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自粛期間中のマイホーム探し

皆さんはマイホーム購入に向けてどのくらい情報を集めますか?

私は3月末から新たな家を探すため、ネットサーフィンと現地調査を続けました。時間が少しだけ使えることを理由に、色々考えてみました。結局私たちがマイホームに求めるゆたかさって何でしょうね

勿論、この期間中はモデルルームも閉まり、営業の方と打ち合わせもしていません。ひたらすらにインターネットでマンションや戸建てに関する情報を集めまくりましたね。私にとってはとても楽しい時間でした。だってすごい集中できる時間をいただいているんですもん。こんな時間は人生で二度と来ないんじゃないかって思うほどです。仕事ができない虚しさは感じつつも今できることに時間を割けることは悪くないなと思いました。

そしてこれを機会に、住まい探しに関連する書籍も3冊ほど購入し、読みました。マンションや戸建てに関するブログも読みました。SNSに投稿されるマンション情報も漁りました。

また住宅ローンの組み方含めて、ありとあらゆるジャンルの情報を集めましたので、だいぶ知識が蓄積されたと思います。

3月上旬には「試住」と言われる戸建てに1泊2日体験もしました。夜の街の雰囲気を知りたくて見に行ったこともあります。純粋に楽しかったです。

ちなみに私が住みたい街は決まっていますが、マンションか一戸建てにするか最後まで悩みました。

でも、色々な情報を集めても、妻も私もどちらが良いかという結論には達しないんです。例えば、マンションVS戸建て都心VS郊外変動VS固定マイカーありVSマイカーなし、など様々なVS情報も見ましたが、それぞれにメリットがありますよね。素人が家を買うなんて難しいはずです。私はこれと言ってこだわりもないですが、唯一のこだわりは住みたい街が決まっていること。それだけ。本当にそれだけんなんです。

妻の意見もだいだい同じです。

最初は妻もあまりこだわりがない人で意見を言ってきませんでした。でもマイホームがほしいという欲求は私も妻も同じです。妻は「(支払える値段の範囲なら)どこでも良いよ」と言うだけ、夫婦とも決め手に欠けます。

夫婦共にこだわりがないと選ぶのに悩むだけなんですよね。結局マイホーム買わなくても良いじゃんとなりますが、結局こだわりをもたないと家なんて決められません。それに気づいてから一生懸命家族で話し合いをすることにしました。これまでお互いの希望を出しつつも、お互い本音を言わずに腹の探り合い的な感じでしたが、時間もたくさんあったので、本心本音で妻と相談を続けました。マイホームに求めるメリットだけじゃなくて、デメリットの捉え方についても。

このコロナの中でマイホームを購入する意味って何ですかね。3月から探し始めて、4月と5月と時間が過ぎていく中で、マイホーム探しに求める生活のゆたかさって何だろうってすごく考え続けました。

激務の仕事を続ける中では、平日は家は寝に帰るだけの家になります。

土日は家にいるより、車に乗って、出かけることが多いです。

家にいる時間ってそんなに多くなかったんですが、自粛の中で家にいる時間が多くなると、家の中の快適性を求めたくなる気持ちが出てきました。

私の勤務先は東京の真ん中です。大学病院です。現在の住まいから1時間ちょっとです。都心在住の友人からは、何でそんな遠いところから通うの?って思っていると思います。まあお金があれば千代田区や港区のマンションを買った方が良い訳ですから。それが出来ないから郊外にマイホームを求めるわけです。ホリエモンさんの本を読むと、通勤に満員電車や時間をかけることはナンセンスと書いてありますが、それは痛い程わかります。時間はお金をかけて買うのもありだと思います。でも都下で60㎡の狭いマンションを家族で購入して日当たり眺望が悪い中で生活をすることは、私には合わないと思いました。それに加えて、他人は電車通勤や郊外のデメリットばかり言ってきます。そのデメリットはもちろん私もデメリットと思っています。

妻は、都心に通勤を続けたいという最大の希望をもっています。そうすると駅から近いところが良い、また費用は無理をしたくない、防犯は譲れない、暗い部屋は嫌だ、など女性ならではの視点がありました。

最終的に私と妻が求める条件は4つに絞られました。

①リビング20畳以上

②前面に建物がなく、見晴らしがよい事

③角部屋で採光が2面以上

④駅から徒歩5分以内

この4つの条件を望まない方もいるでしょう。でも色々と情報と実地調査を含めて私と私の家族はこれがマイホーム購入の条件になりました。逆にこの条件以外は捨てました。デメリットとしてもその条件を受け入れるということです。全てを完璧に手に入れようと思っていません。戸建てであれば簡単にクリアできる条件でもありますが、戸建ての場合は簡単に土地がありませんし。でも駅から15分以上歩くことは私にとっては困難です。必然的に新築マンションや中古マンションが候補として挙がってきました。東京都内に執着しないという点は一致しました。そうすると郊外で家を探すことがスタートすることになります。

