【ラジオのレジュメ】〜ケルト神話の概要
はじめに
私はFateシリーズが好きなので、ラジオトークでケルト神話について取り扱う時はFateの設定と分けつつも、Fate版の設定についても触れる形になると思います。
また、神話である以上は諸説あるものなので、次回以降は出典も書いておく予定です。
数回に渡る放送になりますが、よろしくお願いします。
「ケルト神話」という表記について
古代アイルランドは「島ケルト」と呼ばれ、そこで伝わる神話は「ケルト神話」と呼ばれてきました。
しかし、現在では古代アイルランドはケルトではなかったというのが定説になり、ケルト神話ではなく「アイルランド神話」と表記するのが適切ではありますが、知名度も考えてここでは便宜上「ケルト神話」と表記します。
これについての詳しい話は後々ラジオで。
ケルト神話における4つのサイクル
①神話サイクル(太陽神ルーなどの神々の物語)
②アルスターサイクル(クー・フーリン中心の物語)
③フィニアンサイクル(フィアナ騎士団の物語)
④歴史サイクル(歴代アイルランドの君主たち)
ケルト神話は、この4部構成になっています。
①神話サイクル
神の時代の話で、神話でありながら世界創生の話がなく、アイルランドに断続的に来寇する6つの部族(神々も含む)と原住民フォモール族を巡る物語です。
少し資料が少なめなので、ここに関する放送は後々。
②アルスターサイクル
英雄の時代の話で、アルスターの大英雄クー・フーリンを中心とした物語群です。
太陽神ルーの子でありアルスター王家の親戚でもある彼は、ケルト神話最強の戦士(ギリシャ神話でのヘラクレスに当たるポジション)。
その為、このアルスターサイクルはケルト神話で最も知られており、最も資料が見つかりやすいパートでもあります。
ラジオのケルト回はまずここを中心に取り扱います。
③フィニアンサイクル
クー・フーリンの時代よりさらに後の英雄の時代の物語群であり、中心となるのはフィアナ騎士団の団長フィン・マックールです。
彼はレンスター国のバスクナ一族の生まれで、銀の腕を持つ大神ヌアザの孫であり、生涯に渡る彼の冒険が見どころ。
アルスターサイクルの次に資料が多く、色恋の話が多いパートなのでお楽しみに♪
④歴史サイクル
史実に近い話で、神話と歴史の辻褄を合わせる為のエピソードです。
基本的に資料が見つかりづらいので取り扱うかは今のところ分かりません。