ストーリーか箇条書きか
しばらくぶりのnote。
仕事が忙しいと途切れてしまう更新を、今後何とかしていきたい。
さて、その仕事というか会社の話。
私の会社では朝礼で社訓のようなものを唱和する。それは例えば「身だしなみを整える」とか「お客様にも社員にも親切である」とかいったものが7つ8つあって、毎日そのうちのひとつを唱和し、それに即した目標を朝礼の当番が発表する、というものだ。
私はこれがあまり好きではない。というか、ものすごく好きではない。
小学校の卒業式でやった「よびかけ」ではあるまいし、朝からいい年をした大人が何をやってるんだと思う。
だが、同僚はみんなでひとつのことを唱和する事でモチベーションが上がると言うので、まあ人それぞれ感じ方はあるのだろう。
会社にはこの細分化された「笑顔で接する」とか「社内の整理整頓」とかいったものの他に、短い文章が「誓い」としてある。
これはある作家の著作から引用された美しい文章で、ここに書くと色々まずいから書けないのだが、業種にもぴったり合っていてニュアンスだけを伝えるなら「ここを訪れたものが心安んじて、幸せとともに去れるよう」といったところか。
私はこちらの文章の方がストーリーを感じられて好きだ。この文章を胸に留めておけば、親切だの笑顔だの身だしなみだの、箇条書きにしたものを朝から唱和しなくても、自分たちが何をすべきか自分で無限に考えられる。誰がどんなことを想像して訪れた人の心を安んじ、幸せな気持ちで帰って頂けるか、それぞれに任せた方がいいと思うのだが、多分それができない人もいるんだろうなあ。
最近では「目標は小さく定める」というのが、目標達成の為の最もよい方法だというが、それは大きな目標や目的があっての具体策だろう。木ばかりを見ていても森の全体像が見えてなければ迷ってしまう。
この箇条書きの社訓を朝から唱和するたびに、私はやっぱりストーリーが好きだと自覚する。
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