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ライティングの解説をしたい その6

こんばんは、かすみんです。3DCGにおけるライティングの解説第六弾。昨日はモニターの色についてでしたが、関係の深い明るさについて考察します。

昨日も少し触れましたが、0より暗い部分は全部黒、255より明るい部分は全部白みたいに明るさを収められる範囲は決まっていて、256段階で表現できない場合はどこかの階調が失われてしまいます。そのようなダイナミックレンジをフィルムではラチチュードというそうです。

明るい光が差し込む暗い部屋みたいな明暗が強い状況を撮影するには、明るい部分を重視して暗い部分を犠牲にするか、暗い部分を重視して明るい部分を犠牲にするかの選択に迫られます。広いレンジを収められる高性能なカメラもあるかもしれませんが限界があります。

ライティングでコントラストの高い画像にしようと思って明るくし過ぎてしまうと真っ白になったり、暗い部分が浮いてしまう。カメラの露出を調整することでも可能だが極端だとこれも難しい。イメージとしては範囲を上下するようなものなので、レンジが広がる訳ではない。

これを解決するアプローチがHDR(ハイダイナミックレンジ)だったりしますが、撮る時はいいとして今度は見る側の環境がSDR(標準ダイナミックレンジ)だと上手く見れなかったりします。結局は編集をして範囲に収める必要があるようです。

ちなみに疑似HDRモニターみたいなのを使っていますが、ONにすると明る過ぎてずっと見ていられないのでほとんど使ったことはありません。そして本格的なやつは高い。そういう限られた人向けならいいんですよ、でも一般人は使ってないと思います。

じゃあどこに合わせればいいのか疑問に思いますね。真ん中ぐらいで揃えれば範囲内に収まるのではと思ったりします。白と黒の中間はグレーですね。なら50%のグレー128段階くらいいいのではと考えます。

だがしかし、中間グレーは18%です。まあ色々と理由があります。明るさは暗いほど敏感で明るいほど鈍感、暗い部屋の小さな光は明るく見えるが、明るい部屋の明かりはまぶしくない。ある程度で飽和してしまうらしいです。視覚は明るさに比例せず非線形のガンマカーブで表されます。その中間の明るさは約18%です。

露出の測定に使われるグレーカードというものがあるが、被写体の反射率が平均すると18%くらいで、人の肌がおよそ18%くらいとのことです。

ガンマの話に戻ると18%のグレー、中間グレーはガンマ2.2のモニターだとRGBが119,119,119になるみたいです。ゼロから128番目は127ですがこれでは明る過ぎます。255の18%くらいは46くらいですが、ガンマが違うのでもちろん違います。

普段カメラに触れないので露出に対して慣れてはいないのですが、EV値(Exposure Value)を計算したりして適正露出を求めるようです。ちなみに式はEV=AV+TVとなります。よくバケツ水を入れるのに例えられる蛇口の大きさや時間などですね。計算するときは段という単位に変換して上げ下げします。

DAZだと設定項目がありますが、標準のままでも十分だったりするのであまり変更はしないですし、本格的に数字を入力すると自動的にEV値が計算されたりします。標準の露出だとデフォルトのライトの明るさが暗すぎて見えないことはありますが、明るく調整することは簡単です。

自分の過去の作品を見ると露出が狂っていたり、暗いシーンを表現するために全体的に暗かったりして見え方に関する感覚が足りなかった気がします。徐々に明るいだけじゃなく暗い部分もあるハッキリした絵作りや、露出の適正な範囲で明るさや色の階調を上手く表現できるようになってきました。

それによって目指す方向性などライティングのアレンジもできるようになったのではと思います。まだまだ下手ですが、知識を深めつつ頑張っていきたいです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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