刃は誰でも持っている
言葉が時に刃になって人を傷つけるということは、たぶん誰でも知っている。
だが、自分の言葉が誰かを傷つけていると自覚している人は少ない。
「そんなつもりはなかった」で済まされてしまう。
言葉で人を傷つける人はたいてい同じ人で、なぜいつも同じ人なのか考えてみると、自分が言いたいことだけ考えている人と、相手にどう届くか考えてる人の違いなのかと思う。
それはキャッチボールをする時に、気持ちよく思い切り投げる人と、相手が受けやすいように投げる人の違いにも似ているかもしれない。
言葉でもボールでも、自分の口や手から離れるまでに意識を向けているか、自分から離れた先に意識を向けているか。
どう受け取られるかばかりを気にしていても疲れるが、自分の言葉が自分に向けられたらどう思うか、時には気にした方がいいだろう。
ひんぱんに刃を向けてくる相手は、誰だって「怖い人」「関わりたくない人」だと認識する。
「そんなつもりはなかった」と言っても、いつか周りから人が居なくなるだろう。
誰でも、自分が刃を持っていることだけは自覚しておいたほうがいい。
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