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袴田さんに無罪判決(2024/9/27)
強盗殺人事件で死刑が確定していた袴田さんに静岡地裁の再審公判で「無罪」が言い渡されました。
ここまでの道のりは58年。
なんとも時間がかかる、再審の道のりだろうか。
社説の主張は、以下の3点。
袴田巌さんが再審で無罪判決を受けたが、再審制度の問題点が明らかになり、検察は控訴すべきではない。
長期間の再審プロセスと不正な取り調べ・証拠隠しが大きな人権問題であり、冤罪を防ぐために再審法の改正が必要。
無罪までの時間を短縮し、証拠の完全開示を義務化する法改正が急務である。
再審制度に時間がかかるのは、証拠の開示が不十分で制度が複雑であること、検察の抗告制度があること、審査が慎重になりがちなことなどの理由によるようです。
独立した組織や民間団体が冤罪に取り組むシステムがある英米などに比べると、制度的に遅れがあります。
「正義の遅延は重大な不正義」。
司法制度の透明性と迅速さを確保するためのプロセス改革が望まれます。
そして、「透明性と迅速さ」は司法における再審制度以外にも、医療、行政、企業などの意思決定プロセスにも求められる原則だと思うのです。
最後に無罪確定後に袴田さんが少しでも有意義な時間を取り戻せることをお祈りします。
今日もお読みいただきありがとうございました。