見出し画像

令和3年のプラモデル体験

「私にとっての最初のストライクはストライカーパックもなくて武装もアーマーシュナイダーしかない、あの−−−
あの炎の中で立ち上がる−−−ストライクの姿だから」
(HGに恋するふたり第三話より)

「HGに恋するふたり」はガンダムが好きなOLがガンプラ好きな女子高生と出会うことでプラモデル作りを初め、より一層ガンダムが好きになっていく物語。
この作品、3巻の途中でバルバトスの話題になるまでSEEDとSEED Destinyのキット(とMS、登場人物)を軸に話が進んでいくのですけれど、最初に作るのがHGCEエールストライクガンダムで、ストライク本体を組み上げたあとストライカーパックを作るように促された時に出てくるのが冒頭のセリフ。
このあと、フリーダム、インパルス、デスティニー、セイバー(新しいキット出てくれ)など、ガンダムSEEDシリーズの話がドンドコ出てきて、SEEDシリーズの魅力もガンプラの魅力も満載の作品なので是非。

で。そんなストライクガンダムのEntryGrade(EG)のライトパッケージ版が発売になりました。

私も、ガンダムSEEDの第一話のラストは大好きで、思わぬ場所での親友との再会、流れ出す「あんなに一緒だったのに」のイントロ、そしてイントロをバックに立ち上がるストライクガンダム・・・この先どのように話が進んでいくのかをワクワクドキドキしながら見たのを思い出します。

ライトパッケージ版はRX−78の時と同様ライフルやシールドといった武装類が付属していません。が、ストライクガンダムにはアーマーシュナイダー(コンバットナイフ)が付属しています。
ライトパッケージ版が出る、そして付属品はアーマーシュナイダーのみ、と聞いて真っ先に頭に浮かんだのが冒頭のセリフ。まさにこのセリフを再現するためにあるようなキットです。

期待以上の最高の出来

組んでいると「EG独自の設計」が確立されつつあるのがわかる。
内部構造と外に出る(見える)パーツの組み合わせがすごくよく考えられていて「見えるのは一部だけどパーツ自体が大きな形で設計されていて内部で剛性の確保に寄与している」とか「ここのパーツとここのパーツは同じ色だけど、実はワンパーツ構成」というところが随所にある。この組木細工のような面白さを手軽に楽しめるのもEGの魅力といえそうだ。

グレー部分の実パーツ数は結構少ない

ところで、放送当時に出たHGエールストライクガンダムは肩パーツが白一色で、それをどう塗り分けるのかが工夫のしどころだった。今回のEGはそこの色分けもバチバチだ。グレーのパーツを2つ合わせたら、外側から「コの字型」の白いパーツをスライドしてはめ込む構造になっている。当時のキットを組んだ身からすると「シンプルだけどめちゃくちゃ効果的な設計だなこれ」と素直に感心した。当時のキットを知っている人はココを組むためだけに買ってもいいですよ、コレは。

頭部の分割は今回も面白ポイント

めちゃくちゃカッコよくそして爆速で組み上がり、第一話のEDごっこや第二話のアーマーシュナイダーでの大立ち回りを再現できる最高のキット。放送開始から19年経った令和3年に組み上げて、最高のストライクガンダム体験と共に放送20周年を迎えましょう。

ではまた!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?