タイトル未定『最適解』を語り尽くす
どうも、かっしーです。
12月20日にタイトル未定の新曲『最適解』が配信リリースされました。
その前から何度かライブで披露されたり、地元の北海道のラジオで流れたこともありまして、なかなか現場で観ることは難しい私は「とにかく音源くれ!」とリリースを心待ちにしておりました。
間違いなくこれからのタイトル未定の重要曲になるし、個人的にも“一生に一度出会えるかどうか”という作品に出会ってしまった気がしています。
そう思う理由を自分なりに解読?してみたいです。
長いです。
歌詞
タイトル未定『最適解』
作詞:松井広大/青葉紘季
作編曲:青葉紘季/大山聖福
タイトル未定のパパであり中心的コンポーザーの青葉さんと、プロデューサー松井広大さん。ついまさんが作詞に関わるのは『鼓動』以来になるのかな。
この歌詞を読んでいくと、いわゆる「起承転結」の形で展開していきます。
また、私の中に音楽的なことを表現する語彙がないので上手く言えないのがもどかしいですが、アレンジもその展開に合っている感じがして聴いていてとても歌がスッと入ってくる気がします。
始まりは阿部葉菜さんの歌から。
「起」
小学校最後の夏、通っていたダンススクールで見つけたバックダンサー募集のチラシ。思い出作りに友達と一緒に踊った。
「承」
そのステージで自分を表現する楽しさを知った少女。
そしてステージに立っていたアイドルのお姉さんたちはどんなに幸せな気持ちなんだろうと憧れを抱く。
「転」
あの日のお姉さんたちのような素敵なアイドルになりたい。そう決意した少女は夢を叶えるため、東京へ。
「結」
少女は夢を叶えられたのかどうか、ここではっきりと明示はされていない(と私は思っている)。
それでも「夢は叶うんだよ!」「楽しいよ!」と言えるなら、きっとそれは“最適解”に辿り着けたということなのではないだろうか。
異なる2つのストーリー
この歌詞を見ていくと、2つのストーリーが同時に流れているようにも感じられる。
1つは「2022年7月、あるアイドルのライブでバックダンサーとしての出演した子」のストーリー。
(※分かりやすくするためにこの子を「Aさん」とします)
もう1つは「今、この場所で歌っているタイトル未定」のストーリー。
この2つのストーリーが交わりながら進行していきます。
映像的にイメージしてみると、ポエトリー部分はAさん。歌っている部分はタイトル未定さん。という歌い分けをしている感じかな。
タイトル未定さんが届けてきた音楽で、夢をもらったり、癒されたり、自分の奥底の気持ちを代弁してくれているように感じたり、ガンバレと励まされたり。
歌詞の中でもタイトル未定楽曲の歌詞が引用されていることからも、Aさんはタイトル未定の音楽に背中を押されながら、夢への道を歩んでいることが伝わる。
そして、それはファンである私にも同じことが言える。
タイトル未定の音楽にずっと救われている。
歌割り
ポエトリー部分は冨樫→谷→阿部→川本→冨樫→阿部→冨樫となっています。特に冨樫優花さんが多い気がします。
ライブでも、まるでお芝居をしているような表現を見せる冨樫さん。『最適解』でもその表現力は際立っています。
川本空さんはアイドルを目指して上京するという場面を演じます。アイドル1年目の川本さんらしい初々しさが合っているかなと思います。
阿部葉菜さんは冨樫さんとはまた違ったベクトルの表現力が光ります。真っ直ぐさ、と言えばいいのかな。まっすぐ光の方を向いている。そんな印象がある。
谷乃愛さんはどちらかと言うと歌のパートが多く、これは作り手側の谷さんの歌に対する期待が表れているのかなと思っています。
阿部葉菜さんの言葉
『最適解』において引用されているのは楽曲の歌詞だけではありません。
これは2022年7月31日のタイトル未定『前人未踏ツアーファイナル』のMCで実際に阿部葉菜さんが口にした言葉です。
それについては拙ブログでも以前語ったことがあります。よかったら。
居場所。
その意味を知ることで、この『最適解』への理解がより深まるのかな、と。
さらに、阿部葉菜さんのnoteからも。
これには最初気づかなかったけれど、葉菜さん本人がnoteの投稿をリツイートしていて改めて読んでみたら、もう落涙止まらないよ…。
この部分も、葉菜さんが何度も受けてきた某事務所のオーディションを蹴って北海道へ行くことを決意したというエピソードと重なり合います。
このオーディションに落ちたら行く、というのではこの先で都合よく言い訳にしてしまいそうだから。と。
未来のルートは誰でもない僕が決めるの。
以前、雑誌のインタビューに松井プロデューサーが答えている中で「阿部は言葉に力があって」という発言がありました。また、「周りを気にし過ぎて阿部は自分を疎かにするところがあるので自分を大切にしてほしい」とも。
こうして歌詞の中に葉菜さんの言葉を織り交ぜたのは、松井プロデューサーの“感謝”の想いからなのかもと思ったり。考え過ぎかな。
このようにタイトル未定さんにまつわる多種多様な伏線が回収されているこの『最適解』。
最後はこんな言葉で締めくくられます。
少し話が逸れるけれど、これは僕の基本的な考え方として。
最悪な状況とは、捉え方次第でどうにでも変わるもので。その状況の意味を決められるのは自分だけだから。最悪だと思えば最悪になるし、最善だと思えば最善になる。
何が最悪か。それは「成長のない環境にいること」だと思う。今日も明日も同じ自分。そんな人生を僕は退屈と思う。理想は毎日新しい自分でいたい。
どんなに「最悪な状況」でも、だからこそきっとそれは自分の成長につながる。大切なのは、どんな時も一番の味方は自分だということ。それが「自分の選んだ答えを信じ続けてあげる」ことなんじゃないかな。
と、ここはちょっと私の思想を披瀝してしまいましたが、これは蛇足でしたね。たいへん失礼しました。
結論として
ここまで自分が知ってること、思うこと、考えていること、いろんなことを書いてみたけれど、そんなの知らなくていいし、聴いた人が各々に感じることがその人の正解です。
ただ、こんな風に語り尽くしたくなるくらい、『最適解』という作品にはとてつもない魅力が詰まっています。
それぞれの『最適解』が見つかりますように。
そして信じています。
『最適解』は売れます。
いつも素敵な楽曲をありがとうございます💐