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外苑の樹木伐採(2024/11/5)
新聞社説を選んで要約して、考えたり、深掘りしてみたりして文章のトレーニングをしています。
今回は伐採の始まった神宮外苑の再開発計画について。
要約は、
明治神宮外苑再開発で、樹齢100年の木々を含む樹木伐採が進行し、市民の願いと隔たりがある。
規制緩和により景観が変わり、都市計画で市民の意見が反映されにくい制度の問題が浮き彫りとなっている。
自然保護のことを考えると、当然伐採反対、となり、自分もそういうイメージを持っていましたが、計画の概要を確認することなく反対するのも安易なので今回改めて計画の概要を調べてみました。
まとめると
事業概要
・事業主体:三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4者
・総事業費:約3,490億円
・敷地面積:約28.4ヘクタール
・工期:2023年着工、2036年完成予定
主な整備内容
・スポーツ施設:
・神宮球場の建て替え
・秩父宮ラグビー場の建て替え
・室内球技場の新設
・新規建築物:
・地上40階の複合ビル
・地上38階のオフィスビル
・地上18階の複合ビル
環境への配慮
・オープンスペースの拡充:
・現在の約21%から約44%に増加
・約1.5ヘクタールの中央広場を新設
・樹木の保全計画:
・4列いちょう並木は完全保存
・当初計画から伐採本数を124本削減(743本→619本)
・新たに837本を植樹予定
開発目的
・老朽化した施設の更新
・バリアフリー化の推進
・防災機能の強化
・「スポーツ」と「緑」を楽しめる空間の創出
概要を見てみると、外苑といえば真っ先に思い浮かぶあの「4列イチョウ並木」は完全保存され、植樹の結果、総本数はむしろ増えるようです。(太字)
都市の利便性・商業価値の向上と自然環境保護・景観維持と折り合いをつけていくためにも記事でも指摘されている通り、計画段階から市民を参画させ丁寧に対話・合意を形成していくことが必要だと思います。
都市計画における計画段階での住民参加について法的な義務付けは現在無いようなので、将来に向けて法的な基盤作りも必要なのでは無いでしょうか。
今回もお読みいただきありがとうございました。