金魚と"もふもふ"で閉園の危機を脱出!ゆるく癒されたいなら「足立区生物園」
猫カフェと、大型金魚水槽と、モルモットのだっこ体験が一つになった施設が、しかも公共施設だったら夢のようだと思いませんか?
足立区生物園は、そんな私たちの願いをかなえてくれる施設です。
公共の動物園や水族館と言うと、珍しい生き物はいるけれど、愛着はわきにくいという印象もあります。
ここでは、飼育員さんだけでなく、動物も一体となっておもてなししてくれる、癒しの時間が過ごせました。
おひざ抱っこを心ゆくまで!「ふれあいコーナー」
一押しコーナーは、モルモットをおひざに乗せてなでなでできる「ふれあいコーナー」です。
ふれあいコーナーのオープン時間は制限されているものの、分刻みで制限されるようなルールはなく、モルモットちゃんが寝てしまったらそのままおひざに乗せたまま、飼育員さんとお話できます。
その子の名前や特徴まで教えてくれます。
この子は「心も体もあたたまる」つみれちゃんです。
体の左側は茶色とこげ茶のしま模様、右側は全部こげ茶なのが分かるでしょうか?
ほかには、11月29日(いい肉の日)生まれのハラ美ちゃんなど、食べ物にちなんだ名前の子がたくさんいました。
窓越しでもすごく反応してくれるニャンズ
入館すると、すぐ目の前にあるのがネコ部屋。動物園のような施設で看板アニマルが猫って、珍しくないですか?
以前はネコ部屋に入ってふれあいができたそうですが、ニャンズが高齢になったのでマイペースで過ごしてもらって見守るだけになったそう。
ただ、ニャンズたちにはふれあいをした楽しい思い出があるからか、お昼寝が終わったら窓に集まってきて、お客さんに興味津々でした。
親子連れが、「猫ちゃん」ではなく名前で呼んでました。どれだけ愛されているか分かりますね。
なんと蝶々までおもてなしマインド満々
学術的にも、アトラクションとしても群を抜いているのがチョウの温室。年中、チョウが舞うように繁殖の研究を重ねて実現させているそう。
温室内には「チョウがカバンや服に付いてくるので注意」という掲示まで。室内を見ると、見学者の青い服に当たり前に止まっていました。
本当にチョウが「人馴れ」していてビックリします。
飼育員さんによると、大温室の中には天敵がいないので、逃げたり隠れたりする必要がないそう。人間は害を加えないと認識してくれているのだそうです。
なんと、その日に羽化したチョウを放すミニイベントまでありました。
その時限定で、実際にチョウの羽にも触らせてもらい、感動しました。
国内最大級の金魚水槽
そして、生物園の目玉とも言えるのが、35トンと国内最大級を誇る巨大な金魚水槽です。
らんちゅうや江戸錦など、金魚の品評会で有名な金魚店が協力しているそう。
百貨店のアトラクションにありそうな金魚水槽がもっと巨大になったイメージで迫力満点です。
スタッフのアイデアとおもてなしが楽しい
動物好きの私。たまたま検索で生物園を見つけ、Xもフォローして足を運ぶきっかけになりました。
モルモットやチンチラなど人気の「もふもふ」たちをはじめ、オリジナルグッズが続々発売。ネット通販もしています。
館内には手書きの説明文があふれ、昆虫の展示コーナーでは虫や動物たちにまつわるいろんなおしゃべりができます。お客さんが子供でも大人でも、変わらずフレンドリー!
平成12年頃には、入園者数が低迷し、運営再建のほか閉園の検討もされたそうです。それを乗り越え、今や足立区外からも多くの人が訪れる人気施設。昨年、開園30周年を迎えました。
生き物とのふれあいを大切にしながら、繁殖の研究にも取り組む生物園。
これからも、幅広いファンに愛されること間違いなしです。