日本の食費は安いのか? - Big Mac指数
ビッグマック指数ときっかけ
こんな記事を見た。最初、私が「Big Mac 指数」の考え方を聞いたときは、「頭のいい人もいるもんだ」と。日本と外国で為替レートで換算しても、お金の価値は同じではない。では、どう考えるべきか?
世界100カ国以上で販売されているビッグマックは、ほぼ全世界で同一の品質ということで、一物一価の法則に基づいて、比較する国の通貨が過小評価されているのか過大評価されているのか判断するために使われます。
日本のビッグマックの価格が安くて「為替として円が過小評価されている」ということですが、日本とアメリカの話しかないので、もうちょっと調べてみました。
日本と世界のビッグマック価格、分析の仮説
・・・確かに低い。安い。新興国並みの物価の安さだ。
さて、このデータを見て疑問に思ったのは、新興国のビッグマックの価格と日本のビッグマックの価格が近い、ということだ。国によって、マクドナルドのプライス・ポジショニングの違いがあるのでは?
①週に1回、マックで家族でご飯を食べる。
②特別な日に、マックに行ってご飯を食べる。=プレミアムプライス?
国ごとの「プライス・ポジショニング」や「プレミアム」を量的に表現するのは難しいので、「店舗数と人口から希少性」のデータで確認してみた。
ビッグマック価格とGDPと希少性
ビッグマックの店舗数と人口については、最新のデータを入手できなかったが、傾向値として、以下のサイトのデータを用いて分析を行った。
3つの変数を用いて、クラスタ分析を行っているが、データを見た結論は、
◇日本は、『店舗当たりの人口が少なくGDPも高いクラスタ』に所属し、その中で、香港についでビッグマック価格が安い。
◇同クラスタ内で、「一人当たりGDP」も低く、ビッグマック価格との関係性もうかがえる。(Yahooの記事を支持する結論)
◇マクドナルドが希少な国ではビッグマック価格が高い、という仮説は棄却
さいごに
ベネズエラの異常値については、こんな記事を見つけたので引用しておきたい。
なお、分析に使ったデータは、Tableau Publicにて公開しております。
https://public.tableau.com/app/profile/kassy200/viz/211120_BigMacIndex/1_1?publish=yes