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桜の咲く頃
〇〇母: 早く起きなさい!バサッ!
〇〇: 寒い〜!眠い〜!
〇〇母: 今何時だと思ってんの!
〇〇: ん〜?ゴソゴソ やっば!!
〇〇母: やっと気づいた。
〇〇: 起こしてって言ったじゃん!
〇〇母: 起こしたわよ!
〇〇: やばいよ〜!いただきます!
〇〇母: もうパン持っていきなさいよ!さくらちゃん待ってるわよ?
〇〇: は?行ってくるわ!
〇〇母: 行ってらっしゃい〜
〇〇: ごめん待たせた!
さくら: 凄い待ったんですけど〜?
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〇〇: ごめんって!
さくら: いいよ。笑そんなことより早く行かないと遅刻するよ!
〇〇: 確かに!早く行こ!
さくら: うん。
俺の名前は〇〇。高校2年生だ。そして隣にいるのは遠藤さくら。俺の幼馴染兼俺の初恋の相手だ。
さくら: ギリギリセーフだね。
〇〇: 危なかった〜!
さくら: 〇〇君が寝坊しなきゃゆっくり来れたのにね。笑
〇〇: すいませんでした!
さくら: 冗談だよ笑 行こ?
〇〇: うん。
放課後
さくら: もう冬だね〜
〇〇: そうだね。
さくら: 帰ろっか。
〇〇: うん。
さくら: そういえばさ、〇〇君って進学するんだっけ?
〇〇: まぁ今の所はそうかな。
さくら: じゃあ私と一緒か。どこ行くの?
〇〇: まだ決まってない。
さくら: えぇ?笑
〇〇: ホントだって!笑
さくら: 仕方がない、信じてあげよう〜笑
〇〇: 誰なんだよ笑
さくら: じゃあまたね。
〇〇: うん。
次の日
〇〇: やっば!また寝坊した〜!ねぇ、母さん起こしてって言ったじゃん!
〇〇母: 何言ってるの?今日から冬休みでしょ?
〇〇: え?あ、ほんとだ。
やばい、さくらに今年もありがとうって言えてない!
〇〇: ちょっと出てくる!
〇〇母: 何言ってんの?料理手伝って!
〇〇: それどころじゃないんだって!
〇〇母: あ?
〇〇: すいません。
月日は流れ、とうとう31日になってしまった。俺は未だにさくらに会えていない。
〇〇: 今日こそ抜け出さないと。コーッソリ
親戚: おーい!来たぞ〜!
〇〇: うわぁ!
親戚: おぉ!〇〇か!?元気してたか?
〇〇: まぁね。
くっそ!もう無理か。
そして親戚同士が話をしていた時。
さくら: おじゃましまーす。
親戚: 誰だ?
〇〇: ん?なんで、なんでさくらが居るんだよ。
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さくら: 遠藤さくらです。よろしくお願いいたします。
〇〇母: やっと来たわね!
〇〇: もしかして母さんが呼んだの?
〇〇母: そうだけど?皆さん、この方は遠藤さくらちゃん。〇〇の幼なじみなの。
親戚: そうかそうか!なら遠慮はいらん!
〇〇: なんで?
そうこうしてるうちに集まりは終わった。
〇〇: 俺送ってくよ。
さくら: いいのに。
〇〇: やっぱ寒いねぇ。
さくら: 良かったの?親戚の方達と話さなくて。
〇〇: いいんだよ。俺正直苦手だし笑
さくら: そうなんだ〜保育園の頃からの付き合いだけど初めて知った。
〇〇: まぁそこまで知ってたら博士って呼んであげるよ笑
さくら: 呼ばれるように頑張る!笑
〇〇: 頑張って笑
さくら: あ、ここで大丈夫だよ。バイバイ。また来年もよろしく!
〇〇: うん。よろしく。
俺、ここで逃したら言うタイミング他にない気がする。でも、
〇〇: あのさ!
さくら: ん?
〇〇: 俺実は、、、さくらの事ずっと好きだった。
さくら: え?
〇〇: 俺と付き合ってください。
さくら: ちょ、ちょっと待って!
〇〇: ん?
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さくら: 急すぎて全然追いつかないんだけど、私も〇〇君の事は好きだよ。
〇〇: それって、
さくら: 幼なじみとして。
〇〇: え。
さくら: 〇〇君もそうだと思ってた。だから〇〇君とは付き合えない。ごめんなさい。
〇〇: そっか。そうだよね!俺たち幼なじみだもんね!笑
さくら: 〇〇君。
〇〇: さくら、気にしたりすんなよ?こっちも気にするから笑
さくら: 分かった笑
〇〇: じゃあね。
さくら: じゃあね。
俺はその日、一晩中泣いた。
そして俺らはもう卒業間近になっていた。
さくら: もう卒業だね。
〇〇: そうだね〜
さくら: 色々ありましたね〜
〇〇: 色々ってなんだよ笑
さくら: 色々は色々だよ笑
〇〇: なんだそれ笑
さくら: それよりさ、進学先決まったの?
〇〇: そりゃあそうでしょ笑
さくら: そっか笑で、どこなの?
〇〇: 教えないよ。
さくら: なんでよ〜
〇〇: 秘密だよ。
さくら: 幼なじみなのに教えてくれないんだぁ?
〇〇: 幼なじみだから教えるっていう決まりとか別にないからな?笑
さくら: まぁいいや。じゃあ帰ろっか。
〇〇: うん。
そして卒業式当日。
卒業式が終わり、
クラスメイトA: これからも遊ぼうな!
クラスメイトB: そうだぞ!
〇〇: 分かってるよ!笑
さくら: 〇〇君、ちょっといい?
〇〇: ん?
さくら: ありがとう来てくれて。
〇〇: どうしたんだよ改まって?てか、そりゃあ呼ばれたら行くだろ?
さくら: あのさ、
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〇〇: うん。
さくら: 、、、大学ってやっぱり教えてくれない感じ?
〇〇: は〜?教えないよ笑
さくら: そ、そっか!そうだよね笑
〇〇: それだけ?なんだよ〜それなら別に帰る時にでも話せばよかったじゃんか!笑
さくら: ごめんごめん!笑
〇〇: じゃあ戻ろっか!
さくら: うん。
そして大学の入学式。
さくら: はぁ、緊張するなぁ。
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〇〇: さくらでも緊張するんだね。
さくら: え、なんで?
〇〇: 見たことあるやつ居るなぁって思ったから声掛けたらさ、
さくら: そうじゃなくて!なんでいるの?
〇〇: 俺もここに入学するからだよ。
さくら: でも、入試の時居なかった。
〇〇: 二次募集の時に応募したからな。
さくら: それにしてもなんでここなの?
〇〇: びっくりだね?まぁ、運命ってやつじゃね?やっぱり俺たちずっと一緒らしいわ笑
まぁ本当はさくらともっと一緒に居たかったから同じところを受けたんだけど。
さくら: そっか。そうだね!笑
〇〇: また一緒だけどよろしくね。
さくら: うん、よろしく。
〇〇: ってか入学式って何時からだっけ?
さくら: え、あと5分で始まっちゃう!
〇〇: やばい急げ〜!
fin