日本人の預金信仰には歴史的な深い歴史があった。
日本が世界でも有数の「貯金好き」な国であることはご存知ですか。経済協力開発機構(OECD)の2016年の統計によると、家計金融資産のうち現預金の比率が、日本は34位で52.4パーセント。
一般的な日本人の価値観
・貯金が絶対正義。投資はお金が消える
・銀行は絶対安心、安全の正義の存在。
・お金に困ったら銀行員やFPに相談
私たち日本人はこぞって預金好きです。というより「預金は清くて正しい行動」と子供時代から教わっています。しかしこの日本人のマインドを学ぶと深い歴史が関わっています。
「預金は正義」に深い深い歴史があり
日本は太平洋戦争のあたりは、戦費調達にかなり困っていました。そこで、当時の政府がとった戦略というが、この「貯蓄を求む」というスローガンのもと、国民の金を政府に預けさせること。これはさらにエスカレートし、貯金を強制させる法律までつくったようです。ここで、日本人は、貯蓄=正義の概念が植え付けられそのDNAが2021年の現在まで続いています。さらに敗戦後、戦後復興の資金を集めるために、同じように「貯金をするように」政府が扇動しました。
1945年に日本国は太平洋戦争に負け、敗戦国として終戦を迎えました。国家の富を使い果たした結果の敗戦で、日本は至るところ焼け野原となり、日本政府は実質的に破産状態の中で、戦後の復興を模索しなければなりませんでした。
もう一度、欧米先進国に負けない強い経済をこの国が取り戻すためには、産業を育てなければなりませんがと当然の如くお金が必要ですがしかし戦争でお金を使い果たし、国庫財政は厳し状態でした。
そこで国家が推進したのが「預金」だったのです。政府は国民に徹底して「皆さん、頑張って預金をしましょう! みんなで預金をすれば幸せな世の中になりますよ!」国家洗脳とも言える大本営からのメッセージにより、当時の国民はせっせと預金に励みそして国民の預金は、銀行に集まりました。当時の人口の7200万人がこぞって預金をすれば、一人ひとりのお金はたいしたことはなくとも、けっこう大きな金額になったのです。
つまり、戦争の資金集めと戦後復興の資金集めに、政府が預金をすすめたっていう話です。
日本人の預金信仰が崩れない理由
・絶望的な金融リテラシーの低さ学校教育で
・金融教育を指導しない
・稼ぐは悪で清貧潔白を善とする文化的風潮
この絶望的な状況から国も動き始めました
・学校教育に金融教育を導入。
・NISA、iDeCoの導入。
・様々な媒体で投資を推奨。
しかしまだNISAの加入者は全体の1割程度です。
日本人が投資を嫌悪する理由
・元本割れを異常に気にしすぎる。
・投資=株=危険という昭和の発想がある。
・悪徳投資商品が日本中蔓延している。
・投資詐欺のニュースがよく取り上げるから
・銀行員や証券マンが酷い投資商品を案内するから
日本の証券会社や銀行が手数料の高い商品を販売し悪徳業者が詐欺商品を販売しているのも事実です。しかしそれは全て日本人の金融リテラシーの低さや国民全体の投資経験の低さから来ています。資産運用の世界は株だけじゃなく様々な種類があります。日本人は元本割れを異常に気にしますが円の現預金は元本割れしてないように見えるだけで、 変動相場制中ので為替市場で価値は低下し得るし、 インフレかつ無金利の状況では毎月目減りしていますがその点をほとんどの国民が理解していないです。
まとめ
日本人の預金信仰は長年植え付けられた歴史的な背景があってのことです。日本人の根本的なお金の思考は日本人はリスクをとってお金を増やすより 安全で目減りしない方を選ぶという考えですが
円は元本割れしないからとか言って保有してる人いても日本円はそのまま貯蓄しておくとどんどん価値が下がっていきます。
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