獣人と知り、最初は仲たがいしていた二人が、徐々に惹かれあい、別々の運命を歩いて行くのに、欠かせないパートナーとなる。』という話で、現在、エブリスタ様で閲覧可能です。

 書き始めるきっかけは、狼が犬に屈服させられるところを書きたいという私の呟きに優しいフォロワー様が反応していただけて、続きを書いてみたのですが、本当に本当に、私のキャパ不足でした。最終的に、獣人のまま二人を終わらせることができない展開になり、あれ?獣人モノを書いていたのでは???と今、頭を抱えています。
 出てくる二人は喧嘩ップルで、愛すべきキャラなんですが、イキイキとさせることができなかったな、と自分の力不足で吐き気がしそうです。
 若干、私史上、黒歴史になりそうな作品ではありますが、こんなにアカンかったって書いてるくせに、それなりに気に入ってたりはします。
 何より、表紙や挿絵を描いてくれた西はじめさんのおかげで、絵になった二人はとても輝いてみえます;;

あと西さんには、執筆中、何度も心が折れた私を叱咤激励してくださいました。
本当に、西さんには頭が上がりません。せっかく挿絵を多く頂いたので、春の庭で本に……うーん、かなり直さねばいけないような気がしますね。トホホ。

 あと、時間軸がロングランになる作品って、どういう風に書けばいいのか、新たな課題ができました。この経験を、活かしていかねば。

 最後に、個人的な感覚ですが、商業作品も投稿作品も獣人がブームだと思っております。そういうアンテナ(だけ)は嗅ぎつける私なので、今回もそのブームに乗っかったわけですが、結論、私にはまだ難しかったなというのが本音です。
 今ならわかるんですが、私は深く考えすぎな節があるのかもしれません。獣人は、気軽に読めるエロエロが求められるのかな、と思います。獣だから性欲魔人的なものでもいいから、人間では出来ないような獣人のメリットをもっと出していかないといけない。

 また別の機会に記事にしますが、今年は、子育て、獣人、アンドロイド、といった自分が普段絶対に手を出さないものに挑戦してきました。イメージが出来なかった私は、表紙を描いていただいた絵師様に助けていただいたな、という感じです。 この場を借りて、お礼申し上げます。本当に(土下座)

 でも「もっとできたかも」「もっとうまく書けたかも」という気持ちは、今は大事に残しておこうって思います。少し寝かせたら、もう少し成長した私が今よりも上手に直してくれると思うので、未来の私に期待します。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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