特別養護老人ホームの経営診断と助言を行いました。
近所の、ある特別養護老人ホームの経営診断と助言に行ってきました。
1. 財務状況の悪化:
- 物価高騰が原因で入居者の利用料収入だけでは経営が難しくなっています。
- 次の大型投資の減価償却が終わると利益が出しやすくなる見込みですが、保全に費用がかかるため、早めに自己資本比率を高める必要があります。
2. 物価の高騰:
- 介護士などの人件費を削減することはサービスレベルの低下に繋がるためおすすめできません。
- 物価高騰の影響で固定費負担も増えています。入居者の食事代の値上げなどの対策を講じましたが、効果は限定的です。
改善策として以下の対策が考えられます:
- 財務状況の改善:
- 借入金の返済計画を立て、借入金を削減する必要があります。
- 大型投資の減価償却が終わる前に保全費用を見積もり、対策を講じておく必要があります。クラウドファンディングを利用することも一つの案です。
- 物価の高騰対策:
- 補助金等を活用して設備投資を行い、現場作業の水準を下げないようにします。介護士は法定の業務に集中できるようにしましょう。
- 帳簿記入や法定書類の作成などの業務を効率化し、現場の負担を軽減する必要があります。
- 評価制度の見直し:
- 納得できる評価制度を導入しましょう。現場作業の改善アイデアを出せる人に加点したり、そのアイデアを実行する人にも加点したりする方法が考えられます。
- 組織文化の醸成:
- 現場発のアイディアを出しやすい組織文化を作りましょう。評価だけでなく、スタッフの意見を尊重して活用する姿勢も重要です。
とまぁ、ざっくり上のような内容で、簡単に報告書をまとめました。
制約が多い業界で、さらに固定費が多くかかるビジネスモデルのため、固定費を下げる工夫ができるアイディアを職員からいかに引き出すかがポイントになりそうです。
引き続き支援したい企業様でした。
(本文終わり)
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