この条件を見ると分かると思いますが、郊外ならこの条件の物件って少なからずありますよね。東京23区内ではかなり厳しい条件かもしれませんが。

そう。いわゆる郊外に住居を求めるならこの条件はそこまでハードルが高くんです。4条件以外なら、線路脇でも北西向きでも良いわけです。田舎でも良いのです。私たちは不自由さやデメリットを受け入れることにしました。

ゆたかさの対義語って、「乏しい」や「貧しい」ですよね。

人間って「すべての希望が満たされたから幸せになれるとは限らない」ことは、私の少ない人生経験でも体験しています。だからこの4条件以外は満たされなくて当たり前で、文句や後悔は言わないことにしたんです

私は東京生まれですけど、10代は他県の郊外で生活しました。最寄りの駅まで徒歩90分、自転車だと30分の田舎の田んぼの中の家で育ちました。とにかく今思えば不便でしたね。でも、その不便慣れることで解決しますし、当時は不便であることも分かりませんでした。でも幸せかと言われたら幸せではありません。当たり前の生活がそこにあっただけです。その不便さを受け入れることは、いわゆる様々な知恵を絞って生活を豊かにしたいがために「考えること」を私に与えてくれました。私は高校を卒業するまで学習塾に通ったことがありません。通えなかったのではなくて、塾がなかったのです。塾に行くという人は周りにいませんでした。結果、浪人をしましたが、予備校にも通えず、自宅学習で浪人生活を過ごしました。塾がなければ、自分で考えて勉強する力がついてきます。田舎から東京に戻るためには必死に勉強するしかないからです。田舎の家なので、日当たりは良いし、静かだし、家の庭には20台は車は停められる敷地です。つらい中でも集中する環境で寂しい時を過ごしました。田舎の家は安いというか価値がほとんどないので土地だけ余っているんです。土地が広くても価値は0円です。それを知らない東京の友人は「広くてすごいね!」って純粋に言います。彼は田舎の価値観を知らないんです。広くても価値0円の世界を。高校生の時や浪人時代は雨の日も風の日も自転車を30分こいで最寄り駅まで行きます。ずぶ濡れになって電車に乗ることは不自然でもなく当たり前です。この貧しい乏しい諸条件を受け入れることで、10代の私は不公平や不平等を少しずつ理解していったのです

今度は大学入学のために、再び東京での生活を始めますが、住んでいた家が日当たりは悪い、交通量が多いなど劣悪でした。でも東京都内ですから、どこにでも行きやすい、終電も24時を過ぎても走っています。遊びに行くところはたくさんあります。でも・・住居環境は満足いくものではありませんでした。東京は地価も高いし、物件も希望通りのところが見つからない、でも大学生くらいの時だとそもそも家で過ごし時間が少ないので、家のことには無頓着でしたが。

私の人生で最高の時って今までで一度もありません

結局、田舎と東京、住まいでどっちが得なのか?私としてはデメリットより、どちらのメリットも理解しているつもりです。でもゆたかさを求めた時には答えは出ません。デメリットは受けいれられると思います。受け入れるのは仕方ないからです。期待はしていません。

このコロナ渦の状況でも、色々考えさせられることがあります。これまでは密集、密接、密閉が人との仲を近づけてきました。今はその逆をしなくてはいけません。このストレスは相当なものです。

住居探しもそうです。当たり前と思っていたことを手に入れることが出来ないことを受け入れられるかどうか。デメリットがある場合は、反してメリットもあるんです。こういう考え方でいないと、私は私で無くなってしまいます。このストレスを”ストレスなく”受け入れるマインドを手に入れることがゆたかさなのかなと思いました。手にしたい条件は手に入らない。手に入らないことは不幸ではなく当たり前である。他人に期待しない。他人を使わない。自分自身で解決する。自分で自分の責任を取る。時間は自分で作る。お金は自分で稼ぐ。

この考え方はマイホームさがしでも私自身を助けてくれました。またこの考え方は妻も賛同してくれました。妻の賛同は私を救ってくれました。

私の選択は郊外を選びましたが、郊外が良いということで選んだわけではありありません。ほんの少しのさじ加減です。都内を選ぶ可能性もあったわけです。

マイホームは北向きでも南向きでもOKってことです。都心でも郊外でもOKです。メリットを理解し、デメリットを受け入れられればどこでも最高のマイホームを手に入れられるかなと私は思います。

①リビング20畳以上あれば、それ以外狭くてもよい

②前面に建物がなく、見晴らしがよければ、田舎でも1階でもよい

③角部屋で採光が2面以上あれば、築30年でもよい

④駅から徒歩5分以内であれば、うるさくても良い

不便でも自分たちが満足ならそれで良いということを夫婦のルールにしました。ゆたかじゃないことを家族で受け入れられるかどうか、どういう心持ちでいられるかどうか。その確認が出来たので、マイホーム購入で前に進めると思います。ゆたかさを求めてマイホームを選びつつも、確実にデメリットを享受して、選ぶ。

#ゆたかさって何だろう

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